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愛国心:その1

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15日の教育基本法改正を批判するという当ブログ記事で、次のようなコメントをいただいた。


>土地を指すのであれば、土地を所有していない者は、愛情を感じないだろうし
愛情を感じるための前提が所有することだとは、まったくかわいそうな人だ。あなたは他の人間を所有することはできないのだから、あなたは他の人間に愛情を感じることができないことになる。
人を愛することさえできない人が「愛国心の本質を、全く理解していない」というのは興味深い現象だ。
ところで仰るところの愛国心の本質とはなんなのだろうか。ご教授願えれば幸いだ。

これに対して、私は次のようなコメントを返した。


コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、私の言葉に一部不十分な表現がありましたので、ご説明させていただきます。
「土地を所有していない者は、愛情を感じないだろうし」というのは、あくまでも一般的なことを述べただけです。
私の仕事は、土地とは切っても切れない関係にあり、仕事柄、土地にせよ建物にせよ、所有者に比べて賃借人等は、土地建物そのものに愛着を感じない傾向が強いことは、日頃実感しているところです。
土地に限らず、他人の所有物より自分の所有物に、より愛情を感じるのは、一般的な人間の傾向ではないでしょうか。私が述べたのは、その程度のことに過ぎないのです。
従って、私が「愛情を感じるための前提が所有することだ」と断言しているようにおっしゃるのは、全くの誤解だということです。
愛情の本質は、もちろん、所有云々ではありません。好きになった異性を自分のものにしようとか、他国を植民地にしようとかいう所有の概念を持ち出すこと自体が、本来悲劇の始まりである現実を考えれば、愛情の本質が、所有云々でないことだけは確かだと思います。

愛国心の本質が何であるかということですが、私も断定できるほど自信のある見解は持っていません。
しかし、少なくても、国旗を掲揚したり、国歌を歌ったりすることだけが愛国心の本質でないことだけは確かです。また、学校の成績で人間の心の問題である愛国心を評価するというのも、おかしな話ではないでしょうか。
愛国心というと、とかく感情的になりがちで、本質を見失いやすい性質であるからこそ、もっと議論が尽くされなければならなかったのです。
「やらせ」のタウンミーティングで国民を騙したり、十分な論議もせず、多数の力で自分たちの主張をごり押ししたりするような政府に、愛国心があるのでしょうか。

愛国心を持ち出した政府与党に、私の方こそ、愛国心の本質をご教授願いた
い心境です。

15日に成立した改正教育基本法は、「教育の目標」(二条)に「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」との表現で、「愛国心」の理念が盛り込まれている。

愛国心が前面に押し出されているので、それについて、一言述べてみたい。

続きは午後に。

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コメント

Maxと申します

トラックバックありがとうございました。
教育基本法改正に関係したブログ(それだけではないのですが)を書いております。

まだ「愛国心」については知識も思索も浅いのであまり言及していないのですが、こちらのブログでのご意見をまた拝見させていただいて、思考材料にさせていただきます。

ところで、かなりタフな事件で戦っておられるようで、ご苦労お察し申し上げます。
今後このような事件を「他人事」ですませることができない状況がますます増えてくるかもしれません...
半兵衛さんが出された請願書、抗議書等などについてこちらのブログで見ることはできるのでしょうか?内容の概要でも結構です。ちょっと見当たらなかったもので(トップの記述にはそもそもの請願や抗議の内容が無かったように思います)。

もしご事情あって公開していないのであればすいません。お忘れください。

投稿: Max | 2006年12月18日 (月) 13時29分

コメントありがとうございます。
請願書、抗議書等についてすべてを公開しているわけではありませんが、11月6日の証拠請求の記事で一部公開しております。
また、請願書、抗議書等を送付した郵便配達証明書は、9月20日の取調べの記事で公開しておりますので、ご参照ください。

投稿: 管理人半兵衛 | 2006年12月18日 (月) 14時06分

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