« 第一回刑事裁判 | トップページ | 実況見分調書:1 »

員面調書・検面調書

<はじめてのかたは、トップページからお読み下さい>

検察側が提出した証拠に員面調書と検面調書があった。
員面調書は司法警察員(警察官)が作成する調書で、検面調書は検察官の作成する調書をいう。司法警察員や検察官の面前で作成する調書であることから、そのように呼ばれている。

甲号証として犯行に関して提出された私の調書としては、検面調書1通だけだった。
乙号証としては、名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)の検面調書が1通と、河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)の員面調書、検面調書が各1通証拠として出されてきた。
また、古賀聡明財務事務官(特別調査情報官付)の員面調書も1通出てきたが、なぜか、竹山財務事務官の員面調書は証拠として提出されていなかった。

普通ならば、直接の被害者となっている竹山財務事務官が警察でもっとも多く調書を取られているはずなのに、員面調書が1通もないのである。
むろん、ないのではなく、検察官が意図的に出してこないだけであろう。

不都合なものは出さないという姿勢は、事件の経緯を考えれば当然かも知れない。ことに、最初に出す被害届けなどは、事件の記憶が鮮明なときに作成される書面だから証拠価値は高いはずだが、内容が練られていないだけ逆に検察としては都合が悪いのかも知れない。
私の場合を考えても、警察の追及の方が検察より甘かったため、員面調書では事件を立件する上で不利と考えてそれを出してこなかったものと思われた。

河地財務事務官の員面調書は、冒頭に平成16年1月27日愛知県中警察署において、本職に対し、任意次のとおり供述した、と記されおり、最後のページには、彼の手書きによる犯行現場となった私の事務所の見取り図が添付されていた。その見取り図に、平成16年1月27日河地隆雄と署名してあったから、この日に調書が作成されたものと思われる。

以前指摘したことであるが、員面調書、検面調書とも、最後に供述者が署名捺印(指印)するものの、作成日付は、前同日と書くだけで、作成年月日をはっきり表示しない上、割印や訂正印は供述者本人に捺印させない。
従って、容易に編集できるため、作成日付が冒頭の供述日と符合するかどうか疑問であるが、証拠として出された調書を詳しく見る限りでは、偽造や変造、編集等はなさそうだった。

河地財務事務官の員面調書には、犯行現場となった私の事務所の見取り図が添付されていたが、後に、竹山財務事務官が応接室から退出するときの姿勢が見えたかどうか問題になる、ガラス書庫存在の記載がなかった。
また、後の刑事判決の根拠にもなった河地証言の信用性を裏付けた、竹山財務事務官によるつぼ破損の事実を当初から正直に述べていたという供述もなかったのである。

その河地財務事務官の員面調書だけでも、被告人側にかなり有利に働いたはずだが、結果的にそうならなかったのには、更に詳しい説明を加えなければならない。

Bulogu_031

Bulogu_035

Bulogu_033

Bulogu_058

Bulogu_059

Bulogu_060

|

« 第一回刑事裁判 | トップページ | 実況見分調書:1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/145030/4057878

この記事へのトラックバック一覧です: 員面調書・検面調書:

« 第一回刑事裁判 | トップページ | 実況見分調書:1 »