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弁護団結成

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保釈されても、ゆっくりする暇はなかった。
翌3月5日には、早くもその日の夕方に裁判の打合せの予定が入っていた。
刑事事件は、第一回の公判期日は4月28日と指定されていたが、民事事件の第一回の公判は3月12日で、あと1週間に迫っていたからである。

1ヶ月も仕事が中断すると、溜まっている事務処理も大変である。
仕事を断った得意先への対応や、逮捕前から取り掛かっていた継続中の仕事の処理など、やらなければならないことが山ほどあった。
気持ちはあせるが、作業は進まず、いらいらして雑用の処理だけで時間が潰れた。1ヶ月間仕事から遠ざかると、なかなか仕事の勘が戻らない。時間ばかり浪費して、作業はほとんど進まなかった。

結局その日は、事務所でうろうろしただけで夕方になり、裁判の打合せのため、O弁護士の事務所に向かった。
O弁護士の事務所では、はじめて見る弁護士が二人いた。A、B両弁護士とも、30台半ばの若い弁護士だった。二人とも平成14年の弁護士登録であるが、刑事訴訟に強い優秀な若手の弁護士だという。

起訴された翌日だった。いつものように留置場へ面会に来たときである。
「この事件は、とてもぼく一人でできるような事件じゃない。優秀な若手の弁護士を2、3人付けたいがどうだろう」
と、O弁護士は言った。
私には異存はなかったので、人選を任せていたのである。
O弁護士を主任弁護人として、本日この3人で弁護団が結成された。

先に来ていたB弁護士は、私が打合せの場に来たことに、驚いた様子だった。昨日保釈されたことを、O弁護士からまだ聞いていなかったのだろう。
被告人が勾留されたままでは、訴訟の進行上、いろいろな不都合が生ずる。その意味では、これで迎え撃つ体勢が整ったと言えた。

民事のつぼ破損による損害賠償請求訴訟は、訴額20万円の小額事件であるから、名古屋簡易裁判所に提訴した。しかし、担当になった簡易裁判所の裁判官は、この事件はとても簡易裁判所で扱えるような事件ではないとして、上級の名古屋地方裁判所へ事件を移送していたのである。

その打合せの席で、被告国側の出してきた答弁書と、竹山、河地両財務事務官の陳述書が手渡されたが、その答弁書には驚くべくことが書いてあった。

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