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証拠検討:9

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竹山財務事務官が、応接室から玄関の方へ立ち去った状況を検討する。
竹山、河地両財務事務官は、私が「つかつか」と接近して行ったから、「殴られる」と思い、半身の状態で防御体制を取りながら、後ずさりするように出て行ったと言っている。

この点につき、河地財務事務官の員面調書では、
「竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」
「その直後、○○さんはカメラを持って逃げる竹山さんの後を追い近づいて行ったのです」
となっており、私が詰め寄ったため、竹山財務事務官が、半身の状態で防御体制を取りながら、後ずさりして出て行った、という供述にはなっていない。

河地財務事務官の供述で、体を半身の状態にして後ずさりながら応接室から出て行ったという表現になるのは、検面調書においてである。
つまり、河地財務事務官は、竹山財務事務官が体を半身の状態にして後ずさりながら応接室から出て行ったということを、見たと言っているのである。

Bulogu_096

右の図は、河地財務事務官の員面調書に添付されていた、私の事務所の見取り図である。
河地財務事務官の座っていた左横(東側)には、ガラス書庫(本棚)があるのだが、この図にはそれが書かれていない。他人の事務所で始めて座った場所だから、はっきり覚えていなかったのだろう。

Bulogu_116

つまり、河地財務事務官は、現実には存在したガラス書庫(本棚)をないものとして、事件の状況を供述している。

このガラス書庫(本棚)が存在すると、河地財務事務官のいた場所からは、右の写真のように視界が狭く、ガラス書庫(本棚)とパーテーションの間から映るスチール製の書庫ぐらいしか見えない。

Bulogu_112_1

体を傾けて覗き込むようにしても、応接室と事務室との出入口付近は見えず、そこに設けられている、開けられた扉のドアノブが見える程度である。
河地財務事務官のいた場所からは、応接室から出て行こうとする竹山財務事務官の姿は見えず、体を半身の状態にして後ずさりながら応接室から出て行ったという場面を捉えることは不可能なのだ。

Bulogu_094

斜め向かいに座っていた私の席からでも、右の写真のように開いた扉のドアノブが見えるだけで、応接室の出入り口付近は見ることができない。出入り口付近が見えるようになるのは、私の座っていた右横(東側)の席まで移動しなければならない。

しかし、河地財務事務官は、次のように竹山財務事務官が応接室から出て行くまでは、一部始終を見ていたように供述している。
「カセットテープを自分に向かって投げつけられていた竹山には、○○が自分に向かって突進してきたのがとても怖かったらしく、慌てて○○から逃げるように、体を半身の状態にして後ずさりながら部屋の出入り口から外に逃げていきました」
「すると、○○は、竹山の後を追って部屋から出て行きました」
「私自身は、先ほどの位置に立ったまま呆気に取られてその様子を見ているばかりで、すぐには何もすることができませんでした」

Bulogu_115

このように、河地財務事務官は、見えないものを見たという前提で状況を供述しており、被害状況を再現した写真報告書や実況見分調書でも、そのように説明している。

現実離れした供述が一致しているということは、二人が口裏を合わせて事実を捏造したことを意味するのではないか。


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証拠検討:8

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名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が、私のつぼを破損して否認逃走した。
その事件を国税当局は放置し、抗議を受けても何ら対応せずに黙殺した。
その件で民事訴訟を提起され、その責任の追及を逃れるために仕組んだのが本事件であることは、すでに述べたとおりである。

事件をでっち上げるには、事実を捻じ曲げる必要がある。
どこをどのように捻じ曲げているか、提出された証拠をもとに逐次検討してきたが、次にこの冤罪事件の核心部分を詳細に検討する。

竹山財務事務官が、応接室から玄関の方へ立ち去った状況である。
竹山、河地両財務事務官は、私が「つかつか」と接近して行ったから、「殴られる」と錯覚して、半身の状態で防御体制を取りながら、後ずさりするように出て行ったと言っている。

事実は、私がカセットテープを投げた後、竹山財務事務官は、しばらく私と口論し、その後一瞬の隙を見計らい応接室から背中を見せて玄関の方へ立ち去ったのだが、私の検面調書は、そのようにはなっていない。
「そのうち、何がきっかけだったか覚えていませんが、竹山さんは、体を半身にし、私の方を見ながら玄関に通じるドアを通って玄関の方に出ていきました」
「それで、私は、竹山さんの後を追って、玄関の方に向かいました」
となっている。

口論した後に玄関の方へ出て行ったことにはなっているが、竹山財務事務官は、「体を半身にし、私の方を見ながら玄関に通じるドアを通って玄関の方に」出て行ったことになっている。
つまり、応接室から出て行ったときの姿勢が事実とは異なっており、竹山、河地両財務事務官が供述するように、後ずさりしながら部屋から出て行ったことになっている。
「それで、私は、竹山さんの後を追って、玄関の方に向かいました」
と、私が先に竹山財務事務官の方へ行ったのではなく、竹山財務事務官が応接室から出て行ったから、私が後を追ったことにはなっているが、出て行ったときの姿勢が彼らの供述どおりになってしまっているのである。

この辺の事情については、以前も述べたことではあるが、検事調べのときは、この部分を全く重要視していなかったことに原因がある。
公務執行妨害という本事件の成立要件は、竹山財務事務官らに暴行を行って、公務の執行を妨害したかどうかである。
そのため、私としては、カセットテーブを相手にぶつけようとして投げたかどうかが事件の核心だと考えていた。竹山財務事務官が応接室から出て行く際の姿勢など、本事件にはまったく関係ないと考えていた。
従って、取調べを担当した小池検事が、
「竹山財務事務官は、半身の姿勢で出て行ったのだな」
と、誘導して調書に記載しても、何の注意も払わず訂正も求めなかった。
8時間に及ぶ取調べで疲れていたことも影響した。どうでもよい細かいことでいちいち訂正を求めることは、時間的にも戦略的にもよくないと考えていた。

その結果、検面調書のような供述になったのだが、それが事実でないことは、竹山、河地両財務事務官の供述からでも明らかだった。

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証拠検討:7

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名古屋中税務署の竹山財務事務官(特別国税調査官)が応接室から玄関の方へ立ち去り、つぼを割った状況の供述について検討する。

①河地財務事務官の員面調書
Bulogu_106

「しかし竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」
「その直後、○○さんはカメラを持って逃げる竹山さんの後を追い近づいて行ったのです」
「私は、この状態では調査が続けられないと感じ、竹山さんと○○さんの後を追って玄関に向かったのです。そして、私と竹山さんは、こんな状態ではお話できませんので失礼します等と言い全く調査することもできず、○○さんの事務所を後にしたのです」

②河地財務事務官の検面調書
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「カセットテープを自分に向かって投げつけられていた竹山には、○○が自分に向かって突進してきたのがとても怖かったらしく、慌てて○○から逃げるように、体を半身の状態にして後ずさりながら部屋の出入り口から外に逃げていきました」
「すると、○○は、竹山の後を追って部屋から出て行きました」
「私自身は、先ほどの位置に立ったまま呆気に取られてその様子を見ているばかりで、すぐには何もすることができませんでしたが、玄関先の方でガシャーンという何かが割れたような音がしたため、2人の後を追って部屋から出て行きました」
「すると、玄関の床の上に陶器製の壷が割れて、その破片が飛び散っていました」
「私はそれを見て、後ずさりしながら慌てて出て行った竹山の体が触れて倒してしまったのではないかと思いました」

③竹山財務事務官の検面調書
Bulogu_108

「次の瞬間、○○がもの凄い形相をして私の方に向かってツカツカと詰め寄ってきました」
「いきなり○○にカセットテープを体目がけて投げつけられてから、そのカセットテープが自分の体のすぐ後ろで割れた際の激しい音を聞き、その直後に○○にもの凄い形相で詰め寄ってこられるまでの一連の出来事で、私はひどい恐怖に襲われてしまい、思わずその場から逃げ出しました」
「逃げ出すといっても、○○に背中を向けて○○の姿を視界からはずしてしまっては○○に殴られてしまうという恐怖感がありましたから、私は、自分に詰め寄ってくる○○の姿を見ながら、その部屋のドアを開け、後ずさりしながら部屋から出て行きました」
「玄関まで出たところで、コートを抱えていた私の体の左側どこかが、何かにちょっと触れた感じがしたかと思った瞬間、玄関に置いてあった壷のようなものが倒れて割れてしまいました」

④私の検面調書
Bulogu_109

「そのうち、何がきっかけだったか覚えていませんが、竹山さんは、体を半身にし、私の方を見ながら玄関に通じるドアを通って玄関の方に出ていきました」
「それで、私は、竹山さんの後を追って、玄関の方に向かいました」
「私が玄関に通じるドアの手前まで来たとき、玄関の方でガシャーンという音がしましたので、私は、何やったんだと言って走って玄関まで行くと、玄関の中に立っていた竹山さんの足下に壷が割れてその破片が散らばっていました」

カセットテープを投げた後、竹山財務事務官は、しばらく私と口論し、その後一瞬の隙を見計らい応接室から背中を見せて玄関の方へ立ち去った。

しかし、この辺の状況について、彼らは次のように述べている。
玄関の方へ立ち去った理由については、河地財務事務官は員面調書では、カセットテープを投げつけられ、
「竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」
と言っているが、検面調書では、私が、竹山財務事務官に
「突進するような勢いでつかつかと接近」して行ったから、
「慌てて○○から逃げるように、体を半身の状態にして後ずさりながら部屋の出入り口から外に逃げていきました」
と供述している。
竹山財務事務官も検面調書で、
「すると、次の瞬間、○○がもの凄い形相をして私の方に向かってツカツカと詰め寄ってきました」
「私はひどい恐怖に襲われてしまい、思わずその場から逃げ出しました」
「逃げ出すといっても、○○に背中を向けて○○の姿を視界からはずしてしまっては○○に殴られてしまうという恐怖感がありましたから、私は、自分に詰め寄ってくる○○の姿を見ながら、その部屋のドアを開け、後ずさりしながら部屋から出て行きました」
と供述している。

つまり、竹山、河地両財務事務官は、私が「つかつか」と接近して行ったから、「殴られる」と錯覚して、半身の状態で防御体制を取りながら、後ずさりするように出て行ったというのである。
そして、後ろ向きに応接室を出たところで、体が触れ、つぼを落として割ったと言っている。

この半身の状態で後ずさりして出て行った、というところが、本事件の山場である。
国税当局は、私に対して、
①古賀税務職員の違法な税務調査の事実を隠蔽し、
②その違法な税務調査への抗議を潰すため、更なる違法な税務調査で報復し、
③それらに関する請願等の抗議を一切無視し、
あまつさえ、
④名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が、つぼを破損して否認逃走した上、それを放置した、
という犯罪行為を行っている。

①~③まではどうにでもごまかせるが、④に関しては民事訴訟まで提起されたので、この事実を潰すには、つぼ破損の事件そのものを正当化しなければならない。
そのため、カセットテープに怒りをぶつけた行為を奇貨として、事実を誇張、歪曲し、私を犯罪者にでっち上げてきたのである。

民事訴訟の答弁書で、つぼを割った行為を正当防衛だと主張してきたが、それは公判の直前に思いついた理由ではなく、国税当局にとっては、最初から訴訟対策として考えていたことに違いない。
そのためには、カセットテープを投げつけられただけでなく、殴りかかるように突進してきた事実が必要であり、しかも、それを防御するため半身の状態で後ずさりしたという事実が必要だったのだ。
そうすれば、つぼを割った行為も、正当防衛が成立し、国税当局には責任が及ばないという結論になる可能性もある。

①~④まででも、立派な犯罪行為というべきであるが、更に刑法の誣告罪(虚偽親告罪)を犯してでも、自分たちの責任逃れを図ろうとする。
権力を背景として犯罪行為を行うのは、暴力を背景として犯罪行為を行う暴力団と同じであり、安定した地位や収入が保証されている分、リスクを抱えてその日勝負で生きている不安定な暴力団より、はるかに、たちが悪いといわなければならない。


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〈国税当局による言論妨害〉

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国税当局は、言論妨害をやめろ!

ブログの不正抹消は、言論妨害である。
言論妨害を行うのは、国家権力やカルト集団、過激な圧力団体等である。
強大な力を持った組織が、その組織力に物を言わせて行ってくる犯罪行為だ。

当ブログでは、私を犯罪者にでっち上げた国税の職員らを実名で糾弾している。
その報復か、嫌がらせか、最近、とみに妨害行為が著しくなっている。妨害行為を行っているのは、むろん、実名で糾弾されている国税の関係者であることは明白である。

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右の資料は、10月27日のYAHOOのブログ検索結果を印刷したものである。当ブログの投稿記事は、すでに70件ほどになっているが、投稿記事の履歴は10件にとどまっている。つい数日前までは5件しかなかった。つまり、過去に60件ほどが不正に消されていることになる。

当ブログの履歴が消されただけではない。
数日前には、新規記事を投稿しても、YAHOOのブログ検索欄に新規記事がすぐには載らないという事態が発生した。関連する検索欄全てにである。
但し、次の記事を投稿すると、前の記事が検索欄に載るのである。従って、私の記事は一日遅れで検索欄に現れることになるので、ほとんど人目につかなくなる。
そこでブログのプロバイダーであるココログに照会したが、ココログの検索欄には正常に掲載されており、何ら異常はないという。
しかし、状態が改善されないため、YAHOOのブログ検索欄をコピーして再度ココログに問い合わせた。リンクしているYAHOOの方も調べてくれと問い合わせたのだ。
ココログからの回答は、また、いろいろ調査したが異常はなかったというものであったが、不思議なことに、その回答と前後して、新規記事が検索欄にすぐに掲載されないという、それまでの現象が直ってしまったのである。
全く、不可解なことであった。

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右の資料は、10月18日に、YAHOOのブログ欄において名古屋中税務署で検索した結果を印刷したものである。
一致する記事は7件だけで、そのうち4件が、表示のとおり私のブログ記事である。


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同じように、10月27日にも名古屋中税務署の検索結果を印刷してみた。
すると、10月18日には7件だった記事が5件になっており、当時4件あった私のブログ記事のうち3件が消えてなくなっているのである。
名古屋中税務署に関するブログ記事がたったの5件とは、いかにも驚きである。
2と3の記事の間、つまり7月28日から10月18日までは全く記事がないことになっているが、実はこの間は、名古屋中税務署の職員の不正を糾弾する私の記事が数十件あったのだ。
私が関連記事を投稿すると、手当たり次第消しまくっていた、という事実がこのことからもはっきりする。

誰が消したのか。
いうまでもなく、記事の内容に困る人間であろう。

国税当局が、プロバイダーに圧力をかけて消したのか、それとも、他の何らかの手段で消したのかはわからないが、いずれにせよ、不正にブログ記事の履歴を消したことは確かであり、許されざる言論妨害といえるのではないだろうか。

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また、わけのわからないトラックバックも、非常に多い。
右の印刷資料でもわかるように、私のブログ管理欄のトラックバック一覧は、常時アルファベット文字タイトルのトラックバックで埋め尽くされる状態となっている。
毎日、数十件も貼りつけられるのである。
IPアドレスに投稿規制をかけても、また別のIPアドレスに変えて貼りつけてくるという執拗さである。

これほど執拗に、トラックバックを張りつけてくる意味はあるのか。
嫌がらせ以外の何物でもないだろう。
これらは、トラックバックの公開を承認制に切り替えたため、実質的な支障はなくなったが、心理的な圧力は全くないとはいえないだろう。

また、これらの嫌がらせの大部分には、当ブログの記事内容に利害を持つ当局関係者の仕業という確定的な証拠はないが、中にはそれらしい記事も含まれている。
インターネットのサイト上では表示されない、皮肉な表現が込められたトラックバックがそれである。
記事の内容に関して脅しとも、労わりとも取れる表現であるが、記事内容に関してメッセージがあるのであれば、コメント欄に書いて投稿すればよいのである。後ろめたい意図がなければ、トラックバックのタイトルに隠して人目に触れぬメッセージを送る必要性などないはずである。

このように、いろいろな手段で当ブログへの妨害が行われているが、今後もこのような妨害が続くようであれば、徹底的に調査して、法的手段を含む厳しい態度で対処する所存であることを、妨害者に警告しておきたい。

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証拠検討:6

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カセットテープを投げた後の、私の行動に関する供述について検討する。
名古屋中税務署の竹山孝、河地隆雄両財務事務官(特別国税調査官)は、次のように供述している。

①河地財務事務官の員面調書
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「○○さんが投げたカセットテープは竹山さんがよけたため当たらず怪我をすることはありませんでした」
「しかし竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」

②河地財務事務官の検面調書
Bulogu_100

「○○は、竹山に向かってカセットテープを投げつけるやいなや、自分の立っていたところから竹山の立っていたところまで、突進するような勢いでつかつかと接近していきました」
「ただ、そのとき○○は、腕を振り上げたり、前に突き出したりといった動作はしていませんでしたので、○○が竹山に殴りかかろうとしたとか、つかみかかろうとしたとまでは言えないと思います」
「ですが、その直前にカセットテープを自分に向かって投げつけられていた竹山には、○○が自分に向かって突進してきたのがとても怖かったらしく、慌てて○○から逃げるように、体を半身の状態にして後ずさりながら部屋の出入り口から外に逃げていきました」

③竹山財務事務官の検面調書
Bulogu_101

「私がよけた後、カセットテープは、私の後方で何かに当たって割れたらしく、ガシャというもの凄く大きな音が聞こえました」
「すると、次の瞬間、○○がもの凄い形相をして私の方に向かってツカツカと詰め寄ってきました」
「そのときの○○の顔は、私に対する怒りで顔色が青くなっており、口を噛みしめるようにしていましたので、私は、○○の私に対する怒りの激しさを感じ、このままでは○○に殴られると思いました」
「但し、このとき○○は私に殴りかかろうとして腕を振り上げたり、私の体に掴みかかろうとして腕を前に伸ばしたりしていたことはありませんでした」
「いきなり○○にカセットテープを体目がけて投げつけられてから、そのカセットテープが自分の体のすぐ後ろで割れた際の激しい音を聞き、その直後に○○にもの凄い形相で詰め寄ってこられるまでの一連の出来事で、私はひどい恐怖に襲われてしまい、思わずその場から逃げ出しました」

④私の検面調書
Bulogu_102

「私がそのようにして、カセットテープをパーテーションに投げつけた後も、竹山さんは、1,2分くらいの間、二重丸の位置に立っていました」
「私の方は、カセツトテープを投げた後、すぐに立ち上がったのか、少ししてから立ち上がったかは覚えていませんが、元のソファの所で立ち上がり、二重丸の位置に立っていた竹山さんとさらに言い合いをしました」
「そのとき、どのような言い合いをしたかはよく覚えていませんが、私は、嘘つき、いい加減な仕事ばっかやってなどと竹山さんに言ったような記憶があります」
「そのうち、何がきっかけだったか覚えていませんが、竹山さんは、体を半身にし、私の方を見ながら玄関に通じるドアを通って玄関の方に出て行きました」

カセットテープを投げた後、私と竹山財務事務官は、しばらく携帯電話の番号を教えた、教えてもらってないなどというやり取りで口論をしており、竹山財務事務官が応接室から玄関の方へ立ち去ったのは、その口論の後であった。
しかし、竹山、河地両財務事務官とも、カセットテープを投げた後の口論の事実については、供述していない。

河地財務事務官の員面調書では、
「竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」
と言っており、検面調書では、
「○○は、竹山に向かってカセットテープを投げつけるやいなや、自分の立っていたところから竹山の立っていたところまで、突進するような勢いでつかつかと接近していきました」
と言っている。
竹山財務事務官も検面調書で、
「すると、次の瞬間、○○がもの凄い形相をして私の方に向かってツカツカと詰め寄ってきました」
と言っている。
表現に多少の違いはあるものの、カセットテープを投げた後、すぐに私が竹山財務事務官に向かって行った、という趣旨の供述では二人は一致している。

但し、逮捕状には殴りかかろうとして向かって行ったというような表現があったように記憶しているが、証拠として提出してきた調書では、次のような供述になっている。
「ただ、そのとき○○は、腕を振り上げたり、前に突き出したりといった動作はしていませんでしたので、○○が竹山に殴りかかろうとしたとか、つかみかかろうとしたとまでは言えないと思います」(河地財務事務官の検面調書)
「但し、このとき○○は私に殴りかかろうとして腕を振り上げたり、私の体に掴みかかろうとして腕を前に伸ばしたりしていたことはありませんでした」(竹山財務事務官の検面調書)

竹山、河地両財務事務官は、被害届けや当初の調書では事実を誇張し、殴りかかってきたとか、掴みかかってきたとか言っていたものと思われる。そのように警察で言っていたから、検事調べでわざわざそのことに触れているのであろう。
それが、警察でのその供述をそのまま維持することに不都合が生じ、検事の誘導等で検面調書のような表現になったのに違いない。都合の悪い員面調書を証拠として提出してこなかったのは、そのことも理由の一つにあったのではないだろうか。

以上のように、カセットテープを投げた後は、しばらく口論があったのだが、この事実を否定し、次の私と竹山財務事務官の行動に関する事実をどのように演出するか、というところに、この事件の核心があった。

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証拠検討:5

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カセットテープのケースの破片が散らばった状況について検討する。
この点については、竹山孝財務事務官(特別国税調査官)は、検面調書で、
「右側に自分の体を傾けて、飛んできたカセットテープをよけましたので、幸いカセットテープは、私の体に当たりませんでした」
「私がよけた後、カセットテープは、私の後方で何かに当たって割れたらしく、ガシャというもの凄く大きな音が聞こえました」
と言うだけで、具体的な供述は全くない。

河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)も員面調書では、
「○○さんが投げたカセットテープは竹山さんがよけたため当たらず怪我をすることはありませんでした」
と言うだけで、具体的な供述はないが、検面調書では次のように述べている。
「○○が投げたカセットテープは、バラバラになって飛んでいったようなことはなく、全部一体のまま飛んでいって、竹山の体には当たらず、そのすぐ左後方の床に落ちて粉々に割れ、ケースの破片がその辺に飛び散りました」
「ですが、私が見た限りでは、投げられた後のカセットテープの破片は、全てパーテーションの位置より後方にありましたので、カセットテープがパーテーションに当たったとしても、正面からパーテーションに当たったわけではなく、パーテーションのへりをかすめるようにして当たっただけだったと思います」

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私の検面調書では、
「私がカセットテープを投げつけた際に狙った場所は、パーテーションの角辺りであり、実際にカセットテープが当たった場所は、パーテーションの真ん中より右側で、高さは床から80センチくらいでした」
「このパーテーションは高さ170センチくらい、幅10センチくらいのもので、表面にはクロスが貼ってありますが金属製ですので、カセツトテープが当たったときにはカシャーンという音がして、カセツトテープのケースがいくつかの破片に割れ、中のテープも芯棒が抜けてテープが伸びてしまいました」
となっている。
検面調書には、ケースの破片が散らばった状況についての説明はないが、ケースの破片が散らばった状況は写真に撮ってあるとおりであり、その写真は警察へ出頭した際に持参しているから所持品を調べてくれ、と検事調べのときに、私は言っている。

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ここで、検察が証拠として提出してきた写真撮影報告書と実況見分調書を照合する。
竹山、河地両財務事務官の指示説明により被害状況を再現し、写真撮影して調書にしたものであるが、平成16年1月27日撮影の写真撮影報告書と、平成16年2月23日撮影の実況見分調書では、投げつけられたカセットテープケースの破片が散らばった状況が異なっていることは、以前述べたとおりである。
前者は、竹山財務事務官の体の前方に模擬テープが散らばっているが、後者は、竹山財務事務官の体の左後方に散らばっている。
写真撮影による被害状況再現調書といっても、その内容は、竹山、河地両財務事務官の指示説明によるものであるから、前後で異なるということは、供述が変遷したことを物語っている。
なぜ、供述が変遷したのか。

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右の図は、河地財務事務官の員面調書に添付されていた、私の事務所の見取り図である。
非常に不正確な図面であるが、この図によると、竹山財務事務官は、応接室を仕切っているパーテーションのへりとほぼ同じか、それより若干内側に立っている。
事件後4日目に作成された図面であるから、河地財務事務官にとっては、これがいちばん鮮明な記憶といえる。
同じ日に撮影された前記写真撮影報告書では、竹山財務事務官の体の前方に模擬テープが散らばっているから、当初、河地財務事務官は、投げつけられたカセットテープケースの破片は、竹山財務事務官の体の前方に散らばったと供述したものと思われる。

その後、私が撮影した現場写真と照合すると、いろいろ不都合が生じてきた。
竹山財務事務官がパーテーションのへりとほぼ同じか、それより若干内側に立っていて、カセットテープケースの破片がその体の前方に散らばったとするならば、カセットテープはパーテーションに当たったとしか説明できない。
パーテーションに当たったとなれば、竹山財務事務官を目掛けて投げたとする暴行の事実が崩れる。

そこで、
「竹山の体には当たらず、そのすぐ左後方の床に落ちて粉々に割れ、ケースの破片がその辺に飛び散りました」
「私が見た限りでは、投げられた後のカセットテープの破片は、全てパーテーションの位置より後方にありました」
という供述に変わっていったものと思われる。

また、被害状況を再現する実況見分を、実際の犯行現場ではなく、刑事課の広い宿直室で行ったのも、被疑事実を立証する上で、いろいろ支障が出てきたからであろう。

私の事務所の狭い応接室で行ったのでは、数本のカセツトテープを、どこにも当てずに投げつけることは至難のわざであることが判明する。2メートルくらいの至近距離から投げられたカセツトテープを、56歳の男が、はたして体をかわしてよけれるだろうか。
更に、私のいた場所から、竹山財務事務官めがけてテープを投げると、方向が斜めになる関係で、どこに当たっても、ケースの破片は彼の体の真後ろか、右後方に散らばり、左後方に散らばることなどありえないことも証明されてしまうからである。

私に有罪判決を下した伊藤新一郎裁判官の言葉を借りるならば、「竹山、河地両財務事務官の供述は、自己矛盾であったり、不自然不合理な点が多いため信用できず、彼らが虚偽の供述をしていることは、合理的な疑いを入れる余地なく認定できる」ということになるのではないだろうか。

国税、警察、検察は、このように、意図する目的のため無実の人間を罪に陥れんとして、情け容赦ないやり方で被疑事実を作り上げていくのである。

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証拠検討:4

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カセットテープを投げた方向について検討する。
投げた方向は、カセットテープの当たった場所と一緒に考えなくてはならない。
狭い応接室であるから、飛距離が尽きて自然に落下することなどありえない。どこかに当たって破片が飛び散るとか、割れずに跳ね返って床に落ちるとかという現象が起きるからである。

方向は、私の席の東側のパーティーションの南東角を目掛けて投げたのだが、竹山、河地両財務事務官(特別国税調査官)は、いずれも竹山財務事務官を目掛けて投げたと供述している。

では、その投げられたカセットテープはどうなったのか。

①河地財務事務官の員面調書
Bulogu_090

「この時の竹山さんと○○さんとの距離は2メートルくらいであり、私がテーブルを挟んで間近で二人の状況を見ていましたので、○○さんが竹山さんにカセットテープを投げつけたことに間違いありません」「○○さんが投げたカセットテープは竹山さんがよけたため当たらず怪我をすることはありませんでした」

②河地財務事務官の検面調書
Bulogu_086

「○○が投げたカセットテープは、バラバラになって飛んでいったようなことはなく、全部一体のまま飛んでいって、竹山の体には当たらず、そのすぐ左後方の床に落ちて粉々に割れ、ケースの破片がその辺に飛び散りました」
「答 確かに、竹山の立っていた場所のすぐ左横には、パーテーションがありましたので、カセットテープの一部がそれに当たった可能性はあるかも知れません」

Bulogu_087

「ですが、私が見た限りでは、投げられた後のカセットテープの破片は、全てパーテーションの位置より後方にありましたので、カセットテープがパーテーションに当たったとしても、正面からパーテーションに当たったわけではなく、パーテーションのへりをかすめるようにして当たっただけだったと思います」
「したがって、○○がパーテーションに向かってカセツトテープを投げたということはないと思います」

③竹山財務事務官の検面調書
Bulogu_088

「私は、○○がカセツトテープを鷲づかみにして私の体目がけて投げつけてくるまでの動作を見ていて、瞬間的に、当たる、危ない、と思い、その部屋の出入り口のある私から見て右側に自分の体を傾けて、飛んできたカセットテープをよけましたので、幸いカセットテープは、私の体に当たりませんでした」
「私がよけた後、カセットテープは、私の後方で何かに当たって割れたらしく、ガシャというもの凄く大きな音が聞こえました」

④私の検面調書
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「私がカセットテープを投げつけた際に狙った場所は、パーテーションの角辺りであり、実際にカセットテープが当たった場所は、パーテーションの真ん中より右側で、高さは床から80センチくらいでした」

竹山、河地両財務事務官(特別国税調査官)は、カセットテープはいずれも竹山財務事務官を目掛けて投げつけられたと供述しているが、カセットテープの当たった場所については、非常にあいまいな供述しかしていない。
河地財務事務官は、員面調書では当たった場所を供述しておらず、検面調書でも、「全部一体のまま飛んでいって、竹山の体には当たらず、そのすぐ左後方の床に落ちて粉々に割れ、ケースの破片がその辺に飛び散りました」と、当たった場所については特定していない。
ケースの破片が飛び散っていた場所は特定しているが、当たった場所については特定せず、床に落ちて粉々に割れたと、あたかも自然に落下し、床に当たって割れたような表現になっている。

そのくせ、私がパーテーションに向かって投げたと述べているがどうかという検察官の質問には、
「カセットテープの一部がそれに当たった可能性はあるかも知れません」
と言い、
「ですが、私が見た限りでは、投げられた後のカセットテープの破片は、全てパーテーションの位置より後方にありましたので、カセットテープがパーテーションに当たったとしても、正面からパーテーションに当たったわけではなく、パーテーションのへりをかすめるようにして当たっただけだったと思います」
と言っている。

だったら、最初からそう言え、と言いたくなる。
当たった可能性があるとか、へりをかすめるようにして当たっただけだと思うとか、要するにどっちなんだ、と質問したい。

「この時の竹山さんと○○さんとの距離は2メートルくらいであり、私がテーブルを挟んで間近で二人の状況を見ていました」
と言っているが、間近で見ていて、パーテーションに当たったか当たらなかったかが、わからなかったのか。
カセットテープの一部であっても、パーテーションに当たっていれば、
「カセットテープの破片は、全てパーテーションの位置より後方にありました」
という供述がおかしいということぐらい、誰でも気付くのではないか。

一方、竹山財務事務官も、検面調書で「私の後方で何かに当たって割れた」と言っているが、当たった場所は、河地財務事務官と同じように、はっきり特定していない。

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竹山財務事務官の立っていた後方は、右の写真のように、スチール製の書庫が並んでいる。スチール製といっても、厚さ1ミリにも満たない薄い鉄板の書庫であり、しかも、弾力性があってやわらかいため、思い切り投げつけても跳ね返るだけで、ガシャという大きな音もしなければ、カセットテープのケースが粉々に割れるようなこともない。
また、当該書庫には物が当たったような痕跡も、全くないのである。

応接室の辺りで、カセットテープのケースが粉々に割れるような場所といえば、硬い金属製で出来ているパーテーションの壁しかないのだ。

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竹山、河地両財務事務官が当たった場所を特定しないのは、意図的にそれを避けているからであろう。
パーテーションに当たったとなれば、私の言うように竹山財務事務官を目掛けて投げたのではなく、当初からパーテーションを目掛けて投げたことになる。パーテーションを目掛けて投げたのであれば、竹山財務事務官らがもくろむ私の公務執行妨害罪が成立しなくなる。

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警察が私の事務所の実況見分で、パーテーションについているキズやカセットテープケースの破片を詳しく調べなかったのも、当たった場所が特定されて事件が成立しなくなることを恐れたからであろう。
ベランダの物置に保存してあったカセットテープの破片を調べなかったのも、投げたカセットテープの本数が判明して、竹山財務事務官らの嘘が明らかになることを恐れたからに違いない。

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証拠検討:3

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次に、私がカセットテープを投げた状況である。
まず、投げた本数と方向。
投げたカセットテープの本数は1本だけである。方向は、私の席の東側のパーティーションの南東角を目掛けて投げた。
だが、竹山、河地両財務事務官(特別国税調査官)は、本数は4~6本で、竹山財務事務官を目掛けて投げたと供述している。
①河地財務事務官の員面調書

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「プラスチックケース入りのカセットテープ4、5本を右手で掴み、竹山さんに向かって投げつけたのです」



②河地財務事務官の検面調書

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「そして、突然、ソファの右の肘掛の上に積み重ねて置かれていたカセツトテープ4個くらいを全部一度に右手で上から鷲づかみにして、その手を肩の上に上げて振りかぶり、野球のオーバースローのようにして、竹山の体の方に向かって思い切り投げつけました」

③竹山財務事務官の検面調書
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「すると、その途端、○○は、もの凄い形相になって激高し、ソファの肘掛に置いてあった5,6本のカセツトテープを右手で上からいっぺんに鷲づかみするやいなや、その手を右肩の上に振りかぶってオーバースローで私の体目がけてカセットテープを投げつけました」

④私の検面調書
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「嘘ばっかつくなと怒鳴って、ソファに腰掛けたまま、ソファの右の肘掛けの上に置いてあったケース入りのカセットテープを1本だけ利き手である右手につかんで、応接室と廊下を隔てているパーテーションに向かって投げつけました」

まず、私がカセットテープを投げた本数であるが、河地財務事務官は当初4、5本と言っていた(員面調書)が、後に4個くらい(検面調書)に変更している。検面調書より後に作成された民事訴訟の陳述書でも4本程になっている。

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竹山財務事務官は、2月24日供述の検面調書では5,6本と言っていたが、その後3月1日に作成された民事訴訟の陳述書では、なぜか河地財務事務官と全く同じ本数の4本程になっている。
供述の変遷が見られるのだ。

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4、5本とか5、6本とか言っていたのが、4本程に統一されたのは、なぜなのか。
それは、右の写真でもわかるように、上から鷲づかみにする持ち方では4本までしか持てないことに、後から気付いたからであろう。

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4本掴むのがやっとなのに、5本も6本も掴んで一定の方向に投げることなど到底不可能である。
公務執行妨害罪における暴行の事実を捏造するため、状況を誇張し、迫力を持たせるために嘘をついていたのが、途中で自分らの矛盾点に気付き、微妙に供述を修正してきたのではないだろうか。

だいたい、予期せず緊迫した場面に遭遇して、手で掴んだカセツトテープの本数をはっきり覚えている方が、むしろ不思議なくらいである。わからなければ、2、3本とか、3、4本とかいうように、二人の供述に多少の違いがあればまだしも、4本程と全く一致した本数になってしまっている。
先の供述の方が、事件の記憶が鮮明なため信憑性が高いことを考えると、警察や検察の手垢がついてもっともらしい事実に練り上げられてきた軌跡が窺われる。

本数を、ぎりぎり掴める4本に統一したところが、味噌であろう。
4、5本や5、6本が、2、3本や3、4本になっては、前の供述がいかにもうそ臭くなるが、4本程という表現ならば、掴めないという矛盾が解消される上、前の供述との整合性も何とか保てるからである。

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証拠検討:2

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次に、応接室において竹山財務事務官(特別国税調査官)が席を立った理由である。
彼が席を立ったのは、私の写真撮影を止めさせるためだったと言う。写真撮影を止めさせようとして場所を移動しただけであり、私を落ち着かせてから再度調査結果の説明をするつもりだったと言うのである。
その部分が供述されている下記検面調書を検討する。

①竹山財務事務官の検面調書
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「自分が写真撮影を許容していないことを態度で示そうと考えて、ひとまずソファーから立ち上がり、河地の前を通って、その部屋の出入り口の方へに移動しました」
「私は、その時点では、とりあえず○○に写真撮影を止めさせ、○○を落ち着かせてから、再度調査内容の説明をするつもりでおり、単に写真撮影を止めさせようと思って場所を移動しただけであり、調査を打ち切ることなどは全く念頭にありませんでした」

②河地財務事務官の検面調書
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「問 そのとき竹山は、○○に対して、説明を打ち切るという趣旨のことを言って退席しようとしたのではないか。   答 そのようなことはありませんでした。おそらく、竹山は、至近距離から自分の顔を撮影されるのを嫌って、○○から離れようとしただけだったと思います」

③私の検面調書
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「私がやり取りをテープに録音しようとすると、今お話したとおり、そんなことでは説明できないなどと言って、ソファーから立ち上がりましたので、私はそのときの竹山さんと河地さんの様子を用意してきたカメラで2枚の写真に撮りました」

竹山財務事務官は、私の写真撮影を止めさせるために席を立って場所を移動しただけであり、私を落ち着かせてから再度調査結果の説明をするつもりだったと言っている。

しかし、写真撮影を止めさせるために、わざわざ席を立って場所を移動する者が、どこにいるだろうか。
「至近距離から自分の顔を撮影されるのを嫌って、、○○から離れようとしただけだったと思います」と河地財務事務官も言っているが、至近距離でも中遠距離でも撮影されるのは同じである。
自分の顔の撮影を嫌うのであれば、わざわざ席を立って場所を移動するのではなく、河地財務事務官が行ったように、書類かカバンで自分の顔を隠すという行動に出るはずである。

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しかも、竹山財務事務官は、このときコートとカバンまで持って移動しているのである。
コートとカバンまで持って席を立ち移動するということは、調査結果の説明を放棄して帰ることを意味するのではないか。

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「単に写真撮影を止めさせようと思って場所を移動しただけ」であり、私を「落ち着かせてから、再度調査内容の説明をするつもり」でおり、「調査を打ち切ることなどは全く念頭にありませんでした」と言うが、一時的に席を立つだけで、わざわざコートとカバンまで持って行かなければならない必要性など、どこにあるのか。

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誰もが、うそを言っているとしか思わないだろう。

こんな子供だましのような屁理屈で、事件をもっともらしく作り上げようとするところに、国税、検察の知能の低さが窺えるが、実は、この程度のことさえ理解できない、あるいは理解しようとしない裁判官も多いという、動かしがたい現実があることもまた問題であった。

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証拠検討:1

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検察側が提出してきた証拠に、私と弁護団で、順次検討が加えられた。
員面調書、検面調書の内容を検討した。応接室における犯行時の状況である。
まず、録音テープの内容につき、署長同席での説明に
「わかりました」
と言っていることを、竹山孝財務事務官(特別国税調査官)本人が否定しているが、これは実際に会話の内容が録音されているテープを証拠として提出することで、供述の信用性を切り崩せるはずである。

次に、応接室における写真撮影の回数である。
竹山、河地両財務事務官とも、写真撮影は2~3回あったと供述している。

①河地財務事務官の員面調書
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「私と竹山さんに向かってシャッターを2、3回押して写したのです」
「こんな状態では説明できないので撮影はやめてください」と言ったところ、しばらくやめたが、その後、「再びカメラを手に持ち、私と竹山さんに向かって写真を撮り始めた」
今度は、「撮影を中止するよう頼んだのですが、写真撮影を続けていた」という。

②河地財務事務官の検面調書
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「興奮し出して、自分の右腰の脇に置いてあったカメラを手に取り、そのカメラで私と竹山の顔を交互に撮影し始めました」
「そんなことをされては説明ができません」と制止したところ、「2、3度シャッターを切っただけで撮影を止め、カメラをテーブルの上に置きました」
「署長の前で説明すると言った、言わないのやり取りを繰り返し」た後、「さらに興奮して、テーブルに置いてあったカメラをもう一度取り上げ、それで私たちの顔を撮影し始めました」
「このときはいくら制止しても○○は撮影を止めようとはしませんでした」
「そのため、竹山はソファーから立ち上がり、私の前を通って、その部屋の出入り口近くまで移動しました」

③竹山財務事務官の検面調書
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「○○は、突然カメラを取り出して、1メートル余りの至近距離から私の顔を、パシッ、パシッ、パシッというシャッター音をさせて3回ほど連続して写真に撮りました」
「私と河地が慌てて制止すると、このときは○○もすぐに写真を撮るのは止めました」
「そのうち、○○は興奮してきて、またカメラを使って私と河地の顔を交互に何度も繰り返し撮影しだしました」
「今度は私たちがいくら制止しても、撮影を止めようとはしませんでした」
「自分が写真撮影を許容していないことを態度で示そうと考えて、ひとまずソファーから立ち上がり、河地の前を通って、その部屋の出入り口の方へに移動しました」

④私の検面調書
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「私がやり取りをテープに録音しようとすると、今お話したとおり、そんなことでは説明できないなどと言って、ソファーから立ち上がりましたので、私はそのときの竹山さんと河地さんの様子を用意してきたカメラで2枚の写真に撮りました」
「この日、私が応接室の中で竹山さんたちを撮影したのは、このときの2枚だけでした」

竹山、河地両財務事務官の供述は、警察が作成した実況見分調書とほぼ符合している。
但し、平成16年1月27日撮影の写真撮影報告書は、河地財務事務官が、立ち上がって右手で持った書類で顔を隠す状態は写っていないが、2月23日の撮影の実況見分調書にはそれが写っている。

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これは、後に私の撮影した現場写真を警察か検察に見せられて、当初の供述を変更し、その写真の事実に近づけてきたものと思われる。河地財務事務官は実際は左手で書類を持って顔を隠したのだが、実況見分調書では右手で書類を持って顔を隠していることが、記憶のあいまいさを物語っていた。

また、応接室では1回の機会で連続して2枚しか写真を撮っていないのに、竹山、河地両財務事務が、2~3回の機会に複数枚写真撮影したと供述しているのは、なぜなのか。

それは、説明を勝手に放棄して帰ろうとした事実を隠し、執拗に写真撮影されて公務を妨害されたため、やむなく席を立ったという事実にしたかったからであろう。

私が警察に持参し、O弁護士が検察庁等に提出した写真は、撮影した写真すべてではなく、一部しか提出していなかった。ことに、応接室で撮影した写真は、河地財務事務官が、立ち上がって右手で持った書類で顔を隠して竹山財務事務官と一緒に写っている写真1枚しか提出していなかったのである。
提出した写真からは、応接室での写真撮影の回数はわからない。
従って、その写真の態様に供述は合わせたが、写真撮影の回数や写真撮影を始めたいきさつは、どうにでも作り上げることができると思ったに違いない。

私が写真撮影を何度も繰り返すので、それを避けるために竹山財務事務官が席を立ったのではなく、竹山財務事務官が勝手に説明を放棄して帰ろうとしたから、私が慌てて写真撮影した。応接室で写真撮影したのは、そのときだけであり、連続して写した2枚の写真しかネガにはないのである。
竹山、河地両財務事務官の供述が全くの虚偽であることは、撮影した順にすべてをネガから焼き増した下記現場写真が証明している。

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実況見分調書:2

<はじめてのかたは、トップページからお読み下さい> 実況見分調書が、もう一つあった。 平成16年2月25日に見分した私の事務所の状況の調書で、作成日付が翌2月26日になっているものである。本件犯行現場の状況を明確にし、証拠を保全するためという目的になっていた。事務所の外観や室内を写真撮影したもので、カセットテープの当たった場所やその状況について簡単なコメントが加えられており、手書きによる事務所の見取り図も添付されていた。 カセットテープの当たった場所についての説明は、立会人の指示した箇所につき、「応接室の南北に延びる仕切壁の北側から50センチ、仕切壁最上部から74センチ5ミリ、位置を近接し注視すると確認できる糸のほころびが確認でき、更に同箇所を蝕診するも、凹損等の破損は全く確認できなかった」と記載されていただけであった。 当該箇所には、肉眼でもはっきりわかるカセットテープの細かい破片が突き刺さっているのだが、警察の調書では、その事実が記載されていなかった。 また、カセットテープの破片をベランダの物置に保存してあるから調べてくれと拘留中に何度も取調べ担当の山本刑事に言っていたが、それも全く調べていなかった。添付されていた事務所内の見取り図も、方位、縮尺、寸法等に間違いがあり、非常にいいかげんなものだった。カセットテープの当たった場所や破片の散らばった状況の写真は、私が警察に出頭する時に自ら持参しただけでなく、O弁護士からも検察庁や裁判所に提出されていたのであるが、警察や検察はその写真もあえて調べようとはしなかった。 竹山孝、河地隆雄両財務事務官(特別国税調査官)の供述に符合しない事実は隠蔽し、いかに私を犯罪者に仕立て上げるかという調書のみを証拠として提出してきたのである。

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実況見分調書:1

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検察が証拠として提出してきたものに、実況見分調書があった。
竹山孝財務事務官(特別国税調査官)と河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)の指示説明により被害状況を再現し、写真撮影して調書にしたものである。
場所は、愛知県中警察署刑事課の宿直室で行っている。

もうひとつ、実況見分調書と同じもので、タイトルだけ異なる写真撮影報告書があった。
写真撮影報告書は平成16年1月27日撮影で、実況見分調書は平成16年2月23日の撮影である。
撮影した写真は、前者が14枚で、後者は23枚となっており、後の実況見分調書の方がより詳しくなっている。

双方を比べてみると、大きく違う点は次の二点である。
第一に、私が竹山、河地両財務事務官をカメラで撮影したときの状況である。
私が応接室で、彼らを写真撮影したのは2回とされているが、前者の写真撮影報告書は、2回とも竹山、河地両財務事務官が椅子に座ったままの姿勢をカメラで撮影している状況が再現されている。
しかし、後者の実況見分調書は、2回目の写真撮影は椅子に座ったままの姿勢を撮影している状況ではない。竹山財務事務官が椅子から立ち上がった状態と、竹山財務事務官が、立ち上がって右手で持った書類で顔を隠す河地財務事務官の手前で立ち止まったような状態を写している状況が再現されていた。

第二は、投げつけられたカセットテープケースの破片が散らばった状況である。
最初のものは、竹山財務事務官の体の前方に模擬テープが散らばっているが、後のものは、竹山財務事務官の体の左後方に散らばっていた。

実況見分調書といってもその本質は、竹山、河地両財務事務官の供述に基づいて、警察の宿直室という全く違う現場で再現したものであるから、事実とは大きく異なっており、犯行状況が供述調書という作文から紙芝居に変わった程度のものであった。
しかも、2回行った実況見分の内容に、相互矛盾が見られるというお粗末さであったが、2回目の実況見分の内容が竹山、河地両財務事務官の検面調書の内容により合致していることだけは確かであった。

員面調書の方が捜査の初期に作成されることから、新鮮な記憶に基づく供述が録取され、より信用性が高いものと思われるが、検面調書の内容がそのまま反映された実況見分調書を見ると、竹山、河地両財務事務官の供述の矛盾が露呈しないよう苦心して変遷の供述を仕上げた軌跡が伺われた。

ちなみに、私もこの宿直室で、竹山、河地両財務事務官に扮した中警察署員相手に実況見分を行ったが、その調書は証拠として提出されなかったのである。

犯行現場となった私の事務所の見分は、妻の立会いのもとに行っていながら、なぜ、犯行を再現する実況見分は、被害者、加害者とも現場とは異なる場所で行わなければならなかったのか。
もうひとつ、1月27日撮影の写真撮影報告書は、竹山財務事務官の検面調書にも添付されていたが、なぜ、2月24日作成の竹山財務事務官の検面調書に、より合致する2月23日撮影の実況見分調書を添付しなかったのか。

主任弁護人のO弁護士は、打ち合わせの場で、証拠として提出されたその実況見分調書を眺めながら、しきりに首をかしげていた。

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員面調書・検面調書

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検察側が提出した証拠に員面調書と検面調書があった。
員面調書は司法警察員(警察官)が作成する調書で、検面調書は検察官の作成する調書をいう。司法警察員や検察官の面前で作成する調書であることから、そのように呼ばれている。

甲号証として犯行に関して提出された私の調書としては、検面調書1通だけだった。
乙号証としては、名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)の検面調書が1通と、河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)の員面調書、検面調書が各1通証拠として出されてきた。
また、古賀聡明財務事務官(特別調査情報官付)の員面調書も1通出てきたが、なぜか、竹山財務事務官の員面調書は証拠として提出されていなかった。

普通ならば、直接の被害者となっている竹山財務事務官が警察でもっとも多く調書を取られているはずなのに、員面調書が1通もないのである。
むろん、ないのではなく、検察官が意図的に出してこないだけであろう。

不都合なものは出さないという姿勢は、事件の経緯を考えれば当然かも知れない。ことに、最初に出す被害届けなどは、事件の記憶が鮮明なときに作成される書面だから証拠価値は高いはずだが、内容が練られていないだけ逆に検察としては都合が悪いのかも知れない。
私の場合を考えても、警察の追及の方が検察より甘かったため、員面調書では事件を立件する上で不利と考えてそれを出してこなかったものと思われた。

河地財務事務官の員面調書は、冒頭に平成16年1月27日愛知県中警察署において、本職に対し、任意次のとおり供述した、と記されおり、最後のページには、彼の手書きによる犯行現場となった私の事務所の見取り図が添付されていた。その見取り図に、平成16年1月27日河地隆雄と署名してあったから、この日に調書が作成されたものと思われる。

以前指摘したことであるが、員面調書、検面調書とも、最後に供述者が署名捺印(指印)するものの、作成日付は、前同日と書くだけで、作成年月日をはっきり表示しない上、割印や訂正印は供述者本人に捺印させない。
従って、容易に編集できるため、作成日付が冒頭の供述日と符合するかどうか疑問であるが、証拠として出された調書を詳しく見る限りでは、偽造や変造、編集等はなさそうだった。

河地財務事務官の員面調書には、犯行現場となった私の事務所の見取り図が添付されていたが、後に、竹山財務事務官が応接室から退出するときの姿勢が見えたかどうか問題になる、ガラス書庫存在の記載がなかった。
また、後の刑事判決の根拠にもなった河地証言の信用性を裏付けた、竹山財務事務官によるつぼ破損の事実を当初から正直に述べていたという供述もなかったのである。

その河地財務事務官の員面調書だけでも、被告人側にかなり有利に働いたはずだが、結果的にそうならなかったのには、更に詳しい説明を加えなければならない。

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第一回刑事裁判

<はじめてのかたは、トップページからお読み下さい>

平成16年4月28日、名古屋地方裁判所で第1回の刑事裁判が開始された。

傍聴席が30席前後しかない狭い501号法廷が、国税関係者で埋め尽くされた。
制服の女性職員もいた。
平日の勤務時間中である。一個人の公務執行妨害事件の裁判の傍聴が、国税職員の業務に含まれないことは明らかだ。
20~30名の職員が、全員休暇や早退の手続きを踏んで傍聴に来ているとは思われない。
国税、税務署の職員が、税金から支払われている給料をもらって、業務とは関係のない刑事裁判の傍聴に来ているのである。税金の徴収を仕事とする国税当局が、税金の無駄遣いを率先して行っているようなものだった。
関係者にとっては、それだけ関心の高い事件ということだろう。

この事実からしても、一個人が現場の税務署職員の公務を妨害した単なる公務執行妨害事件ではないことが、浮き彫りになった。

裁判官は、伊藤新一郎という裁判官だった。名古屋地裁の刑事部長だという。なかなかのタヌキだという評判があった。
検察官は、水野雄介という名の30歳前半の若い検事である。
まず、水野検察官が起訴状を読み上げた。
<起訴状
公訴事実
被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかつくな。」などと怒号しながら、その身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。
罪名及び罰条
公務執行妨害   刑法第95条第1項>

起訴状朗読後、その若い検事は、起訴事実に沿った簡単な冒頭陳述を行った。

次いで、被告弁護側の陳述に移った。
まず、私が被告人として罪状認否を行った。
「私の起訴事実に対する認否は次のとおりです。
公訴事実記載の日時、場所において、竹山孝特別国税調査官と口論となり、私が嘘ばっかりつくなと発言したことはありました。また、私が口論の中途において、感情が高まって手に持ったカセットテープ1本を私の横にあったパーティーションに座ったままぶつけ、それによりカセットケースが割れたことはありました。
しかし、口論になったのは、竹山孝特別国税調査官が嘘ばかりつくことと、私に対する説明の途中で、話を打ち切って帰ろうとしたからです。
また、カセットテープ1本をパーティーションにぶつけたことは、怒りを物にぶつけたもので、公務を妨害する意識は全くありませんでした。」

次に、A弁護士が冒頭陳述書を朗々と読み上げた後、順次各弁護人から、起訴状に対する求釈明、公訴事実に対する弁護人の意見等が述べられ、被告人が無罪であることを主張した。
そして、被告人は無罪であり、そもそも、本事件は不起訴になってしかるべき行為であり、本件公訴の提起は、検察官が公訴権を濫用したものであるから、本件公訴を棄却する、との判決を求める旨を訴えた。

弁護側の席は年配の主任弁護人と二人の若手弁護士で結成した弁護団が占めているが、検察側の席は、見栄えのしない若い検事一人であり、見た目にはいかにも貧相であった。

この日の第一回の公判では被告弁護側は起訴事実を否認し、全面対決の姿勢を打ち出した。
法廷闘争は第二回目以降の証拠調べの場に移ったが、この日の初公判を見る限り、国税・検察の思惑通り、ことがすんなり運ぶようには誰の目にも映らなかったに違いない。

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平成16年(わ)第479号 公務執行妨害被告事件
被告人 
平成16年4月28日
名古屋地方裁判所刑事第5部A係 御 中
主任弁護人 
弁護人
弁護人 

冒 頭 陳 述 書

弁護人が証拠により証明する事実は以下のとおりである。

第1 本件の事実経過
1 平成16年1月23日以前の調査の経緯等
(1)被告人に対する税務調査と古賀調査官問題
平成15年8月ころより,<竹山特官>らは,被告人の所得税・消費税の税務調査を行っていた(以下,「本件調査」という)。
 被告人は,本件調査に積極的に応ずる姿勢を見せ,竹山特官の求めに応じ,資料を提供していた。
平成15年11月27日,中税務署所属の古賀調査官が,中川税務署員と名乗り,反面調査であるとして,被告人宅に執拗に電話をかけた一件(以下,「古賀調査官問題」という)があり,以降,被告人は,平成15年12月5日付けで中税務署長宛てに抗議を行ったが,一片の回答もなかった。
(2)竹山特官の言動と被告人の抗議
 平成15年12月12日,本件調査として,竹山特官が被告人事務所を訪れた。竹山特官は,事前には「支払利息の件で聞きたいことがある」旨述べていたが,被告人の事務所に訪れたときには,「調査を早く終わらせたい」「資料も出してもらえないから,銀行預金の反面調査で金の出入りを見て収入を出し,費用は同業者の率をもとに推計して所得を出した」(所得漏れについて)「分からないところは課税しないというわけにもいかないので,これらは全部所得漏れということにしてあるが,不服があれば異議申し立てや次の担当者に言えばいい」などと述べ始めた。
 被告人は,従来本件調査に協力し資料の提出にも応じており,被告人が述べた事実や提出した資料も竹山特官が十分吟味していないこと,同業者の率からの推計結果も不合理であることなどから,竹山特官の説明に納得がいかなかった。
 このため,被告人は,名古屋中税務署長宛てに内容証明郵便で抗議した。
 平成15年12月15日,竹山特官から被告人に電話があり,先日の金額で修正申告に応じるかと慌てた様子で尋ねられたが,被告人は本件調査は中途で不十分であり、説明らしき説明もなかったことと、正しい調査を行うよう署長に抗議している最中であること等を伝えてその電話を切った。
(3)面談の日程調整の約束
被告人は,文書での抗議が前回黙殺されたことに鑑み,古賀調査官問題,竹山特官の従来の対応の説明,本件調査の結果及び理由の説明を求めるため,古賀調査官,竹山特官同席のうえでの中税務署長との面談を申し入れ,中税務署総務課長(以下,単に「総務課長」という)は,しぶしぶ,「日程を調整して連絡する」と約束した。
平成15年12月17日,竹山特官が,被告人の留守中,被告人の事務所に臨宅通知書を置いて行った。臨宅通知書には,「ご不明の点の点があれば,12月19日(金)までに下記担当者まで連絡下さい」などと書かれていた。
 臨宅通知書を見た被告人は,不明の点は抗議書で詳しく述べており、かつ中税務署長を交えて質問することで日程を調整してもらっているにもかかわらずこのような文書を置いていくことに疑問を感じて,総務課長に電話をかけた。すると,面談の日程は明日連絡するとのことであり,次いで,被告人が竹山特官に電話をかけ,総務課長との前記会話内容を伝え,不明点の質問や修正申告についての考えは面談の際にする旨述べたところ,竹山特官は,「分かりました」と了承した。
 被告人は,この際の竹山特官との会話を録音していた。平成16年1月23日に竹山特官及び河地特官に再生して聞かせたのはこの録音テープである。
(4)中税務署の不誠実な対応
平成15年1月18日,総務課長から,被告人に電話があったが,日程調整の前提であった古賀調査官,竹山特官,中税務署長との面談ではなく,総務課長が1人で被告人に会うとのことであった。
 被告人は,総務課長が約束を反故にしたことを追及したところ,同人は約束自体を否定した。
 さらに,被告人が「署長に会うということで竹山さん(竹山特官)にも了承してもらっている」と述べたところ,総務課長は,竹山特官に確認するでもなく,言下に否定したため,被告人は,前記の録音テープを電話口で再生して,総務課長に聞かせたところ,総務課長は黙ってしまった。
 結局,総務課長及び竹山特官の約束は,平成15年12月20日になっても守られず,日程調整の結果の連絡もなかったため,被告人は,同日,国税庁長官宛てに,本件調査について,中税務署に対し,公正・適正な税務調査を行うとともに,古賀調査官,中税務署長,竹山特官らの懲戒を求める請願を行った。
(5)平成16年1月23日に説明を行うことの約束
 平成16年1月15日,被告人事務所の郵便受けの中に,明日17時までに連絡がない場合には,更正通知をする旨の竹山特官からの臨宅通知書が入れてあった。
 翌日,被告人は,総務課長に電話をかけ,従来の経緯を糺したところ,総務課長の回答は,税務調査はうち切る,署長にも会わせない,調査所得額が変わることもない,しかし調査結果の説明だけは竹山に正しくさせるというものであった。
 被告人は,この回答に納得できなかったが,説明があるだけでも一歩前進と考え,平成16年1月23日午後2時に説明してもらうよう依頼し,了解を得た。  2 平成16年1月23日のできごと
(1)被告事務所の内部の様子
 平成16年1月23日のできごとが起こった被告人事務所の内部の様子は,別紙図面1のとおりである。
 本件事実経過に関する限りでは,東側の入り口から入ったところが玄関であり,付近の「壺」と記載されているところに,竹山特官が破損した壺が置かれていた。
 竹山特官,河地特官が案内され,被告人と話をしたところが南側のうち,パーティションで区画された部分である(以下,「応接室」という)。応接室の東側にはパーティションがない部分があり,これが応接室の入り口となる。
 玄関と応接室の境には,反時計周りに,応接室側に開く扉がある(以下,「扉」という)。
その他,被告事務所の内部の様子は,詳細に立証する予定である。
 竹山特官らが被告人事務所を立ち去るまでの間、被告人事務所には、被告人、竹山特官、河地特官のほか、被告人の妻しかいなかった。
(2)竹山特官が席を立つまで
 平成16年1月23日午後2時ころ,竹山特官と河地特官が被告人の事務所を訪れ,被告人の妻が応接室に案内し,その後被告人が着席した。この際の被告人,竹山特官及び河地特官の位置関係等は,別紙図面2に示すとおりであった。
 なお,この際,被告人は,前記カセットテープと空のテープ2本,テープレコーダー,カメラを持ってきていた。
 挨拶の後,中税務署長との面談の件が問題となり,竹山特官が,被告人との平成15年12月12日の被告人事務所での会話,同年12月17日の電話での会話内容をいずれも否認したので,被告人との間で,言った,言わないのやりとりとなり,被告人は,前記カセットテープを再生し,竹山特官と河地特官に聞かせた。
 竹山特官は,カセットテープに録音された自らの会話内容を聞かされても,なお否認を続けたため,被告人は,この日に予定されていた本件調査結果の説明についても,後で話を変えられるおそれがあると思い,録音することを申し入れた。
 すると,竹山特官は,説明をテープで録音するなど,普通の状態じゃあない。そんなことでは説明はできない。調査を中止する」と怒ったような口振りで立ち上がり,応接室から立ち去ろうとした。
 被告人は,竹山特官が,きっちり説明すると約束したにもかかわらず,録音されては不都合であるという態度を示し,立ち上がって応接室の入り口に向かって歩き始めたため,咄嗟に,竹山特官を,カメラで撮影した。
 この時の状況について,竹山特官,河地特官は,名古屋簡易裁判所平成16年(ハ)第750号損害賠償請求事件(同事件は,現在名古屋地方裁判所に移送され,同庁平成16年(ワ)第<1335>号として係属している。以下,「別件民事訴訟」という)において提出された同人らの陳述書(以下,単に「陳述書」という)において,被告人がカメラで撮影を行ったため,竹山特官が席を立った旨虚偽の供述をしている。
(2)応接室の外に出た竹山特官とのやりとり
 竹山特官は,応接室の外に出て,一旦は扉を開けたが,振り向き,応接室の入り口の手前まで戻ってきた。
 このときの被告人,竹山特官,河地特官の位置関係等は,別紙図面3に示すとおりであった。
 竹山特官と被告人との間で,被告人が写真を撮影したこと,竹山特官が嘘をついたこと,古賀調査官問題,被告人の留守に臨宅通知書を置いていく手口,被告人の携帯電話の番号を知っているのに電話をしてこないこと等について口論があった。
 この口論の中で,竹山特官は,被告人が写真を撮影したことについて,「そんなことをすると,調査を打ち切って更正処分を行いますが,いいですか」と述べ,河地特官が古賀調査官問題について,古賀調査官を弁護する発言を行った。
(3)被告人がカセットテープを投げた状況
 携帯電話についてのやりとりで,竹山特官が被告人の携帯電話の番号を知らない旨嘘をついたため,被告人は,「嘘をつくな」と言いながら,ソファの肘掛けの上に置いてあったプラスチックケース入りカセットテープ1本を手に取った。
 このときの被告人の心境は,竹山特官が嘘をついたため,かっとなった気持ちを,手近にあったカセットテープという物に当たったものであった。
 被告人は,手に取ったカセットテープ1本を,応接室の内側のパーティション南東角付近をめがけて投げつけた。カセットテープ1本は,やや北に狙いがそれ,パーティションのほぼ中央に当たり,プラスチックケースが割れて,破片がソファの上に落ちた。 
(4)カセットテープを投げた後の状況
 被告人がカセットテープを投げた後、竹山特官は、被告人に対し、携帯電話に電話をかけられると営業妨害になると被告人が述べていた旨述べた。
 被告人は、「私が携帯電話の番号を教えたとき、会議中のような時はすぐに出られないからと言ったら、竹山さん、あんた、まあ、この電話にかけることはあんまりないですけどね、と言ってたじゃないか」「だいたい、今日はきっちり説明するという話じゃなかったのか。もともと、説明などしたくなかったんだろう。だから、難癖つけて調査を切り上げ、更正処分するつもりだったんだろう」と反論し、河地特官に視線を向けた。
 その隙に、竹山特官は、原告に背を向け、扉をくぐって玄関に向かった。
 この際、被告人と河地特官は応接室の中にとどまっていたが、玄関からガシャーンという音が聞こえたので、被告人は、「何をしたんだ」といいながら、玄関に向かった。このときの被告人、竹山特官、河地特官の位置関係等は、別紙図面4のとおりである。
(5)竹山特官らが被告人の事務所から退出していった状況
 被告人が玄関にたどり着くと、竹山特官の足元に、割れた壷の破片が落ちていた。
 被告人は、竹山特官に対し、「なぜ壷を割るんだ」と詰問したところ、竹山特官は、「私割ってませんよ」と言い訳をするや、玄関のドアを開けて外に出ようとした。
 被告人は、「壷を割っておいて、弁償もせずに逃げるのか」と述べたが、竹山特官は、無言で被告人事務所から退去した。
 河地特官は、被告人の後から応接室を出て、被告人に「テープなど投げてはいけませんよ」と声をかけた後、壷を割ったことについては何の弁明もしないまま、竹山特官に続き、被告人事務所を立ち去った。
 竹山特官は、被告人に嘘を追及されて論破され、証拠まで作成されることを恐れて応接室から逃げ出し、また壷を割ってしまい責任を追及されたため、これを免れるために、被告人事務所から遁走したものであり、河地特官もこれに追随したものである。
(6)その後の経緯
 被告人は、平成16年1月24日付け通告書をもって、国税庁長官に対し、従来の請願が誠実に対応されず放置されていたことや壷破損の件につき対応を求めたが、何ら応答がないため、平成16年2月2日、名古屋簡易裁判所に対し、壷破損による損害の国家賠償を求める別件民事訴訟を提起した。
別件民事訴訟においては、平成16年3月1日付けの竹山特官、河地特官の陳述書が提出されている。これらの陳述書には、前記のほか、本件事実経過に関し、客観的事実と矛盾する虚偽の供述がなされており、保釈請求却下に対してなした準抗告に対する決定(裁量保釈を認めるもの、平成16年3月4日)においては、同人らの「細部にわたる供述調書が作成されている」との事実が現れているため、同人らの供述経過も含め、本件訴訟の進行に応じ、適時弾劾する。

第2 被告人に対する身柄拘束、起訴に関する事情
 被告人は、平成16年2月7日、中警察署に出頭したところ、逮捕され、平成16年2月9日、勾留決定がなされ、接見禁止処分がなされた。
 同日中に、中警察署員が被告人事務所から証拠物を収集しており、また竹山特官、河地特官とも、ベテランの税務署員であって、被告人の働きかけによって、供述を変更するおそれはなかった(ここでいう「供述の変更」とは、被告人に不利益に虚偽供述を行うことは含まないことむろんである)。
 被告人に対する取調べは、被告人の身柄拘束中、ごく短時間であり、被告人の言い分について詳しく尋ねることもなかった。
 平成16年2月19日付けの勾留延長の裁判に対する準抗告を棄却する決定においては、「本件の起訴不起訴を決するにあたっては、被疑者、被害者及びその他関係者の取調べなどが不可欠」であり、「これらの者についていまだ細部にわたる検察官調書の作成に至っていない」とされているにもかかわらず、被告人については、細部にわたる検察官調書は作成されなかったし、被告人の妻に対しては、一切取り調べがなされないまま、平成16年2月27日に公訴が提起された。
 この時点で、被告人に対する身柄拘束及び本件公訴の提起は、被告人の罪証隠滅を防止するためのものではなく、被告人による民事上・行政上の責任追及を妨げ、ないしこれに報復するためのものであったとするほか、合理的な説明は不可能となった。
 

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国税職員のつぼ破損事件

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国税の職員は、他人のつぼを破損するのが仕事のようだ。

次の記事は、10月13日の中日新聞の夕刊記事。
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「査察で古美術損壊」
中電取引問題
中部電力の中国古美術品取引問題で、引責辞任した太田宏次元会長に中国の古陶磁器を販売した古美術商が名古屋国税局の査察を受けた際、係官に古美術品10点を壊されたとして、国に計1460万円の損害賠償を求める訴訟の第1回口頭弁論が13日、名古屋地裁(清水研一裁判官)であった。
国側は1点を壊した事実は認めたものの「損害の立証ができていない」として答弁書を提出。争う姿勢を示した。
訴えたのは名古屋市内で古美術品販売会社を経営する中国人女性と、販売を委託した中国の古美術商の2人。
訴状によると、2003年9月、係官は保管用の木箱から古美術品を取り出して点検確認する際、漢や唐の時代のつぼや人形といった陶磁器計10点を壊した。
原告側は10点の修理費計120万円と、破損で値打ちの下がった分に相当する計1340万円を損害賠償として求めている。
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下記は私に対する国税当局の犯罪行為。
①古賀税務職員の違法な税務調査の事実の隠蔽。
②違法な税務調査への抗議を潰すため、更なる違法な税務調査で報復。
③請願等の抗議を一切黙殺。
④名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が、つぼを破損して否認逃走。
⑤以上の事実を隠蔽し、その責任転嫁のため、虚偽の犯罪事実をでっち上げ、検察と結託して私を不当逮捕。

ちなみに、私も民事訴訟でつぼ代5万円の支払いを求めて勝訴したが、国側は4万円の担保を供託し仮執行宣言付判決の強制執行停止まで申し立てて、控訴してきた。
この5万円のつぼ代をめぐる控訴審に、私は、弁護士に着手金90万円を支払って応訴し、現在訴訟中である。
一審に続いて勝訴しても、金銭的には逆に損害を蒙るという非道なやり方を、国は国民の税金を使って平然と行っているのである。

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官僚の無責任体質2

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国税当局の私に対する犯罪行為。
①古賀税務職員の違法な税務調査の事実の隠蔽。
②違法な税務調査への抗議を潰すため、更なる違法な税務調査で報復。
③請願等の抗議を一切黙殺。
④名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が、つぼを破損して否認逃走。
⑤以上の事実を隠蔽し、その責任転嫁のため、虚偽の犯罪事実をでっち上げ、検察と結託して私を不当逮捕。

現在の官僚機構では、失敗や権力を利用した犯罪行為を行っても、高級官僚は一切責任を負わないという悪しき伝統が根付いており、その体質は戦前、戦後を通じて全く変わっていない。
官僚は政治家と違って目立つことがないので、不正が発覚しにくく、責任を追及されそうな場合は、巧妙に他の者に責任を転嫁して自分たちの責任を逃れるのが得意だということは、すでに述べたとおりである。

最近の事件を見ても、そうである。
バブル崩壊後の後始末の過程で、株や土地などの価格を、政府、大蔵省が人為的に本来の水準より高めに維持しようとした市場操作の失敗により発生した住専問題や銀行の不良債権処理問題。
債務不履行に陥った企業や個人を強制執行不正免脱罪等で強行に摘発し、銀行の責任者を背任罪等で厳しく摘発しながら、そのような状況をもたらした元凶たる大蔵官僚は、誰一人として責任を問われていない。
また、名古屋刑務所で受刑者が死亡した事件でも、トップの管理責任は何ら追及されることはなく、いつのまにか看守個人の犯罪行為にすりかえられている。

耐震強度偽装事件では、姉歯元一級建築士やヒューザーの小嶋社長らが個人の犯罪として裁判沙汰になっているだけである。
建築確認制度の不備により生じた行政の責任は、不問のままである。
構造計算書の偽造を見過ごして建築確認をした自治体の審査担当者らには過失がないなどとして何の処分もせず、統括責任者である国土交通省の役人も、誰一人として責任を負っていない。
確認審査に関しては、民間の指定確認検査機関であるイーホームズの社長個人を架空増資の容疑で別件逮捕しただけであった。

これが一般の民間会社の場合なら、どうであろう。
会社の社員が問題を起こして外部の者に損害を与えても、それは問題を起こした社員個人の問題であって、会社には何の責任もありませんという理屈が通るだろうか。
社員が問題を起こして第三者に損害を与えれば、まず会社が責任を負うべきであり、社員個人の責任など損害を受けた第三者にとっては、本来どうでもいい問題である。社員の責任は、会社内部の問題であって、対外的には、会社を代表する責任者が、全責任を負わなければならないのは当たり前のことである。

この理屈は、民間の組織でも、公の組織でも全く変わらないはずである。
市場操作の政策失敗により発生した問題は、その政策を決定し実行した官僚や政治家が責任を負わなければならない。
刑務所で受刑者が死亡すれば、刑務所の所長や、刑務所を管轄する法務省のキャリアが、まず管理責任を負うべきであろう。
耐震強度が偽装されて国民が損害を蒙ったのであれば、偽装を発見できなかった行政の審査体制や制度そのものの不備を放置した行政の怠慢が、厳しく問われなければならない。
建築確認制度がなく、役所が全く関与していない状態において、一般の国民が耐震偽装によって損害を受けた場合であれば、偽装した建築士らの問題かも知れないが、行政が介入し、その行政の制度を信頼して蒙った損害でも、行政は全く責任を問われないのでは、国民を愚弄するにもほどがある、といわねばなるまい。

と同時に、今まで役所をお上として盲目的に信頼し、従順に従ってきた我々国民にも大きな責任がある。
国がお上として国民を守ってくれた時代は、すでに終わったのだ。
これからは、官僚は失敗しても責任を取ろうとしない体質であり、決して信頼できる相手ではないということを肝に銘じて、行政や司法を厳しく監視していかなければならないのではないだろうか。

 

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警察の犯罪

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平成16年3月7日。
保釈を許可した裁判官への礼状を投函して、自宅近くのディーラーへ向かった。
車検に出してあった自分の車を取りに行くためである。

車検代をクレジットカードで清算するため、利用票にサインしてしばらくロビーのソファーで待っていたが、なかなか名前を呼ばれなかった。クレジットカードの清算など、たいして時間がかからないはずなのに、異常に長時間待たされたのである。

どうも様子がおかしかった。いいかげんしびれを切らした。
事情を訊こうとして立ち上がろうとすると、
「○○さん、ちょっといいですか」
と、サービス課の係長が声をかけてきた。
「すいません、ちょっと電話に出てもらえませんか」
と、その係長は私に言った。
カード会社の担当者と電話中で、カードの所有者本人にかわってくれということだった。
電話に出ると、いきなり、私の名前と生年月日や住所を訊いてくるのである。それらを答えて、
「どうかしたのですか」
と、私は尋ねた。
すると、1週間ほど前にカードで何か買っていませんかと、逆に質問してきたのである。
「いや、何も買ってませんが」
と、私は答えた。
私も、一応クレジットカードは持ってはいるが、買い物はほとんど現金決済で、カードを使うのは年に3、4回ぐらいしかない。前回カードを使ったのは、もう数ヶ月も前のはずだった。

カード会社の担当者は、事情を説明した。
1週間ほど前、このカードを使って15万円ほどのルイビィトンのバックと、8万円ほどの時計を買おうとして、失敗した事件があったばかりだと言う。場所は関西のデパートだというのである。
道理で本人確認が厳しいと思った。

関西など行ってもいないし、むろんカードも使用していない。
その担当者によると、どうも私のクレジットカードはスキミングされたらしい。
スキミングの手口としては、カードを扱う店舗の店頭に設置された読み取り装置内に、読み取られたカードの情報を記録する部品を不正に組み込まれたり、カードを一時的に盗んで、スキマーを利用して情報を読み取るといった手口が知られている。
前者の場合だと、狭い範囲で被害が集中して多数出るので、私の場合はこれに該当する可能性は低いから、後者ではないか、とその担当者は言った。

その話を聞いて、私は愕然とした。
クレジットカードをスキミングした犯人が、何と警察官だったからである。
1週間前といえば、私は留置場にいたのだ。
私は、中警察署へ出頭するとき、財布の中に現金のほか、免許証とクレジットカードを入れていた。留置、勾留されると、所持品は、すべて警察署に保管される。保釈されたときには、クレジットカードは財布の中にそのままあったのだ。
ということは、警察署に保管されていたときにスキミングされたとしか考えられなかった。

何ということだ。
警察官を装った者がスキミングする事件はよく聞くが、本物の警察官が警察署で他人のカードを不正にスキミングする事件など、聞いたことがない。
警察署といえば、本来、貴重品を預けるには、もっとも安全な場所ではなかったか。盗難からいちばん守られるはずの警察署が、いちばん信用できないという社会になっては、もうおしまいである。

しかも、留置場にいる被疑者や被告人の大半は、実刑を受けて何年も社会に復帰しない。所持していたクレジットカードがスキミングされても、いつ、どこで被害にあったのかさえ気づかない。
被害届けも出せないうちに、有効期限が切れてクレジットカードは無効になる。事件は、表に出ることなく終わってしまうことが多いのだ。

長らく日本を支えてきた行政機構の崩壊の一端を、ここでも垣間見る思いがした。

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礼状

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平成16年3月7日、私は保釈されたときの率直な気持ちを、礼状にしたためた。

礼 状

名古屋地方裁判所刑事第4部
裁判長裁判官 沼里 豊滋 様
    裁判官 田邉 三保子 様
    裁判官 安達 拓 様 
 
     記

1.このたびは、平成16年3月3日名古屋地方裁判所小松秀大裁判官のなした保釈請求却下決定に対して申立てをした、被告弁護人による準抗告において、同月4日原裁判を取り消し、被告人の保釈を許可していただき、誠にありがとうございました。
被告人の立場を深く理解して下さり、状況判断の的確さや公平さ、人間に対する温情等というものに、私はもとより、妻や弁護人ともども、歓喜しました。

2.同年2月7日中警察署に出頭して逮捕され被疑者となった後、自分の言い分を聞いてもらうことがいかに大変かということを痛感し、不自由な身のもどかしさを、この1ヶ月間、いやというほど味わってきました。
一旦被疑者として扱われると、そもそも最初から不公平な立場に立たされ、劣勢を挽回することはもはや不可能で、非常に不利益を受けるものだということを痛感し、法の制度、裁判制度にも、生意気ながら疑いを挟むような気持ちになっていたことは否めません。

3.起訴された当日の保釈請求が却下された段階で、これで保釈が認められるようになるのは、早くても数ヵ月後だと覚悟しましたが、継続中の仕事の処理のことを考えると、正直言って暗然たる思いでした。それが翌日に、一転して保釈が許可されるようになるとは夢にも思いませんでした。
感謝の意を表します。

4.実は3月4日は、留置場にいた私のもとに、保釈請求却下決定書が届き、次いで昼近くには私の妻が面会に来て、中学1年の長女と小学1年の次女の手紙を差し入れして帰って行きました。
その幼い次女の手紙には、私が家に帰ってきた夢をよく見るということが書かれていましたが、その夕方には、それが夢ではなく現実になったのです。

5.もちろん、保釈されたとはいえ、すべてが終わったわけではありません。いうまでもなく、これからが、むしろ長く厳しい戦いである裁判の始まりです。
しかし、このたびの感動を決して忘れることなく、常に人間として恥ずかしくない人生を歩んで生きたいと思っています。保釈における指定条件を順守することはもとより、当面の裁判においても、事実、真実のみをありのまま主張し、立場上、敵対関係になった相手に対しても、本質的な人間と言う立場だけは、決して軽視しないよう対応していきたいと思っています。

6.昨今は、犯罪の増加により、裁判処理の仕事量も膨大なものになっており、過酷な労働環境にあるものと存じます。非常に責任の重いお仕事でしょうが、ご健康に留意され、今後ともご活躍されんことを心より祈っております。

平成16年3月7日
               ○○○○○○○○○○○○○○○
                         ○ ○ ○ ○
 

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官僚の無責任体質1

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武士の時代は己の誇りを重んじ、恥ずべき行為を行った場合には、自ら命を絶つことで名誉を保つ武士道の精神があった。
ところが、現在の官僚機構ができてからは、失敗や権力を利用した犯罪行為を行っても、高級官僚は責任を負わないという悪しき伝統が根付いてしまった。

顕著な例が、先の大戦での出来事である。
真珠湾攻撃で、宣戦布告の伝達任務を怠り、騙まし討ちの印象を世界に与えて日本の名に泥を塗る大失態を犯したワシントンの日本大使館員たちは、国賊として処罰されるどころか、何の裁きも受けずに、戦後は高級外務官僚にまでなっている。

インパール作戦を立案、強行して失敗した第15軍司令官牟田口廉也も、何の責任もとっていない。
日本軍参加将兵約8万6千人のうち戦死者が2万から3万人強、戦病者は4万人以上も出した杜撰かつ無謀な作戦を強行しながら、その責任を問われることはなかったのである。
参加した師団長をそれぞれ罷免、更迭し、一切の責任をそれらの部下に押し付けて、自分は責任を免れている。

また、日米開戦を画策した海軍国防政策委員会の軍官僚だった石川信吾や富岡定俊らも、何の責任もとっていない。
当時の日本の石油備蓄量に関して虚偽の情報を流し、民間会社による石油調達プロジェクトを軍を利用してまで意図的に潰して、日本は石油がないから戦争を始めるのだという戦争開始の正当性を作り上げ、日本全体をあの悲惨な日米開戦に突入させたことは、今では広く知られている。
多くの犠牲者を出し、我が国を廃墟と化した責任を全く自覚することなく、逆に戦争を主導したことを自慢して生涯の寿命を全うしているのである。

このような官僚の無責任な体質は、現在もそのまま引き継がれている。
官僚は政治家と違って目立つことがないので、不正が発覚しにくい。
責任を追及されそうな場合は、巧妙に他の者に責任を転嫁して自らの責任を逃れようとする。不正の事実や結果責任は組織ぐるみで隠蔽してしまうので、表に出ることはなく、それがまた不正や無責任な行動を引き起こすという悪循環が生じている。

そういった体質を生み出したのは、机上の成績を至上主義としてキャリアを養成してきた旧来の制度に一番の問題がある。
戦前までは、軍人が役人のエリートである。一般の兵隊は、少尉につくことなどありえなかったが、陸軍士官学校、海軍兵学校を卒業した者は、その時点で少尉となる。更に上の養成機関である陸軍大学校、海軍大学校に入れば、軍内の高級将校になる道が約束されていた。
戦時中の大本営で作戦部に所属した幕僚はエリート中のエリートであったが、それは陸軍大学校、海軍大学校の成績で1番から5番までの者しかなれなかった。
エリート養成学校での成績で、その後の地位が決まってしまっていたのである。
(参考:保阪正康著 あの戦争は何だったのか)

こうした制度は、戦後も全く変わっていない。
陸大や海大が東大に変わり、陸大や海大の成績が国家公務員の上級試験の成績に変わっただけである。
官僚機構においては、入所時点の成績だけで将来がほとんど決まってしまうので、その後努力する必要はなく、堕落していくだけとなる。
そして、もともと学校の勉強や、入試、公務員試験などを偏重してきた者たちの集まりであるから、天下国家を案ずる高邁な思想や情熱的な精神に欠けている。
社会経験や人生経験も乏しいまま、エリート官僚として人の上にたつ地位につくから、人間にとって最も大切な情緒が欠落している者が多い。
そういった人間が、官僚機構の中で既得権益を享受しながら国の指導者として君臨しているのである。

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権力の犯罪

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やつらの思惑が狂ったのは、抜き打ちの逮捕に失敗したことだ。
私にかけられた容疑など仮に事実だったとしても、取るに足らない事件である。証拠も税務職員の同僚二人の証言だけだ。
普通は、任意で事情を訊いた上、容疑が固まったら逮捕するという手順を踏むはずである。そのような手順を踏まなかったのは、抜き打ちの逮捕それ自体が重要だったからであろう。
わけがわからないまま逮捕されていれば、真実を立証する証拠も残せなかっただろうし、仕事や家のことが気になって、私も自白に追い込まれたかも知れない。

だが、やつらは私の逮捕に失敗したのだ。
強大な権力の横暴に、一人の男がかろうじて互角に近い闘いを続けられるのは、初戦の奇襲を運よくかわし、迎え撃つ態勢をとれたことが大きかった。

国家権力が犯罪行為を平気で犯すのは、国民によるチェック機能が作用していない上、犯罪を摘発する権限が警察と検察にしか与えられていないことが原因である。
特に検察官は公訴(起訴)権を独占し、公訴を提起することも、公訴提起の理由(嫌疑)がありながら公訴しないことも、検察官の裁量に委ねられているのである(起訴便宜主義:刑事訴訟法248条)。
このことは、犯罪者でなくても起訴し、犯罪者であっても起訴しないことを検察が勝手に決めれるということである。
検察官は、公訴権を独占する極めて強大な権限を与えられている上、政治的な圧力を不当に受けないようにという配慮から、ある程度の独立性も認められている。行政機関である検察庁の最高の長であるはずの法務大臣でさえ、検察官に対しては指揮権を制限されているのである。

加えて、起訴された事件を審理する裁判所は法の番人たる役割を果たしておらず、我が国の刑事裁判は形骸化しており、正常に機能していない。
これでは、国家権力による犯罪行為が起きない方が、不思議ではないだろうか。

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正当防衛3

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事件の全貌が見えてきたような気がした。

検事調べを担当した小池検事の言葉が思い出された。
「竹山財務事務官は半身の姿勢で出て行ったのだな」
と、半身の表現にひどくこだわっていたのである。
その理由が、今、はっきりわかった。

竹山財務官が応接室から出て行くときの姿勢など、公務執行妨害の本事件に関しては、さほど重要なことではないと思って何の注意も払わなかったが、これは、民事の正当防衛を成立させるための大事な筋書きのひとつだったのだ。
背中を向けて応接室を出て行ったのでは、
「原告に背中を見せて逃げたのでは何をされるかわからないため、やむなく、後ずさりしながら応接室を出ようとしたところ、体の左後ろ側が観葉植物様のものに接触し、結果的に花瓶ないしは壷が台から床に落ちて割れたものであるから、自己の身体の安全を守るためにやむを得ずとった行動である」
という正当防衛の根底が崩れるからである。

そうすると、公務執行妨害という事件をでっち上げて逮捕した理由もはっきりする。
逮捕して接見禁止で締め上げれば、自白を取れると見たのだろう。
自分や家族の生活のために日々の仕事を抱えている一人の人間が、いきなり逮捕されて社会と隔絶されれば、当面の境遇から逃れるため、一時的に自白してしまわないとも限らない。
彼らの狙いは、ここにあったのだ。
警察のいいかげんな取調べや、検事の非常に激しい取調べの状況が、それらの事実を物語っていた。

古賀という税務職員が、社会通念に著しく反する調査を行って抗議を受けたが、その抗議に何ら対応しなかった。抗議が激しさを増してくると、不正を隠すため、違法な税務調査で報復して黙らせようとしたが、逆にますます抗議が激しくなってきた。法律に基づく請願による抗議を一切無視して責任をうやむやにしようとしていたさなかに、竹山財務事務官が、あろうことか、つぼを割った上、謝罪もせずに逃げ帰ってきてしまった。
こんなことが、世間に知れたら大変である。
もはや、竹山財務事務官という一人の下級役人の責任問題で留まる事態ではなくなった。危機感を抱いた国税の高級官僚は、事態を重く見て権力を背景とした組織力を使って対抗してきたのである。
姑息で、女の腐ったような卑劣なやり方である。卑劣なやり方というよりは、許されざる権力の犯罪行為というべきだった。

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〈言論妨害〉

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最近、当ブログへの妨害がひどくなっております。
当ブログでは、私を犯罪者にでっち上げた国税の職員らを実名で表示しておりますが、その当局関係者と思われる人物からの嫌がらせ行為が相次いでいるのです。

先日は、当該国税職員の実名が並ぶ当ブログの検索欄の履歴が、いつのまにかきれいに消されていたという事件が2度もありました。
また、最近、わけのわからないトラックバックが一日に60~70件も貼りつけられるという嫌がらせが起こっています。消しても消しても貼りつけてくるという状態で、これらのIPアドレスに投稿規制をかけても、また別のIPアドレスに変えて貼りつけてくるという執拗さです。

これらのトラックバックは、英語で書かれた記事ですが、中には、インターネットのサイト上では表示されない別の表現が込められた、トラックバックも多く含まれているのです。
別の表現とは、○○さん2年半ご苦労さん、などという皮肉な内容で、○○は私の実名が表記されているのです。

10月4日に控訴審の公判があり、この公判期日は当ブログで予めお知らせしていましたので、当日傍聴に来られた方は私の実名をご存知ですが、上記皮肉を込めたトラックバックは1ヶ月ほど前から定期的に貼り付けてきていますので、私の事件を知っている当局関係者からのものに間違いありません。

先日、「博士のブログ」が何者かによって不正に抹消されるという事件があったばかりですので、私も抹消されないよう警戒を強めているところですが、今後もこのような嫌がらせ的なトラックバックの貼り付けが続くようであれば、トラックバックの公開を承認制に切り替えるなどの措置をとるつもりです。
その際は、皆様にご迷惑をおかけすることにもなりますが、以上のような事情ですので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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正当防衛2

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竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が人のつぼを割っても、本人はおろか、同僚の河地財務事務官(特別国税調査官)や中税務署署長、総務課長らは、弁償をするどころか、謝罪も何の弁明もしなかった。
私からの抗議を一切無視し黙殺しておきながら、今頃になって正当防衛などと、つぼを割った正当性を主張してきているのである。

なぜ、裁判になった今頃、正当防衛を主張するのか。
それは、もともと正当防衛ではなかったからであり、この民事裁判で主張するために、正当防衛となる事実を作ってきたからである。

正当防衛などという滑稽な主張は、世間の常識ではおよそ通らない。
が、国が被告の裁判で、それに関わる裁判官や検察官が同じ国に勤める公務員という場合には、どうにでもなってしまう、という恐ろしい現実があった。
それでも、刑事と違って民事の正当防衛は要件が非常に厳格で、めったに認められるものではない。
他人の違法行為が急迫で、これを防衛するために、自らも加害行為をなすほかに適当な手段がないばかりでなく、防衛される利益に比して防衛のための加害行為から生ずる損害が、客観的にみて著しく権衡を失しないことを必要とする、とされている。
民事の正当防衛を認めさせるためには、まず、原告である私を、悪人に仕立て上げなければならない。急迫な違法行為の存在が必要だった。
そして、その違法行為を防ぐため、竹山財務事務官が後ずさりして応接室を出て行ったというシナリオを書かなければならなかった。

事件の全貌が見えてきたような気がした。

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正当防衛1

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被告である国の答弁書は、竹山財務事務官がつぼを割った行為は、正当防衛だというのである。
厚かましい主張であった。
正当防衛といえば、刑事事件で耳にする程度で、民事では一般に、その規定の存在さえほとんど知られていない。
が、民法にも、規定はある。
民法720条は、「他人ノ不法行為ニ対シ自己又ハ第三者ノ権利ヲ防衛スル為已ムコトヲ得ズシテ加害行為ヲ為シタル者ハ損害賠償ノ責メニ任ゼズ」と規定しており、これが民法の正当防衛である。

平成16年1月23日の状況について、同答弁書は次のように記していた。
調査結果の説明につき、署長の前で説明すると言った、言わないでもめたため、原告は竹山特官と原告との会話が録音されているテープを再生するとともに、竹山、河地両特官に向けてカメラを構え、2、3回シャッターを押した。
両特官が写真の撮影をやめるよう申し入れたところ、原告はいったんは撮影をやめたが、再びシャッターを押し始めたため、竹山特官は、カメラを避けるため立ち上がり、場所を移動した。その際、原告も河地特官もその場に立ち上がった。
その後携帯電話の番号を教えた、教えてもらってないでもめると、嘘を言うなと大声を出してカセツトテープ数本を竹山特官めがけて投げつけた。
原告はカセットテープを投げつけたあと、竹山特官に掴みかからんばかりに迫ってきたため、竹山特官は、原告に危害を加えられるかもしれないという強い恐怖心を感じ、危害を避けるため、後ずさりしながら応接室を出ようとした。
竹山特官が応接室を出た際に、花瓶ないし壷が台から転落して破損したこと、竹山特官が応接室から出るときに、予期せず体の左後ろ側が応接室出入り口に置かれてあった観葉植物様のものに触れたことからすると、竹山特官がその観葉植物様のものに触れたことがきっかけとなり、その観葉植物様のものが花瓶ないし壷に接触して、この花瓶ないしは壷が床に落ち、割れたものと思料される。
原告は、その後も大声を出し、両特官の写真撮影をやめないため、両特官はこれ以上の説明は不可能と判断し、調査を打ち切って原告事務所を立ち去った。

上記のとおり、竹山特官は、原告の暴行から身を守るための行動の結果、誤って原告事務所に置かれていた花瓶ないし壷を床に落とすに至ったものであるから、民法720条の正当防衛に該当すると主張する。
そして、
①他人の不法行為の存在として、原告が竹山特官に対してカセットテープを投げつけ、更に掴みかからんばかりに迫ってくるという暴行を行っている
②自己または第三者の権利を防衛する行為であることとして、原告から危害を加えられるかもしれないという恐怖を感じ、これを避けるために後ずさりしながら応接室を出ようとした際、観葉植物様のものに触れたのであるから、竹山特官の行動は、自己の身体の安全を守るためにした行動である
③やむを得ずとった行動であることとして、竹山特官は、原告に背中を見せて逃げたのでは何をされるかわからないため、やむなく、後ずさりしながら応接室を出ようとしたところ、体の左後ろ側が観葉植物様のものに接触し、結果的に花瓶ないしは壷が台から床に落ちて割れたものであるから、自己の身体の安全を守るためにやむを得ずとった行動である
ことを挙げ、竹山の行為は正当防衛として評価され、加害行為の違法性は阻却される、と主張しているのである。

全く、あきれ返った主張であった。
まず、カセットテープは、竹山財務事務官にめがけて投げたのではなく、パーティーションに投げつけた。
携帯電話の番号を教えたか、教えてないかの口論の後、竹山財務事務官は背中を向けて、応接室から玄関に通ずる事務室の方へ立ち去った。
その時、
「ガッシャーン」
という大きな音が聞こえたため、
「何をしたんだ!」
と、私は反射的にカメラを手に持ち、事務室の方へ駆けつけた。
見ると、玄関の方を向いた竹山財務官の足元に、割れたつぼの破片がかたまっていたため、
「なぜ、割るんだ」
と、私は割れたつぼの破片を指差し、竹山財務官を問い詰めた。
すると、竹山財務官は、
「私、割ってませんよ」
と、人を小馬鹿にしたような態度で否定するなり、そのまま玄関の方へ逃げだしたのである。

その件で、名古屋中税務署へ電話をかけても、署長や総務課長は居留守を使って話し合いにも応じなかった。文書で抗議しても黙殺し、謝罪や弁償はもとより、何らの弁明もしなかったのである。

正当防衛などという立派な違法性阻却理由があるのであれば、まず、竹山財務事務官がつぼを割った事実を否認するはずがない。
つぼは割ったが、お前が暴行してきたからであり、自分には責任がないと、当然その場で主張するはずである。同じ現場にいた同僚の河地財務事務官も、一緒にその場で正当性を主張して弁護するのが筋ではないか。
また、正当防衛であれば、逃げ帰った竹山、河地両名から事情を聞いた署長や総務課長が、なぜ、居留守や黙殺という態度をとらなければならないのか。
私の電話や文書での抗議に、そのような態度は取らず、つぼ破損の正当性を主張するだけである。
何度抗議しても無視するので、つぼ破損の現場写真を送って、このまま黙殺すれば訴訟を起こすと警告までしたのである。

それらの抗議を一切無視し、裁判のときまで正当防衛の主張をしなかったのはなぜか、ということである。
それは、正当防衛を主張できるだけの事実を、この民事裁判のときまでに作り上げる必要があったからにほかならない。

               

               

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〈控訴審裁判を終えて〉

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昨日、名古屋高裁で控訴審の第3回目の刑事裁判がありました。
前回の公判のとき、門野博裁判長は、次回は判決まで持っていくように言っていましたが、この日は前回に次いで証拠採用の可否についての審理に留まり、判決は次回期日に延期になりました。
次回の判決期日は、11月27日です。

判決は延期されましたが、状況が厳しいことには変わりありません。
この日は、まず、すでに証拠として採用されている検察側の訴因の予備的追加請求の認否について、被告人に質問がありました。
訴因の予備的追加請求について、私は、一審ですでに確定した事実と全く違う事実を今更持ち出して裁判するのは不当であり、手続きが違法である、という理由で認否を拒否しました。
次いで、被告弁護側は、前回証拠として申請し採用されなかった民事訴訟の判決書を再度証拠として申請しました。刑事訴訟法323条の証拠として提出したのです。
裁判長はこれも認めませんでしたので、当該判決書を刑事訴訟法328条の規定による証拠物として更に申請したところ、やっと証拠として採用されたのです。
また、犯行状況を再現してカセツトテープのケースがどのように割れるかを写した写真報告書も、刑事訴訟法328条の証拠として再度提出しましたが、検察官の反対意見もあり、これは不採用にされました。
そして最後に、A弁護士から弁論の要旨が読み上げられ、その日の審理は終了したのです。

閉廷後、写真報告書が証拠として採用された場合のことが、雑談として出ました。
これが証拠として採用された場合には、写真についての説明が必要になり、それを撮影したA弁護士が証人として法廷に立ち説明することになります。
その場合、検察はただ黙ってそれを受け入れず、A弁護士を偽証罪で立件してくるかもしれない。検察はこれぐらいのことは、平気でやってくる、という話をしていたのです。

控訴審裁判が厳しいのは、刑事の裁判官は、上へいくほどひどくなるという現実があるからです。ひどくなると言う意味は、より権力寄りになり、国民にとって公正な裁判が、より期待できなくなるということです。

統計から見ると、日本の刑事裁判の有罪率は99.98%で、無罪率は実に0.02%なのです。年度によって多少数字は変動しますが、それほど大きくは変わりません。
但し、一審判決の確定数だけで見れば0.04%程度と多少率は上がります。このことからも、上級審になればなるほど、無罪判決が出にくいのです。
もちろん、無罪率の0.02%は、明らかに有罪と認定できる事件を含めての数字ですから、純粋な冤罪事件のなかだけの数字ではありません。
しかし、法廷で自分はやっていないと無実を主張した、いわゆる否認事件に限っても、無罪率は1%弱に上がるだけなのです。つまり、この場合でも無罪判決が下されるのは、100人中1人以下ということです。

陪審制を敷いているアメリカなどでは、無罪率が5割を超えていますので、日本の場合は、いかに裁判が機能していないか、よくわかると思います。
起訴された段階で有罪であり、無罪か有罪かの決定権は、裁判官ではなく、検察にあるということです。
こと否認事件に関していえば、日本の裁判官は、正当な判決の100倍近く不当判決を出しているとも言えるのではないでしょうか。それほど、無罪判決は期待できないのです。

有罪判決が下されても、これで終わるわけではありません。
上告してどこまでも闘うつもりです。また、刑事訴訟だけでなく、民事訴訟も税務訴訟も継続中です。
更に、当ブログのトップページでも述べているように、私の闘いは法廷闘争に限定しているわけでもありません。当ブログで、腐った当局の関係者を厳しく批判して終わりにする程度でもありません。
時機を見て、第二、第三、第四の闘いを仕掛ける方針です。

最近、私の周りで不穏な動きがあり、いささか注意を払っているところですが、これからは、もっと露骨な嫌がらせ等があるかも知れません。また、何らかの事件をでっち上げ、官憲が私を逮捕しにくるかも知れません。
しかし、どんな不利益を受けようと、すでに私は、勝負に出たのであります。この体がぼろぼろになっても、あるいは無一文になっても、意識がある限り、権力に胡坐をかいて甘い汁を吸い尽くす卑劣な彼らを、絶対許さないつもりです。

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弁護団結成

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保釈されても、ゆっくりする暇はなかった。
翌3月5日には、早くもその日の夕方に裁判の打合せの予定が入っていた。
刑事事件は、第一回の公判期日は4月28日と指定されていたが、民事事件の第一回の公判は3月12日で、あと1週間に迫っていたからである。

1ヶ月も仕事が中断すると、溜まっている事務処理も大変である。
仕事を断った得意先への対応や、逮捕前から取り掛かっていた継続中の仕事の処理など、やらなければならないことが山ほどあった。
気持ちはあせるが、作業は進まず、いらいらして雑用の処理だけで時間が潰れた。1ヶ月間仕事から遠ざかると、なかなか仕事の勘が戻らない。時間ばかり浪費して、作業はほとんど進まなかった。

結局その日は、事務所でうろうろしただけで夕方になり、裁判の打合せのため、O弁護士の事務所に向かった。
O弁護士の事務所では、はじめて見る弁護士が二人いた。A、B両弁護士とも、30台半ばの若い弁護士だった。二人とも平成14年の弁護士登録であるが、刑事訴訟に強い優秀な若手の弁護士だという。

起訴された翌日だった。いつものように留置場へ面会に来たときである。
「この事件は、とてもぼく一人でできるような事件じゃない。優秀な若手の弁護士を2、3人付けたいがどうだろう」
と、O弁護士は言った。
私には異存はなかったので、人選を任せていたのである。
O弁護士を主任弁護人として、本日この3人で弁護団が結成された。

先に来ていたB弁護士は、私が打合せの場に来たことに、驚いた様子だった。昨日保釈されたことを、O弁護士からまだ聞いていなかったのだろう。
被告人が勾留されたままでは、訴訟の進行上、いろいろな不都合が生ずる。その意味では、これで迎え撃つ体勢が整ったと言えた。

民事のつぼ破損による損害賠償請求訴訟は、訴額20万円の小額事件であるから、名古屋簡易裁判所に提訴した。しかし、担当になった簡易裁判所の裁判官は、この事件はとても簡易裁判所で扱えるような事件ではないとして、上級の名古屋地方裁判所へ事件を移送していたのである。

その打合せの席で、被告国側の出してきた答弁書と、竹山、河地両財務事務官の陳述書が手渡されたが、その答弁書には驚くべくことが書いてあった。

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老婆との再会

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平成16年3月4日夜。
約1ヶ月ぶりに我が家に戻った。
途中、見慣れていた街の風景に、妙に新鮮感を覚えた。
寒さはまだ厳しかったが、春の訪れを感じさせる冷たい夜風がとても心地よかった。真冬のひと月を極寒の留置場で過ごしたが、春が一度に来たような気分だった。

東警察署を釈放されるとき、親しくなった年配の留置課の警察官から、O弁護士が肩の荷が下りてほっとしたと言っていた、ということを耳にした。彼とは時間的にすれ違いになり、釈放時に会えなかったのである。

この1ヶ月間、90歳に近い老いた母親が、家にいない私を毎日心配していたと言う。心配をかけないよう所在と事情を伏せていたのだ。私も親であるとともに子供でもある。子供というものは、いくつになっても、親から見れば、心配の種なのかもしれない。

もう一人、心配をかけた老婆がいた。
この老婆は、生後5ヶ月で我が家にやってきたが、小さい頃から凶暴で野性味が強く、人には懐かない性格だった。家族の言うこともなかなかきかず、私が家にいないと、吠えまくってよく近所から苦情が出た。
そのくせ、心配性で気が小さく、旅行で一晩でも犬のショップに預けると、寂しがってクーン、クーンと泣きまくっていたほどである。
この老婆が一目置いていたのは、私だけだった。エサや散歩の世話などを、私一人ですべてやってきてかわいがったせいもあるが、我がままを許さず、厳しく躾してきたせいもあるのかも知れない。
この老婆は、人間の歳だと80歳近い雌のシェパード犬だが、私が逮捕されてから、盛んによく吠えるようになったという。
もう一匹、いたずらばかりするのでチンピラと呼んでいるラブラドールリトリバー犬がいる。こちらは愛嬌がよく人懐っこい性格であるが、私がいなくなっても、全く変化はなかったらしい。

家に着いて庭に入ると、びっくりしたように私を見た。二匹がである。
普段はラブラドールのチンピラ犬が、尻尾を激しく振って寄ってくる。シェパード犬の老婆は歳をとったせいか、動きが緩慢で、最近は尻尾も振らず、のろのろと顔見せに犬小屋から出てくるだけだった。

ところがこの日は、私を見つけるなり、びっこを引きながら飛びかかるように寄ってきたのは、なんとシェパード犬の老婆だった。
ウォーンと嬉しそうな声を上げるなり、盛んに私の顔を舐めてきた。この老婆が私の顔を舐めるのは、もう何年ぶりか記憶にないほどである。舐めて舐めて舐めまくってきた。
「わかった。もういい」
と、手で防ごうとしてが、それでもやめなかった。
しゃがんでいた私は、犬の体重に押され、そのまま押し倒されるように芝生の上に転がった。

見ると、夜空に無数の星が瞬いていた。
(きれいだ)
と、心底思った。
今まで忙しい日常に追われて、自分が星の美しささえ忘れていたことに、そのとき初めて気づいた。

Burogu

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〈控訴審裁判を控えて〉

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1.控訴審の状況
明後日(10月4日)、名古屋高裁で控訴審の第3回目の刑事裁判が開催されます。前回公判の状況から、この第3回目の公判で、裁判所は形だけの弁論を再開し、その直後に早くも不当判決を下す方針のようです。
当ブログの記事としては話は前後しますので、詳細な説明は、また後日させていただきますが、公判に先立ちまして、この違法な裁判の問題点を予め指摘させていただきたいと思います。

前回の8月9日の公判で、控訴審の裁判官は、被告弁護側の提出した証拠をすべて不採用とし、検察側の反則的な請求だけを証拠として認める弁論を再開したということは、当ブログの《本事件のあらすじ》でも述べているところです。

2.訴因の予備的追加請求
前回の後半に備えて、被告弁護側は平成18年7月20日の民事事件の判決書の写しと、現場の犯行再現写真報告書を証拠として提出しました。それに対して検察側は、次の訴因の予備的追加請求書を提出し、「訴因及び罰条等の変更のため弁論の再開を請求します」と申し立ててきたのです。

<訴因の予備的追加請求書
平成18年8月4日
名古屋高等検察庁 検察官検事 吉田幸久
被告人○○○○に対する公務執行妨害被告事件につき、平成16年2月27日付起訴状記載の訴因に下記の訴因を予備的に追加したく請求する。

公訴事実
被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかりつくな。」などと怒号しながら、同人の傍らにあった応接コーナー用パーテーションに向けてケース入りのカセットテープを思い切り投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。>

当初の起訴状は次のとおりです。
<公訴事実
被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかつくな。」などと怒号しながら、その身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。>

変更になっているところは、「その身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加え、」が「同人の傍らにあった応接コーナー用パーテーションに向けてケース入りのカセットテープを思い切り投げつける暴行を加え、」
になっていることです。
この二つの事実は両立しません。

竹山孝財務事務官の身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加えたと言うことで、一審は私が有罪になったのです。いわばその裁判で、私が負けて検察が勝ったのです。
そして、有罪になった私が、その事実は誤りだとして控訴しているのに、一審判決の根拠になった訴因の事実を、なぜ勝訴したはずの検察が控訴審で変更するのでしょうか。

一審判決の量刑が軽すぎて検察が控訴したような場合なら、投げつけたのはカセットテープだけでなく灰皿も投げたとか、カセットテープを投げつけただけでなく、殴る蹴るの暴行も加えたとかいうことで訴因を追加することもあるでしょう。が、有罪を受けた被告人だけが控訴しているような場合に、なぜ、検察が有罪の根拠となった訴因を二審で変更しなければならないのでしょうか。

3.一審判決の根拠
一審判決は、このブログでも触れましたように、誰が読んでもデタラメとわかるひどい判決でありました。
一審の伊藤新一郎裁判官の判決理由は次のようなものです。
「本件における事実認定についての中心となる争点は、①被告人が被害者に向けてカセットテープを投げたと認められるか。②被告人がカセットテープを投げた当時、被害者が調査事務の執行中であったか。という点にあると認められる。」
と、判決理由でまず事実認定の争点を指摘しました。

しかし、その事実を認定した根拠は、被告側から出した多くの物証は全く検討することなく、証拠にも挙がっていない警察官の実況見分の状況を勝手に推測した事実や、竹山、河地両財務事務官の供述のみに信用性を置いて、有罪に導いたのであります。
「河地の公判供述は、被害者が応接室から出て行く際につぼを壊したと思われる点も含め事実を率直に述べていると認められる」
「加えて河地の供述する被告人の事務所を訪れた際、犯行に至るまでの被告人の行動についての供述は、その主要部分においては被告人の供述とも符合している」
「これらの事実に照らすと、河地の供述は被害者と同僚であることを考慮に入れても、犯行場面に限って敢えて虚偽の事実を述べて、被告人を罪に陥れようとしているような事情も必要も窺われない」
「また、被害者も、同人が応接室の入口に置かれていたつぼに接触して壊したことを含め、信用性の高い河地の供述と大筋において符合する内容の公判供述をしている。したがって、同様に、その内容は、犯行当日の犯行に至るまでの被告人の行動についての、被告人の供述内容の主要部分と矛盾してはいない」
「被告人は、腹を立て、興奮して相手を罵った上で物まで投げるような心理状態に陥っていたことを認めているところ、このような精神状態にあった被告人が、座ったままの姿勢を続けた上で、意識的に被害者らのいる方向を避けてカセツトテープを投げたというのは不自然さを禁じえない」
「さらに、被告人の供述する投げ方を前提にすると、投げたカセツトテープのケースが、弁護人の見分したような壊れ方をしたとは到底考えられない。そうすると、この点について被告人の説明は不合理で信用できず、弁護人が発見したカセツトケースの破片3個の存在は、むしろ被告人の公判供述の信用性に疑問を抱かせる事情となるものである」
「したがって両名の公判供述の信用性を疑わせる根拠」はなく、「以上の各事情を総合すると、被害者及び河地の、被告人が被害者に向けて4本くらいのカセツトテープを投げた旨の各公判供述は、被告人の本件犯行を裏付ける証拠としての信用性を有すると言うことができる」
「一方、被告人の公判供述中、犯行状況についての供述は、上記で検討した点も含めて、自己矛盾であったり、不自然不合理な点が多く信用できない」
「以上を総合すると、判示事実は合理的な疑いを入れる余地なく認定できる」
として有罪の判決を下したのであります。

4.一審判決に対する批判
この伊藤新一郎裁判官の言っていることは支離滅裂で、何を言っているのかよくわからないものですが、要約すると、次のようになります。
①犯行に至るまでの状況については、河地の供述は被告人の供述と主要部分において符合しているから、信用性が高い→
②犯行に至るまでの状況について信用性の高い供述をする河地が、犯行場面に限って虚偽の事実を述べるはずがない。それは竹山と同僚であっても同様で、被告を陥れて竹山に有利な供述をすることなどありえない→
③竹山の供述も、つぼを壊したことを含め、信用性の高い河地の供述と符合しており、犯行に至るまでの状況については、被告人の供述内容の主要部分とも符合しているから、信用性が高い→
⑤犯行に至るまでの状況について信用性の高い供述をしている竹山、河地が、犯行場面で虚偽の供述をするはずがない→
⑥したがって、犯行場面についても竹山、河地の供述は信用性が高く、それと異なる被告人の供述は信用できない、というものです。

犯行に至るまでの状況についての供述も、私と竹山、河地両財務事務官とでは大きく異なっておりますが、この論理がおかしいことは、そういったことを詳しく説明するまでもなく、河地、竹山と被告人の前後を入れ替えて読んでいけば、全く逆の結論になることから明らかであります。

また、伊藤新一郎裁判官は、
「被告人は、腹を立て、興奮して相手を罵った上で物まで投げるような心理状態に陥っていたことを認めているところ、このような精神状態にあった被告人が、座ったままの姿勢を続けた上で、意識的に被害者らのいる方向を避けてカセツトテープを投げたというのは不自然さを禁じえない」
と言っていますが、裁判官の常識では、腹を立てれば、相手に物をぶつけるのが当然で、我慢して相手に物を当てないようにするのは、不自然だと言うのです。
野球の審判の判定に腹を立てた選手や監督は、その審判にボールやバットを投げつけたり、殴りかかったりするのが自然であり、怒りを我慢して地面にボールやバットを叩きつけたり、ベンチやドアを蹴ったりするのは不自然で、現実にはありえない、というのが裁判官の常識なのでしょうか。
ここでは、一審判決を批判するのが目的ではありませんので、これ以上は述べません。

5.訴因の予備的追加請求の理由
この判決の不当性については後日のブログに譲りますが、問題は、伊藤新一郎裁判官が一審において事実認定についての中心となる争点として挙げた「被告人が被害者に向けてカセットテープを投げたと認められるか」という事実です。

この点については、いろいろな証拠を提出し、2年近く争ってきました。
4本ぐらいのカセツトテープを竹山財務事務官めがけて投げつけたという虚偽の証言を繰り返す竹山、河地両財務事務官を、検察は全面的に支持し、あらゆる画策を用いて対抗してきたのです。
そして、伊藤新一郎裁判官は、その竹山、河地両財務事務官の虚偽の供述が信用できるとしてその事実を認め、私に有罪を下したのです。

ところが、二審では、前述したように検察が、その有罪の根拠となった訴因の事実を、訴因の予備的追加請求として、変更してきたのです。
表現は予備的追加となっていますが、従来の訴因の事実と今回の訴因の事実は両立するものではありませんから、訴因の追加ではなく、変更です。
それも、一審の裁判継続中に変更したのではなく、敗訴した私が控訴した二審で行ってきたのです。

一審で検察側の思惑どおりの有罪判決が出されたのに、なぜ有罪の根拠となった訴因の事実を二審で変更しなければならないのでしょうか。
それは、さすがに控訴審では、デタラメの一審判決を維持できないと考えたからでしょう。
吉田幸久検察官だけでなく、二審を担当する門野博裁判長、村田健二裁判官、松岡幹生裁判官らも同様にそう思ったはずです。
今までの供述証拠や物的証拠を普通に検討すれば、伊藤新一郎裁判官が事実認定の中心的争点として挙げた①「被告人が被害者に向けて数本のカセットテープを投げたと認められる」という事実の認定には、とても無理があることがわかるからです。
もうひとつの中心的争点として挙げた②「被告人がカセットテープを投げた当時、被害者が調査事務の執行中であったか」という事実は、どうにでもなると思ったのでしょう。
だからこそ、二審でも一審の有罪判決を維持するためには、有罪の根拠となった①の事実を変更しなければならなかったのです。

竹山財務事務官に対してではなく、傍らにあった応接コーナー用パーテーションに向けてケース入りのカセットテープを思い切り投げつける暴行を加えたということでも、公務執行妨害罪における間接暴行の形態は、一応は整います。後は、公務中でそれを妨害する故意もあったとすれば、有罪に導けます。
暴行の事実さえ形式的に整えば、故意があったかどうかは本人以外誰にもわからない内心の事実であり、客観的な証拠では反証することは困難です。
「推認しうる」という裁判官の一言で、決められる事実なのです。

また、伊藤新一郎裁判官は、何の根拠もなく、
「さらに、被告人の供述する投げ方を前提にすると、投げたカセツトテープのケースが、弁護人の見分したような壊れ方をしたとは到底考えられない。そうすると、この点について被告人の説明は不合理で信用できず、弁護人が発見したカセツトケースの破片3個の存在は、むしろ被告人の公判供述の信用性に疑問を抱かせる事情となるものである」
とも述べていましたので、被告弁護側は、犯行状況を再現してカセツトテープのケースがどのように割れるかを写した写真と報告書を、民事事件で勝訴した判決書とともに、二審で証拠として提出したのです。

ところが、二審の裁判官は、被告弁護側の出したそれらの証拠をすべて不採用とし、検察側の出した訴因の予備的追加請求だけを証拠として採用したのです。

この訴因の予備的追加請求の違法性については弁護団の説明に譲りますので、ここでは詳しく述べませんが、一審判決の根拠となった訴因の事実が間違っていれば、その判決は不当な判決であり、本来は、控訴審で被告人無罪の判決を言い渡すか、一審に差戻して審理をやり直させなければなりません。

それをせずに、予備的追加請求のみを証拠として採用したのは、高裁の裁判官が無罪判決を出したくないからであります。
もともと刑事の裁判官は、無罪判決を出すことを極端に嫌いますが、国の責任がらみの事件では無罪判決を出すことはほとんどありません。国という組織の一員である保守的な公務員である裁判官が、業務や人事で不利益をこうむることを覚悟してまで、何の面識もない一被告人に味方する理由などないからです。
加えて、一審の伊藤新一郎裁判官は、現職は名古屋地裁の刑事部長ですが、前職は名古屋高裁の左陪席を勤めていた裁判官です。高裁の裁判官にすれば、単なる同じ仲間の裁判官というだけでなく、かっての同僚に当たる関係です。決して浅い関係ではないのです。

6.裁判官の自覚の欠如
もちろん、訴因の予備的追加請求という手段は、検察側から相談して持ち出されたのか、裁判所側が検察官を呼んで慫慂(しょうよう)したため出てきたのか、定かではありません。
しかし、裁判所側の思惑と検察側の思惑とが一致して、出来レースのような裁判を行っていることは間違いありません。高裁の裁判官に、公正妥当な裁判を行おうとする意思は全くなく、納税者である国民を守る法律の番人としての自覚が欠落していることだけは、確かだと言えるでしょう。
もはや、私の二審判決の行方は、法律論争いかんにかかっているのではありません。
情けないことですが、担当する高裁の裁判官に、法曹家としての正義と誇りが残っているかどうか、それを貫くだけの勇気があるかどうかにかかっているのです。

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なお、当日弁護側の弁論を全く検討することなく、判決が下されることになるかも知れませんので、参考までに、下記弁論要旨を記載しておきます。

平成18年(う)232号 公務執行妨害被告事件
被告人 ○○○○
平成18年10月4日
名古屋高等裁判所刑事第2部 御中

弁護人 ○○○○

弁護人 ○○○○

弁護人 ○○○○

弁論要旨

起訴状記載の当初訴因(以下,「直接暴行訴因」という)に関する弁護人の意見,また平成18年8月4日付け訴因の予備的追加請求書記載の訴因(以下,「間接暴行訴因」という)に関する弁護人の意見は,以下のとおりである。

第1 直接暴行訴因に関する弁護人の意見
控訴理由にあたる原判決の事実誤認については,控訴趣意書について詳述した通りであるが,当審において新たに取調べられた証拠に基づき,補足する。

1 竹山の供述の信用性について
 当審での証拠調べの結果,竹山の供述の変遷が,さらに明らかになった。
 また,河地の不合理な供述が明らかになった。
(1)当審で取調べられた竹山関係の証拠
供述された時期の順に,次のとおりである。
平成16年1月23日 被害届(当審検甲第1号証)・・・当甲1
同年1月27日 供述調書(当審検甲第2号証)・・・当甲2
同年2月12日 供述調書(当審検甲第3号証)・・・当甲3
同年2月24日 供述調書(当審弁第5号証)・・・当弁5
同年2月26日 供述調書(当審検甲第4号証)・・・当甲4
平成17年12月1日 証人調書(当審弁第4号証)・・・当弁4

(2)上記証拠に現れた竹山の供述の変遷等
ア 当甲2
(ア)録音テープの内容に関する説明が異なっていた
録音テープの内容について,竹山は,「確かに,○○から署長を連れてこい等と言う強い口調と私が生返事をする内容が録音されていた」(8頁)と述べている。後に,竹山は,署長との面談は断った旨,証言した。この間の供述の変遷に合理的な理由は与えられておらず,かえって,被告人との電話の中で「分かりました」と述べたことが,被告人(民事訴訟における原告)にとって有利な事実であり,竹山及び民事訴訟における被告国にとって不利な事実であることから,竹山が「分かりました」と述べた趣旨をねじ曲げていったことが明らかとなる。
(イ)被告人による写真撮影を1回の出来事として述べていた
竹山は,被告人の撮影行為を1回の出来事として述べている(8頁)。
その後,竹山及び河地は,撮影行為は2回の機会に渡った(制止により一旦撮影をやめた被告人が再度撮影を始めたため席を立った)であった旨証言しているが,この間の供述の変遷について,合理的な説明は与えられていない。かえって,自らが席を立った理由を正当化・合理化するために,被告人の撮影の執拗さを強調しようとして,撮影行為が2回あった旨,河地と通謀して述べるに至ったことが疑いを否定できない。
(ウ)録音行為を禁止する「判例」
竹山は,「判例で録音行為の禁止が成されている」旨告げたと述べている(8頁)。しかし,税務調査において録音行為を禁止する判例はない。録音行為と調査拒否との関係が問題となった裁判例はあるが,竹山は,虚偽の事実(架空の判例)を持ち出して,被告人を騙そうとしたのである。
このような判例があることは,竹山は後に述べていないことから,自らの述べた嘘が露見するのを恐れ,同趣旨の供述をしなくなった疑いを否定できない。
(エ)席を立った理由,移動の理由
竹山は,被告人が写真撮影を始めた後も,前記「判例」の話を持ち出し,被告人が立ち上がりながら古賀調査官の問題を持ち出し,「怒号をまき散らしながら私達に因縁を付けてきた」ので,「このままではいけないと思い」移動したと述べる(8~9頁)。すなわち,席を立って移動した理由は,被告人の怒号等であり,写真撮影ではないのである。
その後,竹山は,席を立って移動した理由を,被告人が2度目の写真撮影をやめないためと証言したが,この間の供述の変遷に,合理的な理由は与えられていない。
むしろ,当甲2で竹山が述べる内容では,竹山が席を立ち,移動する直前,被告人と竹山のやりとりは,経緯に関する論争であって,原告は録音も写真撮影も行っていなかったのであるから,竹山が席を立って移動した理由を,調査拒否として正当化することができない内容である。このため,竹山が,写真撮影を理由にすり替えた疑いを否定できない。
また,当初,竹山と河地の供述は,この点で食い違っていたことが明らかである。河地の供述は,写真撮影が2回であったことで一貫しているが,なぜ,竹山の供述が,この河地の供述と後に一致するようになったのか,裁判所に考えていただきたい。竹山において,供述の変遷の説明がない以上,両名の間の通謀以外には,その原因は考えられない。
(オ)河地と共に退出したとする点
竹山は,「後ずさりをしながら玄関口から○○の事務所外へと河地さんとともに出て」(9頁)と述べた。
後に,竹山は,自らが先に出て(一目散に逃げ),河地が後であったと述べ,更に,民事訴訟において,先に出た竹山がドアを押さえて河地を待っていたことを認めるに至った。
この間の供述の変遷に合理的な理由は与えられていない。
むしろ,当初の段階で,被告人が「私に対し殴りかかってくるかの勢いで顔面を紅潮させ私に突進をしてきた」(9頁),あるいは「私におそいかかってきた」(図面)ことを,主たる脅威として主張していたこと,被害を誇張して「逃げ方」を大げさに述べようとしたことが示されている。
なお,被告人が竹山に向かって殴りかかっていったり,襲いかかっていったりしたことはない。そうであるならば,民事訴訟で河地が証言した当時の河地の態度(ノートを鞄にしまい,悠然とコートを着込む)は,一層説明不可能となる。河地としては,書棚に遮られて退出する竹山の様子が見えないのであるから,河地に分かったのは,被告人が竹山に襲いかかり,玄関で何かが割れた音がしたということになる。とすれば,河地が竹山が被告人に暴行を受けていると考えるのが当然であるのに,河地の実際の行動は上記の通りであった。
このように,竹山・河地の供述は,形式的に符合しているがゆえに,実質的に矛盾しているのであって,およそ信用できない。被告人は,実際は,玄関で壷の割れる音を聞いてカメラを持って玄関に向かったのである。
(カ)壷を損壊したことを隠していたこと
竹山は,当甲2の段階では,壷を壊したことを隠していた。初めてこれを述べたのは,当甲3の時点である。
後に竹山は,壷を壊したことは最初から述べた旨証言したが,自らに不利益な事実を当初は隠していたのが真実であった。
(キ)添付図面に書棚が示されていないこと
竹山が退出する状況を,河地が見ることができたかどうかについては,原審から争いがあったところである。
河地が,ソファとドアとの間に書棚がない図面を描いていることは原審の段階で明らかであった。
当甲2の段階では,竹山が描いた図面が添付されているところ,同図面では,河地が座っていたソファとドアとの間の書棚が記載されていない。
すなわち,竹山と河地は,ともに,同書棚の存在を認識していなかった。このため,竹山と河地は,それが客観的事実を矛盾するものとして追及されることを予測できず,通謀の上,河地が竹山の退出状況を見ていたことに話を合わせることにしたと考えるのが自然である。

イ 当甲3
(ア)録音テープの内容に関する説明が異なっていた
当甲3においても,竹山は,再生されたテープについて,署長を連れてこいという被告人の言葉に対して,「私が返事をする内容が録音されていた」と述べている(3頁)。このことが竹山の供述の信用性に及ぼす影響については,既に述べたとおりである。
(イ)録音行為を禁止する「判例」
竹山は,「判例で所得調査を妨害するような行為は禁じられている事から,写真撮影を中止するようにまたフィルムを提出するように警告した」旨述べる(4頁)。先に指摘した当甲2と内容が変わったことは明らかであるが,合理的な説明は与えられていない。
(ウ)竹山の立ち位置とカセットテープが当たった場所について
竹山は,被告人が投げたカセットテープが「私の背面になっていた壁やついたて(だと思いますが)」に当たった旨述べる(6頁)。
当時の竹山が認識していた現場の配置は,当甲2の添付図面のとおりであるが,ここで重要なのは,竹山の背後に「壁やついたて」があったと竹山が認識していたことである。すなわち,竹山はパーティションよりも内側にいたこと(原審における被告人の説明する立ち位置に近い状況)を意味する。パーティションの内側では,竹山が避ける余地はほとんどない。
さらに,竹山は,カセットテープが「ついたて」,すなわちパーティションに当たった可能性を否定していない。
竹山は,後にこの供述を変更し,竹山はパーティションの後ろに立っていたこと,竹山から見て左側をカセットテープが通過していったことを述べるに至ったが,この間の供述の変遷に合理的な理由は与えられていない。かえって,被告人が逮捕後に,パーティションを狙ってカセットテープを投げたと述べていることを警察官を通じて聞き,従来述べていた位置関係では,被告人が竹山を狙って外すはずがない距離・状況であることに気づき,位置関係を変更したことが窺われる。
(エ)壷の損壊に対する被告人の追及と撮影
竹山は,「陶器でできた花瓶みたいなもの」を割ったことを述べ,誤らなければと思っていると,原告が「割った。割った」とわめき,写真撮影を始めたこと,河地が被告人の横をすり抜けて玄関で靴を履いた旨述べている(7頁)。
竹山の後の供述については,既に述べたところであるが,竹山が壷を割ってから退出するまでの間に,被告人の言葉や撮影を目撃するだけの間があったこと,河地が靴を履く状況を目撃していることは明らかである。

ウ 当弁4
竹山は,民事訴訟において,投げられたカセットテープが,「私の左横,肩のほう」を通過したケースは,割れて,竹山の足下に散らばっていたと述べた(11,18,33頁)。
これが不合理であること,前方の床に向かって,実際に投げつけてみれば,立ちどころに分かることである(原審は,経験則の認定について,実験的精神に乏しかった。経験則の存否は客観的に検討すべきであり,判決文の書き易さで恣意的に決めてよいものではない。当審が,そうでないことを切に願う)。
竹山は,刑事訴訟では弁護人に対し,上下の位置は定かではないとしていた(調書・46頁)が,上記民事訴訟での証言にあたって,刑事事件のときよりも記憶がはっきりしているかどうかについては,「それほど変わらないと思います」とのことである(18頁)。
竹山が,事実を経験していない,あるいは記憶していないのに,あたかも経験したかのように供述する性格の証人であることは,従前の供述と民事訴訟での証言を対比すれば明らかである。

2 河地の供述の信用性について
 当審での証拠調べの結果,河地の供述の変遷が,さらに明らかになった。
 また,河地の不合理な供述が明らかになった。
(1)当審で取調べられた河地関係の証拠
供述された時期の順に,次のとおりである。
平成16年1月27日 供述調書(当審弁第3号証)・・・当弁3
同年2月12日 供述調書(当審検甲第5号証)・・・当甲5
同年2月23日 供述調書(当審弁第2号証)・・・当弁2
同年2月26日 供述調書(当審検甲第6号証)・・・当甲6
平成17年12月1日 証人調書(当審弁第1号証)・・・当弁1

(2)上記証拠に現れた河地の供述の変遷等
ア 当弁3
(ア)竹山の立ち位置について
河地は,竹山の立ち位置を,被告人と2メートルくらいと述べ(6頁),添付図面で,パーティションよりも内側に描いている。
これが,後にパーティションより外側に変更されたこと,供述の変遷に合理的理由が与えられていないこと,窺われる変更の動機については,竹山について述べたことと同様である。
(イ)被告人が竹山に向かって突進した事実がないこと
竹山は,被告人がカセットテープを投げた後,(被告人が竹山に襲いかかったと述べず)そのまま竹山が「玄関の方へ素早く逃げていきました」「その直後,○○さんはカメラを持って逃げる竹山さんの後を追い近づいていったのです」と述べる(6~7頁)。
この点で,河地と竹山の供述が当初は齟齬していたが,後に両者の供述は一致するようになった。竹山と河地の間に偽証の通謀があったことの証左である。

イ 当甲5
(ア)被害届の不存在
河地は,自らも被害届を行った旨述べるが(1頁),これが存在しないことは検察官が当審第1回公判で述べた。すなわち,河地か検察官が虚偽を述べたことは明らかである。
(イ)2回目の写真撮影の態様
河地は,被告人が「立ち上がりテーブルの上のカメラを持って竹山さんと私に向けてシャッターを切り容姿を撮影しだしたのです」「竹山さんの顔のほんの前にカメラのレンズを近づけてシャッターを押し続け出した」(5頁),その後河地を撮影しようとしたので,書類で顔を隠した旨述べるが,そのような接写による竹山の顔面写真はフィルムに残されていない。フィルムに残っているのは,竹山が席を立って応接室入り口に向かいだした状況と,顔を隠した河地と並んでいる状況だけである。写真の写り具合から,被告人が座っていたことは明らかである。
河地は,後に,被告人が座っていた旨述べるに至ったが(当弁2・4頁)河地が被告人の撮影状況(竹山が席を立った理由を合理化する事情)を誇張していたことは明らかである。
なお,河地は,当弁2において,誤解を与えるような説明をしたとか,読み聞けで間違いに気づかなかった旨供述の変遷の理由を述べるが,その程度の理由で「合理的」とされるのであれば,被告人が調書の記載について同様に述べた場合の通常の扱いと比べ,あまりに偏ぱ・不公平である。
(ウ)カセットテープが投げられた方向
河地は,被告人が,竹山めがけてカセットテープを投げたとは述べておらず,「確か,左手にカメラを所持したまま応接セットのテーブルの東側に立っている竹山さんの足元に向けて」投げたと供述している(7頁)。なお,「の足元」の部分は,手書きでの訂正であり,河地が特に申立てたことが明らかである。なお,河地は,「竹山さんがよけたため当たらず」(7頁)と述べている。
このように,もともと河地は,間接暴行とも取れる供述をしていたのであるが,後にその供述が変更されたことは,原審において明らかとなっている。この間の供述の変遷に合理的な理由は与えられていない。むしろ,竹山の供述と矛盾しないように供述の摺り合わせ工作がなされたことを窺わせるものである。
また,本来竹山に命中する軌道で飛んだこととされているが,この点は,当弁2・6頁において「竹山がそのようにして体を動かさなかったとしても,カセットテープは,竹山の体には当たらなかったのではないかと思います」と変更されている。河地が当初,竹山の被害を誇張して述べようとしていたことは明らかである。
(エ)割れた音を聞いた直後に玄関に向かったとする点
河地は,壷が割れた「音がした直後に私は何事が起きたのかと思い,玄関の方へ向かいました」と述べる(8頁)。
仮に川地が,被告人が「竹山に掴みかからんばかりの形相で向かっていった」(8頁),竹山の様子は書棚に阻まれて見ることができない(客観的事実),何かが割れる音を聞いたとすれば,この経過から,音がした直後に様子を窺いにいくことは合理的かつ自然である。
しかし,実際は,民事訴訟における証言で,河地は,ノートを鞄にしまい,コートを着込んでいたのであって,河地のシナリオは全く変わったものとなってしまっている。河地が,実際には竹山に身の危険がないことが分かっていてのんびりしていた事実を隠し,意図的に緊迫感を演出していたことは明らかである。
なお,この点の不自然さが,民事訴訟でどのように認定されたかは,当審において弁護人請求にかかる判決書の証拠調べが行われなかったため明らかにしないが,民事訴訟の裁判官の尋問における追及姿勢と公正な態度からすれば,その結論は察するところ明らかであろう。

イ 当弁2
(ア)カセットテープの軌跡
河地は,カセットテープの軌跡について,「下の方に向けて叩きつけるように投げた」,「全部一体のまま飛んでいって,竹山の体には当たらず,そのすぐ左後方の床に落ちて粉々に割れ」た,竹山が避けなくても命中しなかった旨述べている(6頁。なお当弁1も同旨)。
これは,間接暴行を意味する供述であって,直接暴行訴因とは明らかに矛盾する。床に当たったケースの破片は,惰性で後方に向かうのであり,その場にとどまることがない。竹山のすぐ左後方の床に破片が散らばっていたのであれば,ケースは,竹山よりもかなり前方に投げつけられなくてはならない。
後に,河地がこの点に関する証言をぼかし,「竹山の身体めがけて」という公訴事実と矛盾しないようにしていったことは,原審において明らかである。
(イ)竹山の後ずさりについて
河地は,竹山が退出した状況について「慌てて○○から逃げるように,体を半身の状態にして後ずさりながら部屋の出入り口から外に逃げていきました」と述べる(8頁)。
ところが,河地が具体的にこのような状況を供述できないこと(目撃が不可能であること)は,原審において明らかにしたとおりである。
その後,河地は,民事訴訟において,客観的事実に合わせて供述を変更していたが,以前,このような虚偽供述をしていた事実が消えるわけではない。
ウ 当弁1
民事訴訟での証人尋問によって,河地は,竹山の後ずさりについて,決定的な供述の変更を行った。従来,目撃したと供述・証言していた竹山の後ずさりを,目撃していなかった(目撃できなかった)ことを告白したのである。
河地は,「私の位置からは,隣の部屋もそれから出入口のところも見える状況ではなかったので,そこは見えておりません。」「私の左側に書棚か何かがありまして,それで出入口が見えるような状況ではなかったということです。」と証言する(6頁)。
河地は,また,検証調書記載の,「この時,開いていた状態のドアは見えましたが,出入口までは見えませんでした。」との説明について,「(本件事件のときではなく)検証のときに開いた状態のドアの一部が見えると,そこは見えるということでお話をいたしました。」と証言する(7頁)。
刑事訴訟における河地の証言では,「ドアを通っていったときも,斜めを向いたままですか。」と弁護人が質問したのに対し,「ええ,そのままの状態だったと思います。」と証言し,「その点は御自身が見られたと思うと。」との弁護人の質問に対して,「ええ,そこまでは見てます。私は。」と証言していた。
河地は,刑事訴訟において,明らかに偽証をしていたのである。
果たして,河地の証言が何故このような変遷をすることになったのかといえば,言うまでもなく,原告事務所において河地が位置していた左側に,書棚が存在しているという客観的事実があるからである。
民事訴訟において河地が,「書棚があるが故に見ることができない」と述べるのは,上記理由を裏付ける。
ところで,河地は,自分の左側に大きなものがあったことを一度も忘れたことはない,とも証言する(16頁)。
この証言は,河地が刑事訴訟において,書棚の存在を忘れて,見えないはずのものを見たかのように証言したのではない,と印象付けるためにしたものであることは言うまでもない。
しかし,被告人がカセットテープを投げたその4日後である平成16年1月27日に,河地自身が書いた原告事務所の図(当弁3)には,「一度も忘れたことがない」という書棚の記載が完全に欠落しているのである。
刑事訴訟においては,証人尋問の最後に,河地証言が物理的に認識不可能な竹山の動きを供述していることに気づいた検察官が,「若干移動して見たかも知れないということなんですか」と誘導し,「はい。そのへんは,ちょっと瞬間的にこうやった(体を横へ動かした)のかもわかりませんけども」と証言しているのであるから,見えなかったことを前提とする民事訴訟における河地の弁解とは明らかに矛盾しているのである。
このように,河地は,刑事事件において,竹山供述と歩調を合わせるために,客観的には見えないものを見たと供述してきたことについて,民事訴訟では一転して告白して弁解したものの,その弁解は全く破綻している。
3 結論
以上にみるとおり,当審裁判所が取調べた証拠のみによっても,竹山・河地の供述に多くの不合理な点・自己矛盾及び相互矛盾・説明不能な変遷があることが明らかになった。かかる状況で,竹山・河地の証言の信用性を肯定することは,公平かつ中立な裁判所が証拠に基づいて事実を認定する民事訴訟においてはもちろんのこと,刑事訴訟であっても,さすがに無理というべきである。
そこで,原審及び当審において取調べた証拠によれば,以下に述べるとおり,直接暴行訴因については,①竹山が公務の執行中であったとはいえない,②直接暴行を認めるに足りる証拠がない,③被告人に故意がないというべきである。
被告人は,直接暴行の訴因について,無罪である(なお,刑法95条に原判決の後の変更があることに留意されたい)。
(1)①証拠上,竹山が公務を執行中であったとは認められない
竹山が公務性を執行中であったか否かについては,席を立った時点で調査(推計等の説明)を続行する意思があったとする竹山の供述が信用できない以上,不明であるというべきである。
むしろ,竹山は,調査の経緯や推計に関する原告の具体的な抗議を記載した文書を読んだものの,その内容を検討しなかったことを自認している(竹山証言・33,36頁,当審弁4・28頁)のであるから,原告に対して,積極的に何かを説明しようとする意思,あるいは原告が既に文書で明らかにした質問内容に回答しようとする意思はなかったというべきである。
(2)②直接暴行の事実は証拠上認められない
竹山及び河地の供述が信用できない以上,竹山及び河地が述べるような直接暴行を認めるに足りる証拠がない(実行行為の証明がない)。
(3)③証拠上,故意は認められない
被告人は,調査(推計等の説明)のやりとりを録音することを述べたところ,録音に竹山が同意しない以上,テープを投げた時点で竹山は調査を打ち切って帰るつもりであると認識していた。従って,被告人には,公務性の認識,公務の執行を妨害する認識がない。
また,被告人は,テープをパーティションの角に向けて投げるつもりであった。被告人がどこを狙ってテープを投げたかを示す証拠は,他に存在しない。従って,被告人には,暴行の認識がない。
すなわち,公務執行妨害罪の構成要件的故意は,証拠上認められない。
第2 間接暴行訴因についての弁護人の意見
 1 従来述べた弁護人の意見の概要は次のとおりである。
(1)原審において検察官が本件において立証対象を直接暴行訴因に限定したこと,これを前提に被告人・弁護人が防御を行ったこと,従って,直接暴行訴因に対して間接暴行事実の認定は法律上許されず不可能であること
(2)前記(1)の経緯から,検察官が当審で行った間接暴行訴因の追加は違法であり,本来却下されるべきものであること(この点について,大林主任弁護人が述べた「異議」は,責問権を放棄しない趣旨のものである)
(3)訴因変更の違法を前提として,またその違法がなかったとしても,原審において直接暴行訴因についての証拠として取調べられた関係証拠を,当審において間接暴行訴因に流用することには異議があること
(4)前記(3)と同様の理由により,原審で述べた弁護人の証拠意見,就中「同意」という訴訟行為の効果は,当然ながら当時の直接暴行訴因との関係のみで認められており,当審において,間接暴行訴因との関係で法326条の同意書証として取り扱うことは許されないこと
2 裁判所がなすべき処置
弁護人の意見としては,従来述べたとおり,訴因変更は違法である。
さらに,裁判所は,前回公判期日において,弁護人請求の証拠に関する暫定的な所見として「不必要」と述べ,判決を行う意向を明らかにした。仮に,裁判所がこのような態度を維持するのであれば,控訴審で初めて追加された訴因について,被告人が第1審において,証拠制限がない状態で防御を展開する機会を奪ったに等しいから,審級の利益を害する点も,訴訟手続上の違法原因として追加するものである。
したがって,判決においては,間接暴行訴因の追加の違法を宣言し,間接暴行訴因については刑事訴訟法338条4号に基づき,控訴棄却の判決をなすべき筋合いである。
しかし,後に述べるように,間接暴行訴因についても,被告人が有罪であるとの証明はないに帰するから,被告人から再度の訴追の負担を取り除くべく,無罪の判決をなすべきである。
3 間接暴行訴因についても被告人は無罪であること
以下,間接暴行訴因が実体審理の対象となるとして,弁護人の意見を述べる。
(1)直接暴行訴因について取調べた証拠を間接暴行訴因に援用できないのであれば,間接暴行訴因は証明不十分であり,犯罪の証明がないから,被告人は無罪である。
(2)直接暴行訴因について取調べた証拠を間接暴行訴因に用いる場合であっても,直接暴行訴因についての結論(第1の3)で述べたように,公務性及び故意の証明がないから,被告人は無罪である。
なお,間接暴行訴因の事実を認定しようとする場合には,竹山・河地の全供述が,その反対証拠として機能すること,被告人の供述をつまみぐいする(テープを投げた態様のみを採用し,経過や動機やテープの狙いに関する被告人の供述を排斥すること)ような態度は不公正であることを付言する。
以上

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保釈2

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その日の夕方、事態が急展開した。
保釈が認められたのである。
留置担当官からその知らせを聞いたとき、はじめ何がなんだかわからなかった。
保釈請求却下決定書が、今日、手渡されたばかりである。それが、一転許可になるとは。
事情はわからなかったが、展望は開けてきた。

保釈の連絡があった後、O弁護士が面会に来た。
「いい裁判官に当たったよ」
と、彼は弾んだ声で言った。

3月3日に保釈請求が却下されると、彼は即時、準抗告を申し立てた。
今まで説明してきた事件の事実や経緯に触れ、罪証隠滅のおそれという保釈請求却下理由に具体的、客観的な合理性がないことを訴えるとともに、今回の準抗告では、10年以上にわたって役所の固定資産評価員を勤め、当該固定資産評価業務を現在も継続中で、この仕事の締め切りが平成16年3月12日であり、被告人にはこのやりかけの仕事を終了させる責任がある、ということも訴えた。

準抗告に対する決定は、次のとおりであった。
<主文
原裁判を取り消す。
別紙記載の条件を付して、被告人の保釈を許可する。
保証金額は金300万円とする。
理由
本件公訴事実の要旨は、不動産鑑定士である被告人が、被告人方の事務所において、所得税調査に訪れた税務署勤務の財務事務官に対し、「うそばっかつくな」などと怒号しながら、同人の身体に向けてカセットテープを投げつける暴行を加え、同人の職務の執行を妨害したというものである。
一件記録によれば、被告人はカセットテープを投げたことは間違いないが、身体に投げつけたのではないなどと述べて犯行を否認し、本件犯行に至る経緯ないし犯行状況につき、本件犯行現場に立ち会った2名の財務事務官の供述内容等と相当程度異なった供述をしている状況にあるところ、これらの立証にあたっては供述証拠に頼ることの大きい事案であることなどに鑑みれば、公訴提起がなされた現段階においても、被告人が関係者に働きかけるなどして罪証を隠滅するおそれはなお否定できない。
しかしながら、他方で、本件現場に立ち会った両財務事務官に対しては、複数回の事情聴取が行われ、細部にわたる供述証拠が作成されているほか、客観的証拠や複数の関係者による供述証拠が収集されて捜査が尽くされており、現段階において被告人が前記財務事務官をはじめとするこれらの関係者に働きかけ、罪証を隠滅する具体的なおそれは相当程度低減しているものと認められる。
このことに、本件事案の内容、さらには被告人の妻が保釈後の被告人の身柄を確実に引き受ける旨誓約していること、被告人の仕事の内容及び生活状況等を併せ考えると、裁量により被告人を保釈するのが相当である。
そうすると、本件準抗告は理由があるから、刑事訴訟法432条、426条2項により、主文のとおり決定する。
平成16年3月4日
名古屋地方裁判所刑事第4部
  裁判長裁判官 沼里豊滋
      裁判官 田邉三保子
      裁判官 安達拓  >

保釈が決まった。予想外の展開だった。
長期の勾留生活を覚悟したが、うれしい誤算となった。起訴されると同時に保釈を請求して却下されたが、その準抗告で保釈が認められたのだ。
否認事件でこんなに早く保釈が認められるのは例がないから、名古屋地裁では有名になっていたということを、後に私の弁護団に加わったB弁護士が言っていたほどである。

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