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教育基本法改正を批判する

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教育基本法改正案が参院教育基本法特別委員会で、自民、公明両党の賛成多数で可決された。
タウンミーティングでの「やらせ」質問で激しい批判を浴びながらも、数の力で押し切った格好だ。

これで安倍内閣は、崩壊へ向けて大きな一歩を踏み出したといえるだろう。

教育基本法改正案の骨子に、
「公共の精神を尊び、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進」
と掲げられているが、公共の精神で臨まなければならない行政が、タウンミーティングで国民を欺く嘘まみれの「やらせ」を行っていたのだから、呆れてものが言えない。
また、
「我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う 」
と、立派なことを言っているが、これは誰に対して言っているのか。

愛国心が一番欠如しているのは、今の子供たちではなく、安倍総理を筆頭とする与党の政治家や官僚どもではないのか。

愛国心と一言でいうが、愛国心とは一体何なのだ、という疑問がまず起こる。
国を愛する心ということはわかっても、その国が何を指すのか不明である。自分たちが住んでいる土地を指すのか、国民を指すのか、政府を指すのか、天皇を指すのか。

土地を指すのであれば、土地を所有していない者は、愛情を感じないだろうし、国民や政府を指すのであれば、その国民や政府が愛する対象となるだけの値打ちがあるかどうかによる。
いくら教育を施しても、対象となる大人や政府の役人、政治家たちが腐っていれば、子供たちに愛国心など育まれるものではないからである。

親が日常的に子供を虐待し、自分たちは遊びほうけて、子供の面倒を全くみないような家庭環境では、子供に親孝行をいくら説いても無理である。
今の日本人に愛国心が希薄なのは、上に立つ大人や政治家たちが腐敗して尊敬するに値しないからだろう。

数々の特権をむさぼり、国民の税金で優雅な生活を送っておきながら、国民には増税や各種の負担を情け容赦なく押し付ける。

教育というものは、元来非常に時間のかかるものであり、長い目で、根気よく続けていかなければ成果の出ないものである。
改正を急ぐような理由も見当たらず、十分な論議も尽くされていなかった。
「やらせ」のタウンミーティングで国民を騙したことが明らかになったばかりであるにもかかわらず、多数の力で自分たちの主張をごり押しするような政府を、一体誰が愛するというのだろうか。

以前、愛国心が身についたかどうかを成績として評価するのかという質問に、安倍首相は、「日本の伝統・文化を学ぶ姿勢や態度を評価対象とする」という考えも述べていたが、これなどは愛国心の本質を、全く理解していない回答である

こういう首相を持ったところに、今の日本人の不幸があるが、いつまでも国民を欺き通せると思ったら、大きな間違いだ。
最近、安部首相の支持率も下がっている。あんまり国民を見下していると、来年の参院選で、まず、手痛いしっぺ返しを食らうことを覚悟すべきだろう。

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コメント

 コメントありがとうございました。
ブログ読ませていただきました。自分と違って、きっちり、述べられていますね。これからも時々、見に来ます。よろしくお願いしますね。

投稿: torayoko2006 | 2006年12月16日 (土) 01時35分

ご丁寧なコメントありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年12月16日 (土) 01時47分

>土地を指すのであれば、土地を所有していない者は、愛情を感じないだろうし
愛情を感じるための前提が所有することだとは、まったくかわいそうな人だ。あなたは他の人間を所有することはできないのだから、あなたは他の人間に愛情を感じることができないことになる。

人を愛することさえできない人が「愛国心の本質を、全く理解していない」というのは興味深い現象だ。

ところで仰るところの愛国心の本質とはなんなのだろうか。ご教授願えれば幸いだ。

投稿: 楼主 | 2006年12月17日 (日) 00時54分

コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、私の言葉に一部不十分な表現がありましたので、ご説明させていただきます。
「土地を所有していない者は、愛情を感じないだろうし」というのは、あくまでも一般的なことを述べただけです。
私の仕事は、土地とは切っても切れない関係にあり、仕事柄、土地にせよ建物にせよ、所有者に比べて賃借人等は、土地建物そのものに愛着を感じない傾向が強いことは、日頃実感しているところです。
土地に限らず、他人の所有物より自分の所有物に、より愛情を感じるのは、一般的な人間の傾向ではないでしょうか。私が述べたのは、その程度のことに過ぎないのです。

従って、私が「愛情を感じるための前提が所有することだ」と断言しているようにおっしゃるのは、全くの誤解だということです。
愛情の本質は、もちろん、所有云々ではありません。好きになった異性を自分のものにしようとか、他国を植民地にしようとかいう所有の概念を持ち出すこと自体が、本来悲劇の始まりである現実を考えれば、愛情の本質が、所有云々でないことだけは確かだと思います。

愛国心の本質が何であるかということですが、私も断定できるほど自信のある見解は持っていません。
しかし、少なくても、国旗を掲揚したり、国歌を歌ったりすることだけが愛国心の本質でないことだけは確かです。また、学校の成績で人間の心の問題である愛国心を評価するというのも、おかしな話ではないでしょうか。
愛国心というと、とかく感情的になりがちで、本質を見失いやすい性質であるからこそ、もっと議論が尽くされなければならなかったのです。
「やらせ」のタウンミーティングで国民を騙したり、十分な論議もせず、多数の力で自分たちの主張をごり押ししたりするような政府に、愛国心があるのでしょうか。

愛国心を持ち出した政府与党に、私の方こそ、愛国心の本質をご教授願いたい心境です。

投稿: 管理人 | 2006年12月17日 (日) 12時30分

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