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起訴1

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2月27日になった。
朝から何となく落ち着かなかった。
今日で勾留期限が切れるため、起訴か、不起訴か結論がはっきりする。不起訴であれば釈放だが、起訴となると、勾留生活が非常に長くなることが予想された。
でっち上げの事件だから否認するのは当たり前だが、表向きには、固まった被疑事件を全面的に否認していることになり、裁判所が簡単には保釈を認めないと思われた。

特に、国策がらみの否認事件は、勾留期間が非常に長い。
元大阪高検公安部長の三井環氏は、不当逮捕されてから保釈されるまで325日間拘束されていたし、鈴木宗男衆議院議員も、逮捕された後、容疑を否認していたため、保釈されるまで437日間拘置されている。
また、国税当局に反抗した公認会計士の山根治氏も、冤罪による逮捕で291日間勾留されていた。

容疑を否認し、かつ、被告が無罪になることによって当局関係者の責任問題に発展するようなケースでは、ほとんど例外なく、勾留期間が長期に及んでいる。
私の場合は、無罪になってから関係者の責任を追及するというよりも、逮捕される以前から、当局関係者の責任を追及していたのだ。簡単に、保釈を認めるとは思えなかった。

人間はどんな厳しい現実に直面しても、どこか甘い期待を捨てきれないものである。現実を直視すれば不起訴などありえないはずだが、私も心の片隅に、不起訴釈放の甘い期待を抱いていたことは否めなかった。
留置担当官が私の房の前までやってくると、
「○○、釈放だ」
と、扉を開けるような気がして落ち着かなかったのである。

そんな淡い期待が叶うほど、現実は甘くなかった。
その日の夕方、留置担当官が私の房の前までやってきたが、ひそかに期待していた扉は開けられることはなく、起訴された事実を簡潔に伝えてきただけであった。

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