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控訴審判決:その3(罰金刑の評価)

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一審判決を破棄し、罰金50万円に処すという今回の控訴審判決を、どのように評価するかという問題がある。
事実認定において被告人側の主張をほぼ全面的に認める結果になったことは、前向きに評価していい。

少なくても、これで最悪の事態は免れることになった。
一審判決をそのまま指示し、控訴を棄却するという判決が出された場合、こと刑事事件だけにとどまらないところが、本事件の根の深さである。

つぼを破損して謝罪も弁償もせずに逃げた国税職員の不法行為による損害賠償請求事件の控訴審にも、影響が及ぶおそれがあった。これまで有利に進めてきた税務訴訟にも悪影響が及ぶおそれがある。

ことに、つぼ破損による民事訴訟は、一審で被告国側の主張していた正当防衛を完璧に否定して、5万円のつぼ代金の支払いを命ずる判決が出されたのであるが、国側は4万円の担保を提供し、仮執行宣言付判決による強制執行の停止まで申し立てて、控訴してきた。
そのため、この5万円のつぼ代金をめぐる控訴審に、私は弁護士に着手金だけで90万円を支払って応訴し、現在訴訟中なのである。

この民事の控訴審で、国側は、刑事事件の一審の有罪判決の理由を引用する傍ら、刑事の控訴審でも、一審の有罪判決がそのまま維持され被告人の控訴が棄却されるものとして、控訴理由書や準備書面で、見苦しい理屈をもっともらしく並べ立ててあれこれ反論しているのだ。
控訴審で一審の有罪判決がそのまま維持され控訴が棄却されると、民事の裁判官もそれに習って国側勝訴の判決を出さないとも限らない。

竹山、河地両財務事務官(特別国税調査官)の証言は信用できないとして、一審判決を破棄した以上、そういった民事の逆転敗訴の心配はなくなったと見てよい。最悪の事態は免れることになったわけである。

更に重要なことは、竹山、河地両財務事務官の証言の信用性が否定されたことで、国税のメンツは丸潰れになったことである。
国税当局は、彼らの証言のみを根拠に争ってきたわけであるから、組織ぐるみで彼ら
職員の偽証に加担して不正の発覚のもみ消しに全力を注いできたことになり、当然その責任は免れまい。

私としては、国相手の苦しい闘いにおいて、これでとりあえず前面敗訴はなくなったといえるのである。少なくとも、意図したとおり、相打ちまでには持ち込めそうな気配となった。

そう考えると、今回の判決は不服ながらも、全く評価できないものではない。
事実、弁護団は、私の腹のうちとは異なって、かなり前向きに評価している。
検察側とすれば、大きな後退であり、反面、被告人側とすれば、大きな前進ともいえるのだ。

もう一つ、私の一身上の面での評価もあった。

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控訴審判決:その2(罰金刑で逃げる)

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一審の刑事裁判の過程において、弁護団が心配したことの一つに、裁判官が罰金刑で逃げるのではないか、ということがあった。

日本の裁判官は、無罪判決を出すことを極度に嫌う。
給与や人事で国の統制下にある国家公務員という立場に加えて、無罪率が統計上0.1~0.2%前後で限りなくゼロに近い現実に、社会的影響力の大きな無罪判決を出す勇気が、保守的な裁判官にないことによる。

従って、無実と思われる事件でも、罰金刑の規定のある犯罪では、それを科して無罪判決を避ける方法を取る。
罰金刑でも一応有罪ではあるが、資格停止等の社会的な不利益はないため、生活上の影響は全くといっていいほどない。
判決に不服でも、控訴、上告して争うことによる時間的、経済的な実質的不利益を考えると、上訴を断念した方がはるかに得である。被告の反発も抑えられる。
現実的な調整であり、裁判官の姑息な逃げの戦術である。

私の容疑の公務執行妨害罪は、従来、禁固刑、懲役刑のみで罰金刑の規定がなかった。
しかし、起訴猶予が多かった公務執行妨害、窃盗等の犯罪に、罰金刑を新設して法定刑を改めるため刑法の改正作業が進められてきた。
判決の時期によっては、罰金刑の導入された改正刑法の規定が適用される可能性が出てきたのだ。

一審判決は、刑法改正の前であったが、今回の控訴審判決は、今年4月に成立し5月から施行された改正刑法が適用されるため、罰金刑の判決が可能になった。
一審判決を破棄し、事実認定において被告人側の主張をほぼ全面的に認めながら、社会的影響の大きな無罪判決を避け、一応有罪である罰金刑を科すことで、高裁の裁判官に逃げられた格好になったわけである。


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控訴審判決:その1(破棄・有罪)

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昨日(11月27日)、名古屋高裁で刑事事件控訴審の判決があった。
主文は、一審判決を破棄し、被告人を罰金50万円に処す、というものである。
一審判決を破棄しながら、無罪ではなく、有罪判決を下すというめずらしい判決であった。

門野博裁判長は、一審判決における有罪の根拠となった被害者(竹山孝特別国税調査官)及び目撃者(河地隆雄特別国税調査官)の証言は全く信用できないとして、事実関係については被告人側の主張をほぼ全面的に認めたが、同時に、検察の請求した訴因の変更も認めて間接暴行を根拠に有罪判決を下したのである。

訴因の変更とは、当初の起訴事実を変更し、その変更した事実で有罪判決を求めるものである。
具体的にいえば、

<被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかつくな。」などと怒号しながら、その身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。>
という一審における当初の起訴状の事実を、二審で、

<被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかりつくな。」などと怒号しながら、同人の傍らにあった応接コーナー用パーテーションに向けてケース入りのカセットテープを思い切り投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。>
という事実に変更して有罪判決を求めてきたのである。


高等裁判所は、事実誤認があるとして一審判決を破棄したものの、検察の請求した訴因の変更は採用し、竹山財務事務官の身体に向けて数本のカセットテープを投げつけたのではなく、パーテーションに向けて1本のカセットテープを投げつけただけであっても、公務執行妨害における間接暴行に当たり、故意も認められるとして、有罪判決を下したのであった。

ただ、刑は懲役6ケ月、執行猶予3年から、罰金50万円に大幅に減刑されている。

疑わしきは罰金刑で逃げる、というのが裁判官の常套手段だが、まさか二審でその手を使われるとは、予想だにしなかった。


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証人尋問:7(検察官の節操のない体質)

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竹山孝財務事務官(特別国税調査官)は、反対尋問で検面調書と異なる内容を供述したところが、数点あった。

応接室で写真撮影されたとき、どれぐらいの距離から撮影されたかということを、これまで数字で聞かれたことはないか、という質問に、
「数字で聞かれたことはありません」
と、答えたが、検面調書では、
「すると、○○は、突然カメラを取り出して、1メートル余りの至近距離から私の顔を、パシッ、パシッ、パシッというシャッター音をさせて3回ほど連続して写真に撮りました」
と、言っている。

投げられたカセットテープが割れた時の音について、どこの方向から音が聞こえてきたかということを、しゃべったことがあるかという質問に、
「どこの方向からということではしゃべったことはありません」
と、答えた。
しかし、検面調書では、
「私の後方で何かに当たって割れたらしく、ガシャッという物凄く大きな音が聞こえました」
と、言っている。

テープを投げて詰め寄ってきたときの私の顔色は、
「真っ赤になっとったように思いますけどね。すごい形相って、恐ろしいという感じの形相だったですが」
と、証言したが、検面調書では、
「そのときの○○の顔は、私に対する怒りで顔色が青くなっており、口を噛みしめるようにしていました」
と、述べている。

つぼを割ったことについて、私との間でやりとりはなかったか、という質問には、
「ありません」
と答え、
つぼを割った後、私に写真を撮られた覚えはないかという質問には、
「覚えはありません。もうそのままですから」
と、証言したが、検面調書では、
「私を追ってきた○○は、割った、割ったとわめきながら、割れた壺や私の姿などを写真に撮っていました」
と述べている。

私が応接室に持ってきたテープの本数について
「4,5本と確認しております」
と言い、これまで別の本数を話したことはないかという質問に、
「ありません」
と答えたが、検面調書では、
「○○は席に着くと、カセットテープレコーダーをテーブルの私の前に置き、カセットテープ5、6本は1本づつ積み重ねて、自分の座ったソファの右の肘掛の上に置きました」
「すると、その途端、○○は、物凄い形相になって激高し、ソファの肘掛に置いてあった5、6本のカセットテープを右手で上からいっぺんに鷲づかみするや否や、その手を右肩の上に振りかぶってオーバースローで私の体目がけてカセットテープを投げつけました」
と言っている。

Bulogu_164Bulogu_163 これら検面調書と異なる内容の証言で検察官が気付いたものは、後から再尋問を行い、誘導尋問を行って当たり前のように証言を直してしまった。

被告人の証言や、被告人側の証人の証言だと、単なる勘違いによる些細な間違いでも絶対に許さない。
証言を訂正しようものなら、供述の変遷で信用できないとか、偽証だとかいって大きな問題にする。

それが、検察側の証人の証言は、どのように変遷しようが、
「勘違いは誰にでもあることであり、些細なことである」
と、当然のごとく主張してくる。
そういった厚かましいさ、節操のなさを持ち合わせているのが検察官の体質である。

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証人尋問:6(記憶にない)

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竹山財務事務官(特別国税調査官)が、録音テープの質問の次に落ち着きがなかったのは、カセットテープを投げつけられた状況について質問されたときだった。

その質問に対する回答は、ほとんど記憶にない、というものだった。

Bulogu_157>投げられたテープは左側のどの辺を通ったか、定かではない。
>テープをわしづかみにした後、そのひじ掛の上にテープが残っていたかどうかは、全く見ていない。

Bulogu_158>テープは一塊になって飛んできたのか、ばらばらになって飛んできたのか、全然覚えていない。
>テープのケースの割れる音は聞いたが、その音がどの方向から聞こえたのかは、覚えがない。
>床に散らばったケースの破片の量についても、記憶がない。

Bulogu_159>何に当たって割れたのか、思ったこともなく、記憶もない。
>カセットケースの割れた破片の落ちていた場所についても、記憶ははっきりしていない。
>破片はあったが、どこに当たって割れたかということは、全く記憶がない。

Bulogu_160「当たって割れたのか、どこに当たったのかというのは、全然私記憶がありません」
と、竹山財務事務官は言うのである。

テープの本数やそれの置かれていた状況、テープを投げたときの私の顔色、投げた本数、投げ方等の細かい部分は詳細に答えているくせに、投げられた後は、体の左後方にケースの破片が散らばっていたのを一瞬見ただけで、後は何も記憶がないというのである。

嘘が発覚しない部分は詳細に答えるが、嘘がばれる部分は記憶がないという言葉で逃げている。
嘘をついているからこそ正確に答えられないのだということは、彼の落ち着きのない態度が何より如実に物語っていた。

その動揺した様子に見かねて、
「先ほど来、当たった場所については記憶がないと言って
おりますので、重複に当たります。異議ではありませんが」
と、検察官がついに助け舟を出してきた。

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証人尋問:5(狼狽)

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竹山孝財務事務官(特別国税調査官)の主尋問が終わり、反対尋問に入った。

検察官の主尋問では、事前に念入りな打合せが行われていたせいか、竹山財務事務官が、戸惑ったりうろたえたりするような場面はほとんど見られなかったが、反対尋問では、戸惑い、慌てふためく場面も何度かあった。
そのつど検察官が異議を申し述べたり、釈明を求めたりして助け舟を出していた。
また、検面調書と異なる内容を供述し、検察官が再尋問を行って、誘導のうえ訂正させた証言もあった。

竹山財務事務官の反対尋問は、A弁護士が担当した。
A弁護士は、年は若いが、音吐朗々として威風があった。

Bulogu_071_1 まず、当日の犯行状況を明確にするため、検察側の提出した(甲)証拠番号8添付の見取図を用いた。
応接ソファから立ち上がって移動し、足を止めて私と話をしたときの立ち位置を、当該見取図で具体的に特定させた。
当該見取図の実際の寸法が不正確なため、竹山財務事務官が特定した位置を、何の関係で覚えているのかも質問し、テーブルとの関係という答えも引き出した。

カセットテープが自分めがけて投げつけられたという証言の不自然さを、この立ち位置の証言をもとに、追及していくためである。

竹山財務事務官が検察官の主尋問で唯一狼狽したのは、電話の録音テープの内容に関する質問だった。

当初、被告弁護側は、証拠の出し方でずいぶん議論した。
証拠を事前に全部提出してしまっては、それを踏まえて矛盾のないように受け答えを準備するので、証人尋問の当日に提出した方がよいのではないか。その方が、予期せぬ質問に面食らった証人の動揺した態度から、裁判官の心証を、より引き付けるのではないか、という理由からである。

しかし、そのような奇をてらった戦法より、事前にあらゆる証拠を提出し、準備をさせた上で行った証言に対して矛盾を突いていくというやり方の方に、より信用性を置く裁判官の方が多かったというB弁護士の司法修習時の経験から、ある証拠はすべて事前に提出するという方法を取ったのである。

Bulogu_152_1Bulogu_156Bulogu_155_1
従って、電話の録音テープの内容に関する質問も、竹山財務事務官にすれば、事前に検察官と打合せずみの事項であり、うろたえるような質問ではなかったはずである。

Bulogu_149_3 それにもかかわらず、検察官の主尋問のときでさえ、何を言っているのかわからないような意味不明の非常に動揺した答えであった。質問した検察官が途中で言葉を止めて整理し、誘導して結論を出したほどである


事前に準備した主尋問でも動揺するほどだから、検察官の誘導で出した結論を反対尋問でも再度同じように述べただけであるにもかかわらず、視線に落ち着きがなく、そわそわしている様子が傍目にもはっきりわかった。




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証人尋問:4(偽証の共犯)

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私の公訴事実は、
<被告人は、平成16年1月23日午後2時25分ころ、名古屋市○○○○号室において、被告人の所得税等の調査に訪れた名古屋中税務署財務事務官竹山孝(当56年)に対し、「うそばっかつくな。」などと怒号しながら、その身体に向けて数本のカセットテープを投げつける暴行を加え、もって同財務事務官の職務の執行を妨害したものである。>
というものである。

この訴因の核心部分であるカセットテープを投げつけられた状況についての尋問が、まるで検察官と竹山財務事務官(特別国税調査官)とが示し合わせて偽証しているような内容だった。

私がカセットテープを投げたのは1本だけであり、パーティーションめがけて投げたのである。そして、カセットテープはパーティーションに当たって割れ、その破片はパーティーションの西横の応接ソファーの上部辺りに散らばった。
それを立証する証拠も提出している。当たった場所や破片の散らばった状況を当日に撮影しているので、その写真(ネガも)と、保存しておいたカセットテープの破片そのものを提出したのだ。

被告弁護側の主張に対して、検察側は、捏造が発覚しないよう事実の核心をわざと避けて尋問していた。

以下、実際の尋問内容。
・被告人が投げたカセットテープは1本だけだったということはないですか。
「それはありません」
・本数をはっきり覚えていますか。
「はっきりは覚えてませんが、1本ではないことは確かです」
・投げつけられたカセットテープですけれども、それはどこに落ちたかというのは見ましたか。
・「一瞬のことであって、私ははっきりは覚えてませんが、ちらっと私の左側のところに破片が散らばったということだけは記憶してます」
・証人の左側。
「はい」
・証人の体を基準にして自分よりも前ですか、後ろですか。
「私のちょっと後ろだったように思いますが」
・ということは、左の後ろの辺りということですか。
「そうですね、はい」
・被告人が証人に向かってカセットテープを投げたというのは確かなことなんですか。
「はい」
・被告人の右横には、このとき、パーティションがありましたね。
「はい」
・そのパーティションに向かって被告人が投げたということはないですか。
「ありません」
・そのパーティションにカセットテープが当たったところとかは見ていますか。
「そこは見てません」

カセットテープはパーティーションめがけて投げ、それに当たって、割れたケースの破片が、パーティーションの西横の応接ソファーの上部辺りに散らばったというのが、事実に基づく被告弁護側の主張である。
検察側がこの事実を否定するのなら、どこにめがけて投げ、どこに当たって、割れたケースの破片がどこに散らばったか、ということを立証すべきであろう。

竹山財務事務官めがけて投げ、ケースの破片が彼の左後方に散らばっていた、というだけで、肝心のカセットテープの当たった場所を特定しないのだ。
当たった場所を特定せず、どこに落ちたかとか、どこに散らばっていたとか言っているだけである。
ケースが割れて破片が散らばったのであれば、どこに当たって割れたかということを立証してこそ、パーティションにカセットテープが当たっていないということになるのではないか。
それを特定しないのは、特定できないからであり、現場の状況から当たった場所はパーティーション以外にはありえないということを、竹山財務事務官はもとより、検察官も確信していたからであろう。

いわば、二人は偽証罪の共犯である。
竹山財務事務官に偽証罪が成立することはもちろんであるが、この検察官も全く同罪であり、犯罪者である。
検察官は公訴権を独占している関係で、検察庁という組織ぐるみで行えば、犯罪を行っても法的に問題にされるようなことはない。
そういった強大な権力を背景にしているため、民を見下し、身勝手な組織の論理で往々にして、およそ正義とは程遠いあくどい犯罪行為を行っているのが検察の実態である。

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証人尋問:3(絶対です)

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検察官の主尋問で、竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が、戸惑ったりうろたえたりした場面は、ほとんど見られなかった。尋問の内容の大半が、検面調書どおりであり、事前に念入りな打合せが行われていたからだろう。

むしろ、虚勢を張り、自信を持って答えているかのように、「絶対」という言葉を何度も使っていたことが目についた。
電話の録音テープの、わかりましたという意味についての質問には、
「署長の前で説明するとか言うことは絶対言っていません」
と答えていた。
証人が三十数年財務事務官をやってきて、税務署長が個々の納税者に対する調査の際に、納税者と面会して話をするようなことを、見たり、経験したり、聞いたりしたことはありますか、という質問にも、
「それは絶対ありません」
と答えている。
投げつけられたカセットテープの正確な本数は、今お覚てますか、という質問には、
「正確な本数はお覚てませんが、たしか四、五本のようにには。1本では絶対にないです」
と、強調していた。
所得税の調査に行って写真撮影されるということはよくあることなんですか、という質問にも、
「いや、絶対ありません」
と答えていたのである。

「絶対」という言葉をやたら使う人間ほど、嘘つきで無責任な人間というのが、私の経験則になっているが、竹山財務事務官も御多分に漏れず、自信を持って答えた証言も、その後、都合が悪くなれば平気で翻したことでそれを証明していた。

また、検察官も節操がなく、真実を知っていながら、まるで竹山財務事務官と共謀して偽証するかのような尋問内容も多かった。
ことに、訴因の核心部分であるカセットテープを投げつけられた状況についての尋問に、そのことが顕著に現れていた。

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証人尋問:2(検察官の横柄な態度)

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証人尋問に先立って宣誓が行われた。
竹山孝財務事務官(特別国税調査官)が宣誓文を読み終えると、主尋問が開始された。
水野雄介検事が、用意してきたメモに沿って順次質問し、竹山財務事務官がそれに答えていった。

財務事務官に任官した年月の質問から始まって、税務調査の方法や内容、状況等についての質問がだらだらと続いた。
本事件との関連性の薄い内容の尋問に、時間を使いすぎているように見えた。

「もう少し、要点をしぼって質問してください。この調子では予定時間が足らなくなります」
はたして、伊藤新一郎裁判官が痺れを切らしたように注意した。
すると、驚いたことに水野検事は、
「予定時間内には、きちっと終わるようにしてあります。時間が足らなくなるのは、裁判官が遅れたからです!」
と、口答えするような言い方で反論した。
本日の公判に、伊藤裁判官は10分ほど遅れてやってきた。注意されたことに腹を立てたのか、水野検事は、その点を指摘したのである。

だが、これが、30歳前半の若い検事が、裁判官に対して取る態度だろうか。
仮にも、伊藤新一郎裁判官は、60歳近い年齢のベテラン判事である。名古屋地裁の刑事部長も勤めているのだ。

被告人はもちろん、弁護人も、裁判官には過敏なほど気を使い、わざわざ敵に回すような言動は極力慎むものだが、検察官にとっては、裁判官など全く眼中にないようだった。
一人の若い検事といえども、検察庁という強大な権力を持った組織の一員である。そういった権力を背景とする強固な立場が、そのような強気の態度を取らせるゆえんかもしれない。

自分たちが起訴した裁判の行方を左右する裁判官に対してさえこうだから、被告人がいくら真実を述べたところで、検察官の良心が揺らぐことなどありえなかった。


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証人尋問:1(法廷での再会)

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平成16年7月7日に第2回の刑事裁判が開廷された。
第1回の公判時には、法廷の傍聴席が国税関係者で埋め尽くされたが、その後、弁護人を通じて抗議した関係からか、この日は、私が原告となっている民事事件の被告国側の訟務官ら数人が傍聴に来ているだけだった。
静かな法廷である。

この日は、証人尋問が行われた。
この日行われた証人尋問は、検察側の請求した証人のうち、名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)と、河地隆雄財務事務官(特別国税調査官)の2名に対してであった。
主尋問と反対尋問をあわせて5時間に及ぶ尋問である。

証人尋問は、1人ずつ行った。
竹山財務事務官から証人尋問を行い、その間、河地財務事務官は別室で待機するという方式である。
竹山財務事務官の尋問内容を聞いて、証言をすり合わせることを防止するためであるが、効果的にはさほど期待できない。
二人は同じ職場で働く同僚である。この日のために、だいたいのことは事前に打合せをして、話を合わせるようにしてあるはずだからである。

彼らと顔を合わせるのは、実に半年ぶりだった。
最初に、法廷に現れた竹山財務事務官は、意識的に私を避けているようであった。
被告席に座っている私の前に来て、証言台の席に着席したが、その間、私の方を、一切見ようとはしなかった。うつむき加減でそわそわし、落ち着きのない様子であった。

しかし、尋問が始まれば、さすがに非情な税務官吏を30数年間務めあげただけのことはあった。
ふてぶてしい態度で平然と嘘をつく有様は、税務調査時に見せた態度そのままであった。

長時間に及ぶ尋問を、じっと座ったまま聞いているのは、かなり苦痛である。
そして、彼らの証言がどれほど虚偽に富んだ内容であっても、この場では一言も異論を述べれないところに、被告人という立場の辛さがあった。


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不可解な人事異動

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平成16年7月7日の第2回の刑事裁判の終了後、不可解な人事異動が明らかとなった。
国税職員に関して、である。

国税局・税務署は、例年7月始めに定期人事異動が行われている。
今回の人事異動で明らかになったのは、本事件に何らかの形で関わった職員が、いずれも退官か、左遷されていたことである。

まず、寺沢辰麿国税庁長官と名古屋中税務署の南博昭署長は退官した。竹田正樹名古屋国税局長は国税庁の課税部に左遷されている。
竹山孝財務事務官(特別国税調査官)の直属の上司である名古屋中税務署の梨田副署長は、津税務署の特別国税調査官に降格し、同辰巳総務課長も名古屋国税局の個人課税課に更迭されている。

寺沢辰麿国税庁長官と名古屋中税務署の南博昭署長の退官理由は、定年によるものか、それとも自発的な退職か定かではない。
だが、税務職員の不正による責任の追及を、直接求めた相手がこの二人である。単なる偶然とは思われなかった。

竹田正樹名古屋国税局長についても、管内の税務署を統括する国税局の最高責任者で、本事件に関しては、私からの抗議の請願書を直接2回受け取っていながら、何ら対応を取らなかった経緯がある。
本庁である国税庁への異動ではあるものの、国税局長から課税部では目に見える降格人事であった。

また、竹山財務事務官の直属の上司である梨田副署長は、津税務署の特別国税調査官に更迭されているが、名古屋中税務署は名古屋国税局管内では、トップに位置する税務署であり、中税務署の副署長といえば、津税務署では署長に匹敵するポストである。
津税務署の副署長でも、名古屋中税務署にくれば、特別国税調査官が関の山である。これも、ひどい降格人事であった。

本事件の直接の当事者である竹山、河地両財務事務官は、今回の異動では変更はなかったが、彼らもその後、刈谷や岡崎税務署、岐阜北分室というように、はるか格下の税務署への降格ポストで左遷されている。

これらの事実は、何を物語るのか。
国税や検察のいうように、私が所得漏れによる追徴課税を免れるために公務執行妨害事件を起こしたのであれば、関係者は栄転してしかるべきではないか。
暴力を振るう悪徳な脱税者にもひるまず対応し、留置場にぶち込んで動きの取れない状況に追い込んだ上で、更正処分の通知を留守になった私の事務所へ送りつけてくるなどという芸当は、やる気のない給料泥棒では、とてもできるものではない。
税務職員のかがみであり、表彰ものの働きである。

それが、表彰どころか降格である。
もともと、竹山、河地両財務事務官のいうような妨害事件はなかったということを、上司や上級官僚は知っていたのであろう。知っていながら、自分たちの責任逃れのため、今回の事件をでっち上げたというのが真相であるからこそ、このような人事異動を行ったのではないか。

逮捕して接見禁止で締め上げれば、容易に自白すると見ていたのだ。個人で事務所を構えて生計を立てる者が、否認を貫いて長い勾留生活の道を選ぶことなどありえない。

ところが、予期に反して全面否認のまま保釈され、第一回の公判でも、全面対決の姿勢を示してきた。
(これは、やばいぞ)
と、思ったに違いない。
その裁判を傍聴し、私が無罪になったときのための布石として、今回のような人事異動が行われたのではないだろうか。

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証拠請求

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刑事裁判の第2回の公判期日は、平成16年7月7日に定められていた。
その第2回の公判期日に備えて、主任弁護人のO弁護士の事務所で、何度も打合せが行われた。
まず、竹山、河地財務事務官(特別国税調査官)らの供述調書や被害届等については、証拠開示命令を申し立てたが、却下された。
そのため、検察側の提出してきた調書関係の証拠は、大半を不同意にする証拠意見書を提出することで合意した。

被告弁護側が証拠として請求したのは、まず犯行状況を撮影した写真ネガ(弁第1号証)及び当該ネガから現像した写真15枚(弁第2号証)である。

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その写真について状況を指示説明した写真説明書1を、弁第3号証とした。

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カセットテープ及びそれが当たったパーティーションの状況を撮影した写真ネガを弁第4号証とし、弁第4号証から作成した写真3枚の写真報告書を、弁第5号証とした。
また、その写真について指示説明した写真説明書2を、弁第6号証とした。

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弁第7号証にはカセットケースの破片を、弁第8号証にはその写真説明書3を証拠とした。

更に弁第9号証には、私と名古屋中税務署の竹山孝財務事務官(特別国税調査官)と辰巳総務課長との電話の会話内容を録音したカセツトテープを、反訳書添付で証拠とした。

そして、弁第10号証~弁第15号証には、私が名古屋中税務署長や国税庁長官等に送付した請願書や通告書等を挙げ、弁第16号証には、私が原告となって国に損害賠償を請求した民事訴訟の訴状を証拠として挙げたのである。

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ほかにも、証拠請求するものはいくつかあったが、次回公判に備えて請求する証拠としては、とりあえず以上の16点で合意された。


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証拠不同意

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検察側が提出した証拠を検討し、それらのうち、どれを証拠として同意し、どれを不同意とするか協議した。

被害者、目撃者とされる竹山、河地財務事務官(特別国税調査官)らの証拠は、検面調書が中心で、員面調書は平成16年1月27日に作成された河地財務事務官のものと、参考人である名古屋中税務署の古賀聡明財務事務官のもの各1通だけである。
竹山財務事務官のそれは全くない。

検察は、一度起訴すると、なかなかあとには引かない体質である。メンツを重んじ、有罪をとることだけを目的とする。そこには、正義の実現を目的とする高邁な信念は全くない。
検察官が作成する検面調書は、警察官が作成した員面調書の上塗りであり、被疑者や参考人についての変遷した供述内容を、矛盾なくまとめたものにすぎない。
それらは、すべて被告人に不利な調書であり、たとえ一度自白した被告人が、公判廷で否認に転じても、裁判官の心証に影響を与えないような詳細な内容になっている。

従って、被告人側にとっては、そういったいろいろ上塗りされた検面調書ではなく、事件の記憶が新しい段階で作成された、捜査機関の思惑の入っていない供述調書が必要だった。

そこで、私の員面調書のほか、警察で作成された竹山、河地両財務事務官の員面調書すべてを証拠として提出するよう裁判所に意見書を提出した。
それらがあれば、供述の変遷が明らかになり、彼らの虚偽の供述が、より鮮明になるからである。
その結果を待って、提出された証拠の同意、不同意を決定することにした。

しかし、裁判所は検察側の意見を聞き、被告弁護側の証拠請求を認めなかった。
やむなく、すでに提出された分についての検察側証拠を、再度検討した。
竹山、河地両財務事務官の調書は、いずれも虚偽の供述による作文で、とてもそのまま証拠として同意できるものではない。
但し、それらの調書も、彼らが嘘をついているということの証拠にはなるから、不同意としてしまうより、証拠としては同意するが、その信用性については争う、という条件付で同意した方がいいのではないか、という意見もあった。

また、私の検面調書は、全体的に非常によくできている(被告人側にとって)ので、不同意にしてしまうのもどうか、という意見の方が強かった。検察官が取り調べてもこの程度だよ、という効果的なアピールには十分の内容だった。

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結局、いろいろ検討し、協議した結果、検察の提出した証拠は、大半を不同意にすることで決着した。
私の検面調書も、民事裁判の証拠として提出し、刑事裁判では証拠として同意しないことにした。
平成16年2月26日作成の実況見分調書で、その中に添付されていた私の事務所の見取り図だけを、一部同意にしただけだ。事務所の室内写真等についても、捜査機関の思惑の入った説明が書かれているので、すべて不同意にしたのである。

検察の提出した証拠関係は、公判廷で立証し、争っていくという結論に落ち着いたのである。


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検察官の弾劾

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以上検討したとおり、竹山、河地両財務事務官(特別国税調査官)の調書は矛盾だらけで、虚偽の供述による作文の観が強い。
その矛盾だらけの作文に、更にこっけいな味付けをしているのが、取調べを担当した小池光夫検事である。

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「このとき、本職は、供述人に対し、平成16年1月30日付け司法警察員関山勇治作成に係る写真撮影報告書添付の写真14葉を示し、その写しを本調書末尾に添付した」
「今見せてもらった写真は、本日お話した被害状況を中警察署の署内の部屋で再現して警察官に撮ってもらったものであり、○○が竹山に向かってカセットテープを投げつけた状況や私がそれを目撃した状況はこの写真に写っているとおりで間違いありません」
と、河地財務事務官(特別国税調査官)の検面調書に記載してある。

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同様に、竹山財務事務官(特別国税調査官)の検面調書にも、下記のとおり記載してある。
「このとき、本職は、供述人に対し、平成16年1月30日付け司法警察員関山勇治作成に係る写真撮影報告書添付の写真14葉を示し、その写しを本調書末尾に添付した」
「今見せてもらった写真は、私と河地が○○事務所の応接室に入ってから私が部屋を逃げ出すまでの状況を中警察署の署内の部屋で再現して警察官に撮ってもらったものであり、私が○○にカセットテープを投げつけられた状況などはこの写真に写っているとおりで間違いありません」

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しかし、この写真撮影報告書は、その後に作成した実況見分調書と比べると、竹山、河地両財務事務官の検面調書の供述と異なっている点が多い。
まず応接室で写真撮影した状況が、極めて不正確である。

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投げつけられたカセットテープの破片の散らばった状況も、竹山財務事務官(特別国税調査官)の体の左後方(右の写真の右側の実況見分調書)ではなく、前方に散らばっている(右の写真の左側)。


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また、竹山財務事務官が応接室から出て行く状況の一部始終を、河地財務事務官が目撃していたかのような写真になっているが、これもすでに述べたように、河地財務事務官のいた東横にガラス書庫(本棚)があるため、全く見えないものを見えたとする前提で創作した写真とわかってしまう代物である。

検察官は、これらの検面調書を作成した時点では、事件の現場となった私の事務所を見ていなかっただろうから、ガラス書庫(本棚)の存在による河地財務事務官らの虚偽の供述に気づかなかったとしても、無理はない。

しかし、応接室で私が写真撮影した状況は、逮捕時に弁護人から検察庁に提出していた証拠写真と、私の供述で、ことの真相はわかるはずである。
また、投げつけられたカセットテープの破片の散らばった状況についても、竹山財務事務官の体の左後方で散らばっていた、と本人が言っているにもかかわらず、前方に散らばった状況になっている写真撮影報告書を添付しているのだ。

竹山、河地両財務事務官の供述調書を取りながら、その供述と異なる写真撮影報告書をわざわざ添付するとは、何という無神経さであろう。
被害者や目撃者の検面調書をもっともらしく仕上げるつもりなら、書面上から虚偽の供述が発覚するような不手際だけは避けねばなるない。
添付するなら、再度被害状況を再現して彼らの供述に、より合致する実況見分調書を、少なくとも添付すべきではなかったか。
その程度のこともわからないほど、担当の検察官は知能のレベルが低いのだろうか。
通常の知能と判断力を持っていれば、私の供述と、竹山、河地両財務事務官の供述とで、どちらが嘘をついているかわかるはずだ。

検察官の低レベルな知能の問題でなければ、事件の真相を知った上でも、なお起訴しなければならないという、確固たる目的があったからに違いない。
当該検面調書の作成時は、私の勾留期限が迫っていて、時間的にあせっていたはずである。事件を構成したとされるカセツトテープがどのようなものかわからないまま起訴し、起訴後に警察官に命じてそのテープの種類や大きさを調べさせた事実からしても、知能の問題というよりは、切羽詰った時間的な事情によると考えたほうが自然だろう。
だからこそ、そのようなお粗末なミスを見逃したのかもしれない。

だが、担当検察官の知能が低いだけであれば、その検察官を処分すれば済む問題であるが、まともな知能を持ち合わせていながら不起訴事件を起訴するような検察官は、よりたちが悪いといわねばならない。権力を背景にした確信犯だけに、通常の方法では弾劾できないからである。

検察が公訴権を独占している以上、このような検察官は、国民が一体となった人民裁判で、厳しく裁くしかないだろう。

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証拠検討:11

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竹山財務事務官(国税特別調査官)は、私のつぼを割ってそのまま逃げた。
その事実を、当初警察に話さずに隠していた。
隠さなければならないような事実だけに、その事実を指摘されて供述するようになった竹山、河地両財務事務官の検面調書の内容も、おのずと虫のいい創作になっている。

②河地財務事務官の検面調書
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「すると、玄関の床の上に陶器製の壺が割れて、その破片が飛び散っていました」
「私はそれを見て、後ずさりしながら慌てて出て行った竹山の体が触れて倒してしまったのではないかと思いました」
「○○は、割った、割ったなどとわめきながら、カメラでその壺の破片や竹山と私の姿を何度も写真に撮っていました」
「竹山は、誤って壺を割ってしまったことで余計に気が動転してしまったらしく、そのまま○○の事務所を出て行ってしまいました」
「私としても、そのような事態になってしまった以上、興奮状態に陥っている○○を相手にしてその場で何か言葉を掛けても、かえって火に油を注ぐだけのように思われましたので、○○を落ち着かせて所得調査の仕事を継続することはあきらめ、また、割れた壺の件を話し合うこともやめて、こんな状態ではお話できませんので、失礼します、とだけ言って、○○の事務所から出て行きました」

③竹山財務事務官の検面調書
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「玄関まで出たところで、コートを抱えていた私の体の左側のどこかが、何かにちょっと触れた感じがしたかと思った瞬間、玄関に置いてあった壺のようなものが倒れて割れてしまいました」
「それを見て、私を追ってきた○○は、割った、割ったとわめきながら、割れた壺や私の姿などを写真に撮っていました」
「私は、カセットテープを投げつけられ、殴りかからんばかりの剣幕で詰め寄られた挙句に、○○の事務所の壺を割ってしまったことから、このような事態になってしまっては到底○○をなだめて調査を継続することなどはできず、その場にいたのでは壺を割られて更に激しく激高した○○から暴力を振るわれるおそれがあると思いましたので、何も言わずに外に逃げ出してしまいました」

④私の検面調書
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「私が玄関に通じるドアの手前まで来たとき、玄関の方でガシャーンという音がしましたので、私は、何やったんだと言って走って玄関まで行くと、玄関の中に立っていた竹山さんの足下に壺が割れてその破片が散らばっていました」
「私は、それを見て、竹山さんがその壺をわざと割ったのか、誤って倒してしまって割ったのかまでは判断できませんでしたが、何で割るんだ、と尋ねました」
「すると、竹山さんは、私割ってませんよ、と言ったまま事務所から外に出て行ってしまいました」
「私は、割れた壺や事務所から出て行く竹山さんの姿を写真に撮りました」
「そのとき、河地さんが応接室のほうから出てきて私の横を通りながら、私に向かって、テープなんか投げちゃだめですよ、と言って事務所を出て行きましたので、私は、その河地さんの姿も写真に撮りました」

まず、河地財務事務官の検面調書では、
「竹山は、誤って壺を割ってしまったことで気が動転し」、
「そのまま事務所を出て行ってしまいました」
と、誤って壺を割り気が動転すれば、そのまま事務所を出て行くのが当たり前のような供述になっている。
そして、
「私としても、そのような事態になってしまった以上、興奮状態に陥っている○○を相手にしてその場で何か言葉を掛けても、かえって火に油を注ぐだけのように思われましたので」
「○○を落ち着かせて所得調査の仕事を継続することはあきらめ、また、割れた壺の件を話し合うこともやめて」
「こんな状態ではお話できませんので、失礼します」
とだけ言って、事務所から出て行った、というのである。

「ばかもの!お前ら、何様だ!」
と、言いたくなる。
一緒に調査に来た同僚が壺を割って逃げれば、自分が後始末するのは当たり前ではないのか。
他人の物を壊せば、壊された方は興奮したくなるのも、当然である。
「火に油を注ぐだけ」
になるから、謝罪や弁償もせずに出て行ったと言っているが、話が逆ではないのか。
物を壊しても、謝罪し、弁償して誠意ある対応を取れば、相手の怒りも収まるが、謝罪も弁償せずに逃げれば、それこそ火に油を注ぐことになって怒りを増大させるだけであろう。

竹山財務事務官などは、もっと厚かましい。
私は、カセットテープを投げつけられた、
殴りかからんばかりの剣幕で詰め寄られた、
事務所の壺を割ってしまった、
調査を継続することなどはできなかった、
壺を割ったからその場にいたのでは、暴力を振るわれるおそれがあると思った、
だから、何も言わずに外に逃げ出した、
と言うのである。

「お前ら、公務員辞めろ!」
という声が飛んでくるぞ。

女の腐ったような言い訳ばかりして、まともに仕事をする気があるのか。被害者意識も、甚だしいというものである。
物を壊して暴力を振るわれる恐れがあったから逃げた、などという理屈が通るのであれば、交通事故の当て逃げやひき逃げも、罪にならないことになってしまう。
何かあれば、仕事をほったらかして真っ先に逃げるのが、役人か。自分の不始末まできちっとするのが、仕事ではないのか。
その場は動転したため逃げてしまったというのであれば、なぜ、後から謝りに来なかったのか。関係者や上司一同、電話にも出ず、居留守を使って、なぜ話し合うことをひたすら避けねばならなかったのか。

こんなやつらを税金で食わせておくほど、日本は豊かではないぞ!


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証拠検討:10

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竹山財務事務官(特別国税調査官)が応接室から玄関の方へ立ち去ったときの状況は、竹山、河地両財務事務官が、口裏を合わせて事実を捏造していた。私が詰め寄ったため、「殴られる」と思い、半身の状態で、後ずさりながら出て行ったと、嘘の供述をしているのである。

応接室から出て行った後の状況。
竹山財務事務官が不注意でつぼを割り、しらを切ってそのまま逃げていくのだが、その部分の供述は次のようになっている。

まず、河地財務事務官(特別国税調査官の員面調書では、
「竹山さんはびっくりして怖くなったのかうろたえて、事務所の玄関の方へ素早く逃げていきました」
「その直後、○○さんはカメラを持って逃げる竹山さんの後を追い近づいて行ったのです」
「私は、この状態では調査が続けられないと感じ、竹山さんと○○さんの後を追って玄関に向かったのです。そして、私と竹山さんは、こんな状態ではお話できませんので失礼します等と言い全く調査することもできず、○○さんの事務所を後にしたのです」
という供述内容になっている。

平成16年1月27日作成の、この員面調書記載の部分には、二つの重要な事実が明らかになっている。
ひとつは、竹山財務事務官が事務所の玄関の方へ素早く逃げて行き、その直後に私がカメラを持って、竹山財務事務官の後を追い、近づいて行った、という事実である。
この事実は、私が先に、竹山財務事務官に近づいて行ったのではないことを証明している。竹山財務事務官が事務所の玄関の方へ逃げて行ったため、私が動いたということである。
そして、その際、私はカメラを持って竹山財務事務官の後を追った、ということになっている。

この事実は、何を物語るのか。
カセットテーブを投げつけられた後、「もの凄い形相をして」、「突進するような勢いで」、私が竹山財務事務官に「ツカツカ」と詰め寄ったと言っているが、詰め寄るのに、なぜカメラを持って行かなければならないのか。
カメラが必要なのは、詰め寄るためではなく、撮影するためである。
カメラを持って動いたということは、写真撮影しなければならないような事態が発生したからであろう。

「ガッシャーン」というものすごく大きな音がしたため、
「何をしたんだ!」
と、私はカメラを手にして状況を確認しに行ったのだ。

このことからも、
「自分に詰め寄ってくる○○の姿を見ながら、その部屋のドアを開け、後ずさりしながら部屋から出て行きました」
という竹山財務事務官らの供述が嘘であることが証明される。

もうひとつは、竹山財務事務官がつぼを割った事実を、河地財務事務官が正直に話していなかった、という事実である。
「私は、この状態では調査が続けられないと感じ、竹山さんと○○さんの後を追って玄関に向かったのです。そして、私と竹山さんは、こんな状態ではお話できませんので失礼します等と言い全く調査することもできず、○○さんの事務所を後にしたのです」
と言っているだけで、肝心のつぼを破損した事実を隠しているのである。

隠さなければならないような事実だけに、その事実を指摘されて供述するようになった竹山、河地両財務事務官の検面調書の内容も、おのずと虫のいい創作になっている。

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