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証人尋問:5(狼狽)

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竹山孝財務事務官(特別国税調査官)の主尋問が終わり、反対尋問に入った。

検察官の主尋問では、事前に念入りな打合せが行われていたせいか、竹山財務事務官が、戸惑ったりうろたえたりするような場面はほとんど見られなかったが、反対尋問では、戸惑い、慌てふためく場面も何度かあった。
そのつど検察官が異議を申し述べたり、釈明を求めたりして助け舟を出していた。
また、検面調書と異なる内容を供述し、検察官が再尋問を行って、誘導のうえ訂正させた証言もあった。

竹山財務事務官の反対尋問は、A弁護士が担当した。
A弁護士は、年は若いが、音吐朗々として威風があった。

Bulogu_071_1 まず、当日の犯行状況を明確にするため、検察側の提出した(甲)証拠番号8添付の見取図を用いた。
応接ソファから立ち上がって移動し、足を止めて私と話をしたときの立ち位置を、当該見取図で具体的に特定させた。
当該見取図の実際の寸法が不正確なため、竹山財務事務官が特定した位置を、何の関係で覚えているのかも質問し、テーブルとの関係という答えも引き出した。

カセットテープが自分めがけて投げつけられたという証言の不自然さを、この立ち位置の証言をもとに、追及していくためである。

竹山財務事務官が検察官の主尋問で唯一狼狽したのは、電話の録音テープの内容に関する質問だった。

当初、被告弁護側は、証拠の出し方でずいぶん議論した。
証拠を事前に全部提出してしまっては、それを踏まえて矛盾のないように受け答えを準備するので、証人尋問の当日に提出した方がよいのではないか。その方が、予期せぬ質問に面食らった証人の動揺した態度から、裁判官の心証を、より引き付けるのではないか、という理由からである。

しかし、そのような奇をてらった戦法より、事前にあらゆる証拠を提出し、準備をさせた上で行った証言に対して矛盾を突いていくというやり方の方に、より信用性を置く裁判官の方が多かったというB弁護士の司法修習時の経験から、ある証拠はすべて事前に提出するという方法を取ったのである。

Bulogu_152_1Bulogu_156Bulogu_155_1
従って、電話の録音テープの内容に関する質問も、竹山財務事務官にすれば、事前に検察官と打合せずみの事項であり、うろたえるような質問ではなかったはずである。

Bulogu_149_3 それにもかかわらず、検察官の主尋問のときでさえ、何を言っているのかわからないような意味不明の非常に動揺した答えであった。質問した検察官が途中で言葉を止めて整理し、誘導して結論を出したほどである


事前に準備した主尋問でも動揺するほどだから、検察官の誘導で出した結論を反対尋問でも再度同じように述べただけであるにもかかわらず、視線に落ち着きがなく、そわそわしている様子が傍目にもはっきりわかった。




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コメント

頑張ってください!

応援してますよ~。

投稿: “村さん” | 2006年11月24日 (金) 10時00分

応援ありがとうございます。

投稿: 管理人半兵衛 | 2006年11月24日 (金) 15時25分

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