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仇をとる2

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平成15年12月12日。
予想外の展開があった。
1週間前、竹山孝財務事務官(特別国税調査官)から、支払利息の件で聞きたいことがあるから時間をとってくれ、という電話があった。
「急ぎなら、今この電話でお答えしますが」
と、私は答えた。
「電話では何だから、都合のいい日を1日とってれないか」
と、竹山財務官が言ったため、1週間後のこの日を約束したのである。

当日、竹山財務事務官は、はじめて見る部下を一人連れて、事務所にやって来た。
以前、用意しておいてくれと言われた書類も準備して応接室に入ると、竹山財務事務官は、とんでもないことを言い出した。
「税務調査は、今日で終わりにする」
「終わり?」
「調査をはじめて、もう3ケ月経つ。時間がかかりすぎている」
と言い、
「こちらの調査額と申告額ではかなりの開きがあるが、文句があれば、次の担当者に言えばいい」
と、言うのである。
「何を言っておられるか、意味がよくわかりませんが」
と、私は言った。
「修正額には納得できないかもしれないが、こちらは文書で通知します。不満があれば次の担当者に言えばいい」
再度、同じようなことを言い、メモ書きに書いた修正金額を見せた。
メモ書きにはとんでもない金額が書いてあったが、突然のことでその金額の意味が理解できなかった。
「調査を終了すると言っても、まだ、ほとんど調査していないじゃないですか。収入がもれていたのですか、経費が多すぎたのですか。私の申告した収入金額とどう違うのですか。経費関係は、まだ何も調べていないはずなのに、どうやってそんな数字を出したんですか」
私は、一気にまくしたてた。
「資料も出してもらえなかったから、収入は銀行預金の反面調査で適当に出した。経費は同業者の割合を参考に推計で出した」
「そんな、いい加減なことで、わかるんですか!」
「実際、わからないことが多かった。が、わからないからといって、課税しないわけにもいかないから、それらは所得漏れにしてあるが、文句があれば、次の担当者に言えばいい」
と、また同じことを言うのである。

資料を出してもらえなかったからといっているが、資料は求めに応じて出しており、整理の必要な原始資料は整理したうえで提示するという約束であった。提示・提出を求めもしないで、資料を出してもらえなかったとは、何事か。
現に、以前用意しておいてくれと言われた資料も、このとおり持参してきているのに、調べもしないではないか。
だが、いくら抗議しても、竹山財務事務官は、私の言葉には耳も貸さず、文句があれば、次の担当者に言えばいい、という言葉を繰り返すだけだった。

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