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巡査長が保管自転車を拝借

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巡査長が保管自転車を拝借 神奈川、不問の署長を処分へ   

神奈川県警港北署地域課の巡査長(36)が、同署が廃棄する予定で保管していた放置自転車を無断使用中に、神奈川署員に職務質問されていたことが12日、分かった。港北、神奈川両署長は巡査長を不問にしたが、県警監察官室は窃盗容疑での捜査を指示した。
県警は巡査長を同容疑で書類送検し、両署長を処分する方針。

監察官室によると、巡査長は10月19日、港北署が廃棄処分するまで一時保管していた放置自転車を無断で持ち出し、乗って帰宅。同月28日、横浜市神奈川区の自宅近くで、この自転車に乗っているところを神奈川署員に職務質問された。
巡査長は警察官であることを明かし「廃棄される予定の自転車を自宅に持ち帰った」と説明。神奈川署長は「廃棄物だから犯罪ではない」として立件しない方針を決めた。連絡を受けた港北署長も県警に報告しなかった。   

2006/12/12 10:31     北海道新聞
 
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神奈川署長と港北署長の対応における問題点は、次の2点。                                                                                                                                第一に、犯罪に該当しなかったのか、という点である。
放置自転車を警察が一時保管していても、従来の持主に所有権があることは、疑う余地がない。
持ち主が、所有権を放棄して自転車の廃棄を警察に委ねていたような場合なら別だが、持ち主が判明せず、廃棄処分するまでの一時保管の段階では、まだ他人の物である。他人の財物を摂取する行為は、刑法235条の窃盗罪に該当する。


神奈川署長は「廃棄物だから犯罪ではない」として立件しない方針を決めたそうだが、その放置自転車は、廃棄する予定で保管していたのであって、すでに廃棄処分されたわけではない。
身内をかばい、不祥事の発覚を恐れる、自己保身のためのずるい言葉のすり替えがある。

第二に、連絡を受けた港北署長も、県警に報告しなかったという点である。
仮に、神奈川署長のいうように「廃棄物だから犯罪ではない」として立件しないことが妥当だったとしても、警察官としてあるまじき行為であることにはかわりはない。


廃棄される自転車は、ぼろぼろで使い物にならない物ばかりではない。
持ち主が探し出せないために、やむなく廃棄処分にされるものもある。新品同様の程度のよいものであっても、面倒くさがって引き取りに来ない持ち主もいる。
それらの自転車を、廃棄予定だからといって、一警察官が勝手に私物化してよいものかどうか。

警察署に保管してある放置自転車を、廃棄予定だからといって一般の市民が勝手に持って行っても、警察は何ら問題にしないのか。
警察署長の良識を疑いたくなるような事件である。
            

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