冤罪の再発防止の取り組みには関係者の処罰の取り決めを盛り込め

不当捜査による冤罪が、警察庁長官の訓示程度でなくなるものではないだろう。

「適正捜査の指導を」警察庁長官が訓示、無罪判決相次ぎ
鹿児島県の選挙違反事件無罪判決などを受け、警察庁の漆間巌長官は13日開かれた管区警察局長会議で「全国で相次いだ無罪判決でくみ取るべき点は何かを踏まえ、適正な捜査運営について管区内の指導に努めてほしい」と訓示した。

管区警察局は全国に7つあり、地方の府県警本部を監督するほか、広域捜査などを指揮する。

会議には7局長のほかに警視総監、北海道、大阪の道府警本部長も出席。訓示後の協議では、各局長らが現場の実情や、再発防止の取り組みを報告した。

選挙違反事件では鹿児島地裁が2月、被告12人全員を無罪とし、3月には福岡高裁が佐賀県で女性3人を殺害したとして起訴された男性に無罪判決を出し、それぞれ確定した。また1月には富山県で強姦冤罪事件が発覚している。
                    2007年4月13日 日本経済新聞


訓示後の協議で、各局長らが現場の実情や、再発防止の取り組みを報告したとあるが、具体的にどのような再発防止策を検討しているのか定かではない。

鹿児島の選挙違反事件や富山県の強姦冤罪事件のように極めてひどい捜査による無罪判決の場合でも、関係者はいたって軽い処分か処分自体がなされていないという状況である。
身内に甘い警察の体質から考えると、おそらく再発防止の取り組みというのもたいした中身ではなく、一応対策を講じているという世間向けのアピールにとどまるのではないか。再発防止など、とても期待できるものではないだろう。

不当な捜査、取調べに関わった関係者と責任者を厳しく処罰する取り決めを盛り込んだ再発防止策でなければ、何の実効性もないことを忘れてはならない。

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役人のトップこそ責任を取れ

役人のトップは、責任を負わないのか。

死者11人と200人を超す負傷者を出した2001年7月の兵庫県明石市の歩道橋事故の控訴審判決公判が6日、大阪高裁で開かれた。

仲宗根一郎裁判長は、兵庫県警明石署元地域官、金沢常夫被告ら2人に禁固2年6月の実刑とした一審・神戸地裁判決を支持し、4人の控訴を棄却した。
県警、市、警備会社の「複合過失」を認定し、
「主催者の自主警備」を原則とするイベントでも、警察が歩道橋など公道上の安全確保の注意義務を負うことを改めて求めた。

警察が安全確保の注意義務を負うのであれば、明石署の地域官だけでなく、署長や副署長も当然責任を負わなければならない。むしろ、署長らのほうが地域官より責任は重いはずである。

ところが、地域官は実刑で、明石署長らは不起訴処分だという。

警察署長は、公訴権を持つ検察とつながりが深いため、このようなふざけた処分で済まされているのだ。警察と検察の腐った持たれ合いである。
上の者が、トカゲの尻尾切りのように役職の下の者に罪をなすりつけてのうのうとしている。


判決理由でも「被告以外の関係者の中には刑法上の過失責任を問題とされる余地がある者も認められる」と、同裁判長が不起訴処分となった当時の明石署長らの刑事責任について、一審より踏み込んで指摘しているである。

それをそのまま黙殺し放置するのは、検察の横暴であり、法治国家に対する挑戦行為に等しい。犯罪者を意図的に見逃す行為は、無実の者を意図的に罰する行為と同じである。

先日判決のあった名古屋刑務所の革手錠使用による受刑者死傷事件でもそうだが、現場の看守ら4人が有罪になったものの、刑務所長ら幹部の責任は、やはり不問に付されている。

国家の組織内で何か問題が起こっても、末端の下級官吏に責任をなすり付け、組織のトップらは何の責任も取らないのが当たり前のようになっているが、このような体質を厳しく批判し、改めさせなければ、民主主義も形だけのものになり、大きなしわ寄せがやがて国民にふりかかってくることをかみしめるべきだろう。


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官尊民卑の打破

法務・検察当局は、冤罪防止にどのような対策を講ずるのか。


全国の検事長が緊急会議・5日に

法務・検察当局は、鹿児島県の選挙違反事件や女性3人が殺害された佐賀県の「北方事件」など無罪判決が続いたことを受け、5日に全国8高検の検事長を集めて「検事長会同」を開催する。被疑者の供述内容を含めた証拠の慎重な検討や警察との連携強化を改めて徹底する。

全国の高検検事長や地検検事正が集まった2月の検察長官会同の直前の1月、富山県で強姦罪で実刑判決を受けて服役した男性の冤罪(えんざい)が発覚。但木敬一検事総長は「二度と起きないように万全の策を講ずる」などと述べた。
                      2007年4月3日 日本経済新聞


冤罪による無罪判決が相次いだことを受けての「検事長会同」の開催であるが、警察、検察による不当捜査、不当起訴は、何も最近に限ったことではない。

もともと、警察は見込捜査が多く、一旦逮捕すると、何が何でも自白させようとする体質を持っている。
また、検察も、客観的な証拠に基づく公平な観点から起訴不起訴を慎重に決定しているわけではない。自白に頼り、警察の捜査の上塗りのような取調べで安易に起訴しているのが実態である。

従って、鹿児島県の選挙違反事件や北方事件、富山県の服役男性の強姦冤罪事件なども、特別な事件ではなく、このような捜査のあり方から、いわば日常的に起こっている事件である。
日常的に起こっている事件であるが、裁判所も自白偏重主義で検察の言いなりのような判決しか出さないため、これまで有罪判決の陰に隠れて表面化しなかっただけである。

刑事事件に対する裁判所の方針が変わったわけではないから、冤罪の防止策としては、当面、不当捜査を行った捜査関係者を厳しく処分することで対処するしかない。

富山県の服役男性の強姦冤罪事件では、県警と検察は冤罪発覚後、無実だと知って罪をでっち上げたわけではなく、取り調べの決まりも破っていないなどとして、関係者は全く処分していない。

また、北方事件では、裁判で取り調べの違法性を厳しく指摘されたが、これに関して検察は「真摯に重く受け止め、今後の糧として適正な捜査に努めたい」と述べた一方、「起訴当時は証拠に照らして有罪立証ができると判断した」と言い、起訴自体に問題はなかったとの認識を示している。
 
鹿児島県の選挙違反事件でも、取り調べ担当の警部補が減給処分で、捜査を指揮した当時の志布志署長と本部捜査二課捜査班長がそれぞれ注意と訓戒という極めて軽い処分であり、本事件を担当した検事はやはり何の処分もなされていない。

冤罪事件が日常的に起こるのは、こうした国家の組織に守られた過保護の体質に原因がある。

庶民は一両盗めば打首だが、武士の不始末は預かりという寛大な処置で済ました封建時代からの悪しき風習が今なお役人の世界では常識としてとおっているが、いやしくも民主主義の現代においては、官尊民卑の思想に基づくこのような理不尽なしきたりは絶対に認めてはならない。

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男の顔

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「五体不満足」の著者でスポーツライターの乙武洋匡さんが、4月から東京都杉並区の小学校教諭に採用されることになった。
スポーツライターの傍ら教員免許の取得を目指し、2005年4月から明星大人文学部の通信課程で学んできたという。

彼の意欲と努力には、全く頭が下がる。私など健康に恵まれながら、怠惰な生活に明け暮れており、恥ずかしいかぎりである。

教員就任会見をテレビで見た。
「率直にうれしい。責任ある立場なので心が引き締まる気持ちです」と教壇に立つ心構えを語っていた。
終始笑顔で、念願だった教員になることへの喜びを隠せない様子で「自分にしかできない指導を心掛けたい。みんなが違っていて当たり前ということを伝えていきたい」と意気込んでいた。

その記者会見を見て、いい顔をしている、と思った。
抱負を語るときの真剣なまなざしと引き締まった表情、涼風を感じさせるようなさわやかな笑顔。
希望と自信に満ちた生き生きとした精神が、顔全体にあふれていた。

最近、自信過剰で、人を見下すような倣岸さを感じさせる堀江被告の表情や、事務所費問題で追及されていた松岡利勝農水相の苦しさにゆがんだ醜い表情を見せ付けられていただけに、なおさらそう感じたのかもしれない。

饒舌に弁解しても、顔がすべての真実を語っている。
男は自分の顔に責任を持たなければならない。

もっとも、こう言うと、
半兵衛!
偉そうなことを言うが、おまえはどういう顔しとるんだ!
その面で人様の顔のことを批判できるのか!
という声が飛んできそうだ
が、苦しい弁解に終始する松岡農水相よりはましな顔だと自負している。

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無神経な堀江被告の態度

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証券取引法違反に問われたライブドアの前社長、堀江貴文被告。
東京地裁で16日、懲役2年6月の実刑判決が言い渡されたばかりだが、全く反省の色が見られない。

翌々日の18日には「サンデープロジェクト」に出演し、「被害者はいない」と発言したことで、損害賠償を求めて提訴している株主被害集団訴訟原告連絡会と同弁護団から抗議声明も出されている。

有罪とされた偽計・風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載等の容疑が事実か無実か知らないが、今回の事件で22万人と言われる個人株主に損害を与えたことは事実である。当時の社長として、社会的責任を感じ、謙虚に反省するのが筋ではないだろうか。
被害者はいないなどというテレビでの発言は、損害を蒙った株主につばを吐くような行為であり、いかにも無神経な発言である。

彼の無神経さは、20日に行われた村上ファンド前代表の村上被告の公判でも現われている。
証人として出廷した彼は、自分の公判とはうってかわって、ノーネクタイ姿に白いTシャツに薄紫色のシャツを重ねたいつものラフな格好で出廷している。

逆ではないのか。
自分の公判のときは、裁判官の心証を気にして背広にネクタイ姿で出廷しておきながら、知人の公判の証人では、いつもどおりのラフな格好で出廷する。
自分の公判ならどのような格好で出廷しようが勝手であるが、知人の公判の場合は、服装を改め、失礼のないように気遣うのが礼儀であろう。

日頃、自由奔放に行動し、社会のしきたりにとらわれない生き方をすることを信条としているのであれば、自分の公判だけ、めったに着ない背広にネクタイ姿で出廷するようなけち臭い態度はとらないほうがいい。
こういうところに、真の人間性が現われるのである。

ぼんくらな裁判官でも、そういった点は、しっかり見る。
堀江節を連発して村上被告に有利な証言をしても、そういった堀江被告の態度からは、かえって裁判官の心証を悪くするだけだろう。

かって、
師と仰ぎ兄と慕っていた村上被告を心底援護する気持ちがあるのなら、細かいところにも気を配る配慮が必要だ。

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トラックバックスバム

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諸般の事情でしばらく更新を滞っていた。
一昨日、久々に更新したら、それを待っていたように、80件近いトラックバックスバムが張り付けられた。
忙しい折、関連記事のトラツクバックと区別して、消し間違いのないように公開と削除を行う作業も大変である。

もともと、当ブログには、スバムが多かったが、検察や国税を厳しく批判する記事を書くと、必ずいいっていいほど大量のスバムが来る。
特定ブログ目当ての嫌がらせが目的だろうが、最近沈静化していただけに、久々の大量のスバムには驚くというより懐かしく思えた。

どのような筋の人間か知らないが、何の益もないことに貴重な時間を費やす暇があるのなら、もっと自分のためになることに時間を生かしたほうがいいんじゃないの~。

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警察・検察につけるクスリ

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馬鹿につけるクスリはないというが、警察や検察につけるクスリもないのか。

亡き母の写真持たされ
強いられた自供 富山の冤罪男性証言

富山県氷見市出身の男性(39)が強姦(ごうかん)事件で逮捕・起訴され、有罪判決により約二年間服役した後に無実と判明した冤罪(えんざい)問題で、この男性本人が東京新聞の取材に応じた。男性は県警の取り調べで“自供”に追い込まれた経緯を「取調室で死んだ母の写真を持たされ、『母に、やっていないと言えるか』と迫られた」などと証言。「疑いが晴れても、失った時間は戻らない」と心境を語った。

男性によると県警氷見署の任意聴取に当初、容疑を否認した。しかし母親の写真を持たされるなどした上、刑事から「お前の親族が『お前に間違いない』と言っている」と追及され、「親族からも見捨てられた」と感じて容疑を認めたという。

富山地検高岡支部の弁解録取などで再度否認したが「刑事に『何でこんなことを言うんだ、ばか野郎』と怒鳴られ、今後否認しない旨の“念書”を書かされた」という。

男性は「調べには『はい』『うん』以外の言葉を使わないよう強要された」とも説明。そう答えているうち、サバイバルナイフとされていた凶器が、男性の自宅から見つかった果物ナイフに変えられたという。

公判については「否認する気力はなかった。法廷で謝罪の言葉を口にした時は悔し涙が出た」。

県警と検察は冤罪発覚後、男性に謝罪した。しかし「無実だと知って罪をでっち上げたわけではなく、取り調べの決まりも破っていない」などとして、関係者は処分しない方針でいる。

男性は二〇〇二年三月に氷見市内で起きた強姦未遂事件をめぐり、四月に氷見署で任意聴取を受け、三回目の聴取で容疑を認めて逮捕された。同年一月に起きた別の強姦事件でも起訴され、懲役三年の判決を受けた。約二年間服役し、〇五年一月に仮出所。

ところが〇六年十一月、ほかの事件の容疑者が、男性による犯行とされた二事件について自供した。県警は〇七年一月、男性の無実を発表している。

■無実知らず父親も死去
「人目が怖い」-。無実の罪で服役させられた男性は、富山市内で応じた取材でそう繰り返した。冤罪なのにそれを口に出せず、仮出所後も前科者とささやかれた苦しさ。職や住居を転々とし、世間から姿を隠した。

福井刑務所を仮出所した二〇〇五年一月、一面の雪景色が目に飛び込んできたという。「これからどう生活すれば…」。身元引受人は親族ではなく、福井市の更生施設に頼んであった。

再出発の住まいは、六畳の和室。仕事を紹介され、ごみ選別や土木作業に出向いたが、「後ろ指さされている気がして」長続きしなかった。不安が募り、カッターナイフを手首に当てたことも。半年後に施設を出た。

そんなある夜、思い立って故郷を目指し、電車に乗った。有り金をはたいて富山県の高岡駅までは切符を買い、そこから氷見市の故郷まで二十キロ余りを夜通し歩いた。空き家になっていた実家は鍵が掛かっていたためトイレの小窓から中に入り、水を飲んで過ごした。三日後、顔見知りの女性に頼んで米をもらい、食事にありついた。

拘束されて最も悔いが残るのは、父親の死に立ち会えなかったことだったという。拘置所で「悲しみながら亡くなった」と聞かされ、一日泣いた。

仮出所直後、一度だけ墓参した。「生きていてほしかった」「自分はやっていない」。墓の前で話しかけたという。

誤認逮捕された男性を、検察官も弁護士も裁判官も救えなかった。男性は「弁護士は真剣にやってもらいたかった。裁判官には、調書をおかしいと思わなかったか聞きたい」と話した。
(富山支局・林啓太、北陸報道部・加藤裕治)
                        2007年3月18日東京新聞



「県警と検察は冤罪発覚後、男性に謝罪したが、無実だと知って罪をでっち上げたわけではなく、取り調べの決まりも破っていないなどとして、関係者は処分しない方針でいる」という。

関係者を処分しないのは、捜査のやり方が間違っていなかったからということになるが、それならばなぜ謝罪するのか。捜査関係者が正しければ、そもそも謝罪する必要もないではないか。

国家権力を背景にした組織に守られて好き勝手なことをやっているこういう連中こそ、拷問にかけて罪を認めさせなければならない。


こんな連中が警察や検察に存在して、税金から給料をぶんどっていること自体が、犯罪だ!!

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東京高裁による意味不明な麻原弁護団の懲戒請求

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東京高裁が、オウム真理教麻原彰晃(松本智津夫)の控訴審で弁護人を務めた2名の弁護士の懲戒処分を弁護士会に請求した。

「職責に背き、迅速な審理を妨げて被告の利益を著しく損なった」ことが請求理由だそうだ。
その上で「裁判員制度導入を前に、弁護士の法廷倫理確立が必要とされている。両弁護士の行為を違法と明確にすることが国民に対する弁護士会の責務」だと指摘しているという。
関連記事<控訴審妨害で東京高裁 麻原弁護団の懲戒請求>
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070308/mng_____sya_____009.shtml

両弁護士は、麻原死刑囚の訴訟能力の審理が不十分だと主張し、2005年8月末の期限までに控訴趣意書を提出しなかった。
このため東京高裁は、昨年3月控訴を棄却し、同年9月には最高裁が特別抗告を棄却して、麻原彰晃の死刑が確定した。

この件で東京高裁は、この10日後、「弁護人は訴訟の進行を妨げ、被告の裁判を受ける権利を奪った」として日弁連に処置請求していたが、日弁連は、今年2月15日に、「裁判が終わってからの処置請求は認められない」として2人を処分しない決定をしていた。

東京高裁はこの決定を批判し、このほど2人の所属する弁護士会に新たに懲戒請求をしたものである。
関連記事<麻原弁護団処分せず 東京高裁の処置請求 日弁連が退ける >
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/news/2007/0216-7.html

東京高裁の言い分は、意味不明である。
「弁護人は訴訟の進行を妨げ、被告の裁判を受ける権利を奪った」から、担当した弁護士を懲戒請求すると言っているが、裁判を受ける権利を奪ったのは、ほかならぬ東京高裁ではないか。

両弁護士は、麻原死刑囚の訴訟能力の審理が不十分だと主張して、控訴趣意書を提出しなかったのであり、東京高裁は、それを提出しなかった経緯について議論することなく控訴を棄却した。そのため、麻原彰晃の死刑が確定したのである。
裁判を受ける権利を奪ったのは、弁護人ではなく、東京高裁だろう。

「迅速な審理を妨げた」だと。
笑わせるな!

弁護人が期限までに控訴趣意書を提出していれば、二審の裁判も、一審のときのように、また10年ぐらいかかっただろう。
控訴趣意書が期限までに提出されなかったからこそ、裁判が迅速に終わって死刑が確定したのではないのか。

「被告の利益を著しく損なった」だと。
控訴審が行われていれば、被告の利益になる判決を出すつもりだったのか。馬鹿も休み休み言え!

高裁の裁判官も、どっちみち死刑以外の判決を出すつもりなどなかったくせに、何を善人ぶって心にもないことをほざくのだ。

意図的な裁判遅延行為かどうかはわからないが、弁護人の行為は、被告麻原の利益を考えて行った行為である。
一方、東京高裁は、麻原の不利益になることがわかっていて控訴を棄却したのだ。被告の利益を著しく損なったとして懲戒請求されるべきは、控訴を棄却した東京高裁の判事の方ではないのか。

直接の不利益を蒙った麻原彰晃が、担当した弁護士を懲戒請求するのならば話もわかるが、控訴を棄却して死刑を確定させた東京高裁が、被告の弁護士の懲戒請求をするというのは、盗人猛々しいというものである。

もともと、麻原彰晃の早期の死刑確定は、国民みんなの願いだったはずである。控訴だ、上告だといって、更に10年も20年も延々と裁判を続けることを願う者など、オウムの関係者か、ごく一部の支援者ぐらいだろう。
被害者やその遺族はもとより、国民の大半が麻原の早期の死刑確定を願い、その希望にそって控訴を棄却しておきながら、今更担当弁護士の懲戒請求はないん
じゃないの。

裁判所も国家権力の一つだから、弁護活動を委縮させるような効果をもつやり方の懲戒請求は、絶対に認めてはならないと思う。

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鹿児島選挙買収 地検が控訴断念方針

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控訴断念は当たり前であり、関係者の処分は軽すぎる。


12人全員無罪確定へ 鹿児島選挙買収 地検が控訴断念方針


被告十二人全員に無罪判決が言い渡された鹿児島県議選の公選法違反(買収)事件について、鹿児島地検は六日までに控訴を断念する方針を固めた。福岡高検や最高検と協議を進めており、近く正式に控訴断念を決め、公表する。控訴期限は九日で、全員の無罪判決は十日に確定する。

二月二十三日の鹿児島地裁判決が、事実認定や証拠面を含め検察側の主張を全面的に退けたことから、控訴して逆転有罪判決を得ることは困難と判断したとみられる。

検察側は、二〇〇三年四月の県議選に立候補し当選した同県志布志市の元県議中山信一さん(61)が、選挙前に支援者宅で四回の会合を開き、投票の依頼や票の取りまとめをめぐり現金計百九十一万円の授受があったとして、中山さんら十三人(うち一人は公判中に死亡)を起訴した。

判決は、捜査段階で自白した六被告の調書について「強圧的な取り調べに迎合し、苦し紛れに供述した可能性がある」と信用性を否定。「客観的証拠は全くなく、買収会合の存在そのものが疑わしい」として、十二人全員に無罪を言い渡した。

判決後、鹿児島県警の久我英一本部長は「大変厳しい判決と受け止めている」と県議会で答弁。漆間巌警察庁長官は記者会見で「当時の捜査指揮がどう行われていたか、警察庁としても検証したい」と述べた。

事件をめぐっては、中山さんの親族で志布志市のホテル経営川畑幸夫さん(61)が任意聴取を受けた際、捜査員に家族の名前が書かれた紙を無理やり踏まされる「踏み字」行為を受けたとして提訴。鹿児島地裁が取り調べの違法性を認め、県に六十万円の賠償を命じた判決が二月に確定した。

県警は取り調べ担当の警部補を減給処分に、捜査を指揮した当時の志布志署長と本部捜査二課捜査班長をそれぞれ注意と訓戒にした。

■控訴断念当たり前
無罪判決を受けた十二被告の一人、元鹿児島県議中山信一さん(61)の話 検察の控訴断念は当たり前だ。事件は元からなかった。警察は捜査経過をきちんと検証し、組織の上に立つ人間の責任も明確にしてほしい。
                       
2007年3月6日東京新聞


判決後、鹿児島県警の本部長は「大変厳しい判決と受け止めている」と県議会で答弁したというが、
何が厳しい判決か理解に苦しむ。

本事件は、あまりにもひどい見込み捜査によるでっち上げであり、無罪判決は当たり前である。これが有罪なら、わが国も法治国家の看板を下ろさなければなるまい

取り調べ担当の警部補が減給処分で、捜査を指揮した当時の志布志署長と本部捜査二課捜査班長がそれぞれ注意と訓戒だとは、呆れてものが言えない。

注意や訓戒などというのは、本人に向かって、「これから気をつけましょうね」というだけではないか。
また、減給処分というが、給料をいくら減らすつもりだ。公判中に死亡したり、職自体を失って、給料など一銭ももらえなくなったりした被告もいるだろうに、この期に及んでも、まだ給料を取り続けるつもりか。
こういうのを
税金どろぼうというのである。

最近、事故を起こさなくても、飲酒運転をしただけで、職員を懲戒免職にしている自治体も多い。
被告らの蒙った捜査での仕打ちや勾留期間、ほぼ4年にわたる苦しい裁判生活等を考えると、捜査関係者は全員懲戒免職でも、決して重過ぎる処分ではない。

それに、直接取調べに当たった警部補より、組織内で責任の重い署長や本部の捜査班長のほうが処分が軽いというのも、理不尽な話である。

更に、このようなデタラメな捜査によるでっち上げ事件を起訴し、うその証拠により無実の人間を陥れようとした検察官らの処分が何ら発表されないというのも、民をなめくさっている。

税金どろぼうには、国民みんなでげんこつを食らわせやれ!!

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袴田事件:1審で判決文、元裁判官「無罪の心証」

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袴田事件:1審で判決文、元裁判官「無罪の心証」 死刑囚の姉に謝罪

静岡県清水市(現静岡市清水区)で66年6月、みそ製造会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」で、袴田巌死刑囚(70)の再審開始を求める支援団体は2日、68年に1審の静岡地裁で死刑判決を書いた元裁判官が「無罪の心証があった」と明らかにしたと発表した。元裁判官が自分のかかわった裁判について言及するのは極めて異例。

同団体によると、元裁判官は1審で主任裁判官を務めた熊本典道氏(69)=九州在住。昨年1月中旬に本人から支援者に連絡があり「心ならずも信念に反する判決を出した」とする手紙が届いたという。手紙で熊本氏は自白を取った方法や信用性、また凶器とされるクリ小刀と袴田死刑囚との結びつきに疑問を呈し、合議体(3人)で行われた当時の審理で無罪を主張し、1対2で敗れたことを明らかにした。

支援者らは1月下旬から3回、九州のレストランなどで面談。熊本氏は袴田死刑囚の姉秀子さん(74)の両手を取り「私の力が及ばなくて申し訳ありませんでした」と涙ながらに話し、地裁の公判中に石見勝四裁判長(故人)に「まるで私たちが裁かれている裁判ですね」と伝えたと振り返ったという。

判決後も一日も事件のことを忘れた日はなかったといい、今年70歳になるのを機に明らかにすることを決めたという。裁判所法で漏らしてはならないと定められている「評議の秘密」を明らかにするのは守秘義務違反となる可能性もあるが、熊本氏は「承知している」と答えたという。

弁護団長の西嶋勝彦弁護士は「元裁判官の証言は判決が間違っていたと分かる人が増えることにはつながるが、新証拠ではない。再審となっても証人申請するつもりはない」としている。

熊本氏は死刑廃止を推進する議員連盟(代表・亀井静香衆院議員、74人)が9日午後1時から衆院第1議員会館で開く勉強会後に記者会見する。【稲生陽】

 ■ことば

 ◇袴田事件

66年6月に静岡県清水市(現静岡市清水区)でみそ製造会社専務一家4人が殺害された強盗殺人事件。静岡県警は同年8月、元プロボクサーで同社従業員の袴田巌死刑囚(70)を逮捕。公判で袴田死刑囚は否認を続けた。1審の静岡地裁は68年9月、45通の自白調書の44通を証拠から排除した上で死刑判決を言い渡した。80年に最高裁が上告を棄却し、死刑が確定。弁護側は81年に再審請求したが同地裁は94年に棄却。東京高裁への即時抗告も04年に退けられ、最高裁に特別抗告している。
                  
毎日新聞 2007年3月3日 東京朝刊


元裁判官の熊本氏は、この40年の間に、自分の子供のことや親のことを思い出せない日はあっても、袴田死刑囚の手錠を外されて被告人席に来たときの顔や判決(死刑)言い渡し日のガクンときた姿は、一日たりとも忘れたことがなかったと言う。
また、
「これは、(担当裁判官の)僕ら3人が裁かれているようなものですね」
と、感想を述べていた。

袴田死刑囚は刑が確定した後、獄中から一人息子に手紙を送っている。
「必ず証明してあげよう!」
「お前のチャン(父親)は決して人を殺していないし、一番それをよく知っているのが警察であって、一番申し訳なく思っているのが裁判官であることを」

袴田死刑囚に今会えるとしたらどんな言葉を?という質問に、熊本氏は、
「おそらくね、言葉はないと思う・・・・。15分なら15分、目の前で頭を下げて泣いているしかないと思います」
と、ただ嗚咽するばかりであった。

合議制で判決を下した他の二人の裁判官はすでに死亡し、残された一人の裁判官は無罪を確信しておりながら、なぜ、袴田死刑囚を救えないのか。

退官覚悟で再審の扉を開く勇気を持つことを、同じ人間である最高裁の判事に強く訴えたい。

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