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植草元教授の保釈取消

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痴漢容疑で逮捕起訴された植草一秀氏の保釈が、またも検察側の抗告によって取り消された。
前回10月5日の保釈決定も、検察による準抗告によって取り消されているので、今回で2度目になる。

勾留が認められる要件は、
1. 被告人が定まった住居を有しないとき。
2. 被告人が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき。
3. 被告人が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき
のいずれかであるが、植草氏は上記のいずれの要件にも該当しない。
該当しないにもかかわらず、もっともらしい屁理屈をつけて勾留を認めてしまうのが裁判所である。

保釈を取消した理由は定かではないが、おそらく2の罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるということだろう。
「被告人は犯行を否認し、本件犯行に至る経緯ないし犯行状況につき、本件被害者(及び目撃者)の供述内容等と相当程度異なった供述をしている状況にあるところ、これらの立証にあたっては供述証拠に頼ることの大きい事案であることなどに鑑みれば、公訴提起がなされた現段階においても、被告人が関係者に働きかけるなどして罪証を隠滅するおそれはなお否定できず、勾留の必要性を否定すべき特段の事情もない」
と、いうような理由になっているものと思われる。

保釈には厳しい保釈条件が付けられるのだから、今の植草氏にそれを認めても何ら問題はないはずである。

罪証隠滅のおそれがあるかないかは、勾留を認める裁判官が本来一番よくわかっているはずであるが、検察が異議を述べると、ほとんどの裁判官は、罪証隠滅のおそれという漠然とした理由を持ち出して保釈を却下してしまうのである。

我が国の刑事の裁判官は、節操がない。
検察等の国家権力に、惨めなほど弱い。逮捕状も勾留状も請求されれば、ほぼ100%発行するし、保釈も検察の顔色を窺って決定している。正義も信念も全くないのだ。
法の番人どころか、国家権力に加担し、検察と一緒になって人権を侵害する官庁である。

権力と争って否認を貫きながら1ケ月弱で保釈が認められた私の場合は例外中の例外で、私の弁護士も保釈が認められた際、
「いい裁判官に当たったよ」
と、しみじみ言っていたし、例のない早期の保釈に、名古屋地裁では有名になっていたほどである。
それほど裁判所は、当てにならないのだ。

植草氏の保釈も、この分では証拠調べが終わるまで認められない可能性が高い。長く勾留されれば、裁判の進行上も、被告人に不利となる。
それを狙っていることが見え見えなところに、本事件の真相を見る思いがする。

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