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つぼ破損事件:否認逃走2

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「つぼを割っておいて、弁償もせずに逃げるのか!」
私は、持っていたカメラで立ち去ろうとする竹山孝財務事務官(特別国税調査官)を撮影した。
竹山財務事務官の顔や、割れて床の上に固まっているつぼの破片などを写したが、逃げ出すのが早かったため、3枚しか写せなかった。1枚目は、土間の部分で靴と履き替えるときの横顔を写した。2枚目は破損したつぼのかけらのかたまり部分を、3枚目は竹山財務事務官が事務所の扉を開けて外へ出て行こうとする後姿を撮影した。

竹山財務事務官が事務所から立ち去ってしばらくすると、隣の応接室から河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)が事務室の方へ歩いてきた。脱いでいたコートを着込み、左手にはカバンを持っていた。
玄関へ向かう手前で、カメラを持って立っていた私と視線が合った。
「竹山がつぼを割ってしまって申し訳ありません」
と、謝罪するかと思ったが、河地財務事務官も謝らなかった。謝らなかったどころか、
「テープなんか投げてはいけませんよ」
と、捨てぜりふを吐いて立ち去ろうとしたのである。
(なんだ、こいつら)
自分たちの非は一切認めようとせず、非はすべてお前にある、というような言い方だ。つぼを割っておきながら、謝罪もせず、人に責任をなすりつけようとする二人の態度に、このときばかりは殴りつけたい衝動にかられた。

私は、すぐに河地財務事務官の顔をカメラで写した。
河地財務事務官も、一言発しただけでそのまま玄関へ向かった。
私は、爆発しそうな感情を抑えながら、悠然と背を向けて帰っていく河地財務事務官を撮影していた。

二人が事務所を立ち去った時、壁にかかっている時計を見た。午後2時25分を指していた。
事務室では妻が机に向かって事務の仕事をしており、つぼが割れてから二人が立ち去るまでの一部始終を見ていた。
妻は、つぼが割れたときの大きな音に驚いて顔を上げ、その現場を見たが、つぼを割った行為より、そのあとの、つぼを割ったことに二人とも全く触れずに、当たり前のように帰って行った異様な光景に、むしろ驚いていた。

これは夢か。まぎれもなく、現実であった。

二人の異常な行動について妻と言葉を交わした後、割れたつぼの破片がかたまっている部分を、角度をかえて6枚撮影し、フイルムを巻いた。
隣の応接室へ行くと、私の座っていた横のソファーの東側に、カセットテープのケースの破片が散らばっていた。テープの当たったパーティーションの中央部に目を近づけて見ると、キズとともにプラスチックケースの細かい破片が一つ突き刺さるようについていた。
その状況を眺めているうちに、河地財務事務官が帰りぎわに吐いた捨て台詞を思い出し、念のためにと、新しくフイルムをカメラに装填し、破片の飛び散っている辺りや、パーティーションのキズのついた部分を計14枚撮影した。

しばらく気持ちを静めた。3時頃になって、興奮していた心がやっと落ち着いてきた。
落ち着きを取り戻した私は、名古屋中税務署に抗議の電話をかけた。

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コメント

トラックバックをいただき、ありがとうございました。

こんな戦いをして見える人がみえるんだ。ただテレビのドラマを見ているような気がしました。

近日中に「国家権力と壮絶な戦いをしている半兵衛さん」のタイトルで、私の仲間に紹介させてください。
その時のこのブログのアドレスをお借りします。

投稿: 独りしゃべり | 2006年9月13日 (水) 11時35分

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