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植草一秀氏の意見陳述書に思う

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12月6日に行われた第一回公判の植草一秀氏の意見陳述書を読んだ。
内容が事実だとすると、恐ろしいことである。国家権力に嵌められたことが明白だからだ。


当日、少し離れた場所で被害者と称する女性が騒いだ。かかわりを避け、そのまま目をつぶって立っていると、突然二人の男に左側とうしろ側を上半身が全く身動き出来ないような強烈な力で押さえられ、駅に着くと、そのまま駅事務室に一人だけ連れて行かれた。
その間、何度も「女性と話をさせてくれ」と言ったが無視され、
事件については何も聞かれることなく、警察署に連れて行かれたという。


何とも、不可解な話である。
私もこれまで、電車内での痴漢騒ぎには三度遭遇している。
いずれもまず、当事者間で、「触ったでしょう」「触ってない」というやり取りが何度も続く。
その後に、「しらばっくれるなら駅長室に来なさい」「おお、どこへでも行ったるわ」という会話になって駅長室へ二人で行ったというケースが二件。
「駅長室に来なさい」「何で行かないかん」という会話になって、疑われた男がそのまま女性の手を振り切るようにして、平然と立ち去ったというケースが一件である。

その間、誰も傍観するだけで、どちらの味方もしない。触ったかどうかなど、本人しかわからない。変にかかわって、自分に迷惑が及ぶのを嫌うからだろう。


植草氏の場合は、触った、触ってないという当事者の激しい会話がまずなかった。当事者の言い合いがないまま、第三者が体を取り押さえて、駅事務室へ連行している。
そして、何度も「女性と話をさせてくれ」と言ったが、二人の男は無視し、被害者と称する女性も現れなかったという。

女性が痴漢の被害にあったのであれば、まずやったと思われる本人に、いろいろ言いたいはずである。それが、電車の中で騒いだきり、忽然と姿を消してしまっている。

植草氏を二人の男が取り押さえた行為も、理解に苦しむ。
痴漢行為をいつまでもやめないため、女性が助けを求めたというわけではない。逆切れして、その女性に暴力を振るって暴れたから止めに入ったというのでもない。

騒ぎを聞きつけただけで、二人の男が手際よく取り押さえ、事情も聞かずに駅事務室へ直行するなど、現実には考えられない行動である。
そこには、あらかじめ仕組まれたという筋書きしか、見えないのだ。

誰に。
植草氏を煙たがっていた国家権力者たち以外には考えられない。

慰謝料目当ての不良グループであれば、警察に突き出す前に話し合いの場を設けて金の話をするはずである。いたずらや個人的な恨みで陥れるにしては、念が入りすぎている。
その後の警察、検察の対応からしても、国家等の組織的な犯行であることは、まず間違いあるまい。


国家権力は、自分たちに楯突く者には容赦しない。
最近では、マンションへのビラまきで住居侵入罪を適用して起訴したり、免許証の住所変更を怠っていただけで、免状不実記載で逮捕した例もある。
そして、一旦逮捕すると、無理やり自供させ、否認を続ければ、起訴していつまででも身柄を拘束する。供述調書も権力側の作文で、嘘の塊の全くデタラメなものである。

私の場合など、私の供述の信憑性を裏付ける多くの物的証拠がそろっていながら、権力側の証人二人の嘘の供述のみを信用できるとものとして、有罪に導かれたほどである。
一審の裁判官のデタラメな判決は、さすがに二審では破棄されたが、無罪にはならず、罰金に減刑されただけである。

それだけに、今回の植草氏の事件も、権力側が流すマスメディアの情報に惑わされてはならない。
権力に迎合する裁判所の判断ではなく、良識ある民の裁きに期待しなければならない事件ではないだろうか。

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コメント

現場に三回も遭遇されたことあるんですね。
私はまだそういう場面は見たことありませんが、あったとしてもやはり何もできないでいそうな気がします(^。^;;
こないだ、北海道の高校生だったかがイジメの現場ビデオをYouTubeにUPしてたというのをチラッと見たけど、その映像でもバス亭で多勢の大人たちが目撃してる目の前で、その行為がされているのに誰一人見てみぬフリしてるところが映っていました。
みんなかかわりになりたくない、というか、そういう連中にかかわると何をされるかわからないので怖いんですよね(^。^;;
ヘタしたら殺されかねない今の社会です。
何十年か前なら、その相手がよほど強面のお兄さんでもない限りは 黙ってみているようなことはほとんどなかったでしょう・・・
そうしたことから常識を持たない若者中心に、益々そういうことを平然とやる人間が増えてきてるんでしょうね。

半兵衛さんが書かれてるように、この現場の状況だけ考えても普通では考えられないような展開ですよね(^。^;;
当然、植草氏と女子高生との間でやりとりがあって、それで植草氏がもし逃げようとしたりした時にはじめてまわりの人間が取り押さえるといった風になるのが当たり前だと思います。

冤罪経験されて権力者の実態をよく知っておられる半兵衛さんご自身が、こうやって他の方のことを書かれると私たちとはまた少し違った側面からも見ることができるような気がします。

投稿: ゴーヤン | 2006年12月11日 (月) 16時27分

コメントありがとうございます。
私が目撃した痴漢現場の1件は、明らかに女性の勘違いのように思われました。
疑われた男性は、20歳前後の真面目そうな学生風の男性でした。もちろん、真面目そうな人間が犯罪を起こさないというものでもありませんが、二人のやり取りや状況から、そう感じたのです。
「触ったでしょう」「触ってませんよ」というやり取りが2,3度あって、「これでなぜ触れるんですか」と、その男性が、両手をあげたのです。その手には片方にカバンを持ち、もう片方には、大きな荷物を持っていました。
それでもその女性は、大衆の面前で騒いだ手前後へ引けなくなったのか、「駅長室へいらっしゃい!」と啖呵を切り、「どこへでも行きますよ。触ってないんだから」と男性も付いて行きました。
私は、しばらく駅長室の窓越しに二人の様子を見ていて、警察沙汰になるような事態になったら、間に割って入ろうかと思っていましたが、話が沈静化した様子が見て取れましたので、そのまま立ち去ったのです。
しかし、この場合も、女性が頑なに自説を押し通して警察を呼んでいたら、その男性は窮地に陥っていたかもしれません。
植草氏の場合は、当事者同士のやりとりさえ全くないのに、警察が駅事務室に急行しているのですから、痴漢と間違えられたというものではなく、最初から狙い撃ちにされたとしか考えられないのです。

投稿: 管理人半兵衛 | 2006年12月11日 (月) 17時51分

半兵衛 さん

こんばんは。

半兵衛 さんの記事を読んでいると、あまりに報道されている内容とは乖離があり、国家権力が植草氏を落とし入れたように見えます。

私はその場を見たわけではないですからなんとも言えないのですが、報道されている家とは反対方面に乗車していたり、不審な点もあり、前科、前歴があるところから客観的に考えると、非常に疑わしいと思っています。

ただ、半兵衛さんのご意見もわかりますしそのような視点からも冷静に物事を見る目は養いたいと思います。

投稿: 「感動創造」 | 2006年12月11日 (月) 18時40分

感動創造さん
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、現段階でははっきりした情報が不足しておりますので、断定するのはまだ早計かと思います。
植草氏の事件でっちあげ説も、意見陳述書の内容が真実だと仮定してのものでしかありません。
自宅と反対方向に乗ったのは、酔って間違えて乗車したというもので、これも植草氏の陳述書によるものです。
痴漢事件が反対方向の電車内でたまたま起こったものであれば、国家権力が意図的にわなに陥れたと考えるのには無理があります。

ただ、前回の手鏡事件では、判決に至るまでに検察、弁護側双方の証拠がかなり提出されており、双方の主張、証拠を客観的に検討すると、彼を有罪とする判決には疑問を抱かざるを得ないのです。
そして、前回の手鏡事件で、彼を逮捕した警察官が、非番の日に管轄外の地域にまで彼を執拗に尾行して逮捕した経緯から考えますと、今回の痴漢事件も、反対方向の電車内でたまたま起こったものではなく、電車に乗る以前から狙われていたという可能性を捨てきれないのです。
確かに、マスコミの報道だけでは、彼は有罪にしか思えません。
やっていないとか、天地天命に誓ってとか立派なことを言えば言うほど、被疑者や被告人の立場では、ますます怪しく思われてしまうものです。

マスコミ報道がそのまま信用できないのは、こと犯罪報道に関しては、100%警察や検察の発表によっていることです。被疑者や被告人への取材はされません。
私の場合も、民事事件の一審で勝訴したときの報道が、国側からだけの情報によっていましたので、読売、毎日、中日の各新聞とも同じところが間違っていました。
敗訴した国税当局のコメントも、一部主張が認められなかったのは残念だ、などという都合のよい言い分をそのまま掲載しており、事実を全く確認しておりませんでした。
そういった経験がありますので、マスコミ報道だけでなく、事件の真相をもっともよく知っている本人の言い分も分析した上で、真実に迫ってみたいと考えております。


投稿: 管理人半兵衛 | 2006年12月11日 (月) 20時05分

勝手に横から口をはさませてもらってすみませんm(__)m
>感動想像さん
マスコミ報道を聞かれてる方の多くはそう思われるのも仕方ないかと思います。
なので、マスコミの報道をそのまま信じるのではなく、その内容について調べてみられてはどうでしょうか?
たとえば前回の手鏡事件についても、あちこちのブログでその裁判の時の実態を書かれています。
それらを見ると、警察・検察の挙げている証拠というのがほとんど何もないし、それもいかにいいかげんなものかというのがわかるはずです。
逆に無実を訴える証拠に対してはことごとく無視され、また証拠隠滅されています(たとえば防犯ビデオの映像なんかも警察によって?消されてしまったようです)

投稿: ゴーヤン | 2006年12月11日 (月) 20時09分

TBありがとうございました。
実際にそうした現場に遭遇された半兵衛さんならではの視点興味深く拝見しました。
痴漢の冤罪も多発しており、そうしたことを避けるためにも電車では両手を上に上げるようにしていますが、たとえそうしたとしても必要とあらば偽の被害者、目撃者を仕立て上げてでも濡れ衣を着せようとする(あるいは火のないところ煙を立てる)国家権力の恐ろしさを感じてしまいます。

投稿: 寒北斗 | 2006年12月12日 (火) 11時02分

寒北斗さん
コメントありがとうございます。
間違いによる冤罪でも許されるべきでものはありませんが、権力を行使して意図的に冤罪を作り上げるなどは、言語道断の行為というべきでしょう。
そのようなことが繰り返されないためにも、皆で権力の動向を厳しく監視しなければならないと思います。

投稿: 管理人半兵衛 | 2006年12月12日 (火) 11時30分

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