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つぼ破損事件:口論4

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「だいたい、古賀職員の件もそうだ。竹山さん、あんたがやらせたんじゃないのか。中川税務署員だと嘘をついて、どんなことをしてくれたんだ」
私は腹が立ち、古賀事件のことも持ち出した。

すると、それまで元の位置に座ったまま、二人のやりとりを黙々とメモしていた河地財務事務官が、突然口を挟んできた。
「それはですね、嘘をついたわけじゃないですよ。古賀は正しい理由があって、中川税務署員を名乗ったのですよ」
それを聞くなり、
「なぜ、あんたがそんなことを知ってるんだ!」
と、私は河地財務事務官を睨みつけて言った。
「こっちは、署長に抗議したのだ。何回抗議しても何の説明もなかったくせに、今更何を言い訳するんだ。正しい理由があったなら、なぜ、今まで言わなかったんだ。古賀職員の件が出たら、こう言えと署長に言われてきたのか」
河地財務事務官は黙った。
「それに、こっちはほかの税務署員を名乗ったことより、ものの1時間程度で7~8回も電話をかけてきて、人の仕事を邪魔したことを問題にしてるんだ」
名古屋中税務署や国税庁の今までの対応ぶりが想起され、私もやや興奮ぎみに反論した。
河地財務事務官は黙ったまま、口を開こうとはしなかった。

私は、竹山財務事務官の方へ視線を戻した。
「署長にしても、総務課長にしても、人の話は全く聞かずに、こそこそ汚いまねばっかりして。このあいだの臨宅通知書でもそうだが、留守を狙って証拠作りをするような汚いまねをするな。そんなに急ぐなら、携帯電話にでも電話すればいいじゃないか」
と一気にまくし立てた。
すると、竹山財務事務官は、
「携帯電話の番号なんか、教えてもらってないじゃないか」
と、人を小馬鹿にしたような態度で否定してきた。
その態度と、またぬけぬけと嘘をついてくる厚かましさに、私は一瞬かっと頭に血がのぼった。
と同時に、私が座っていたソファーの右ひじ掛けの上に置いてあったカセットテープを1本つかんでいた。
それを、竹山財務官に投げつけてやりたい衝動にかられ、手を振りかざしたが、
「うそばっかりつくな!」
と言って、私が座っていた右側(西側)のパーティーションの南角あたりを目がけて、座ったまま投げつけた。竹山財務官の立っていた方向とは、違う方向である。
大人気ない行動ではあったが、こういう状況下で燃え上がった心を静めるには、物に当たるしか方法がなかった。

投げつけたカセットテープは、そのパーティーションの中央に当たり、プラスチックケースが割れてその破片が一人掛け応接ソファーの東端あたりに散らばった。カセットテープの当たったパーティーションは、表面はクロスが張ってあるものの、本体の材質は硬い金属製のため、予想外の割れ方だった。

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